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29. VSオーズ戦
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オーズを前に、ナミは青ざめて膝をつく。
「……無理よ、倒せるわけないっ、あたしたち3人だけでこんな怪物!」
ウソップも足を震わせて叫んだ。
「同感だ! もう打つ手がねぇよ! ルフィとティオはまだなのか!」
モリアは3人を見下ろし、満面の笑みを浮かべる。
「キシシシシッ、踏み潰せ、オーズ!」
「はい、ご主人様」
ゾロは、迫ってくるオーズを見据えた。
「……おい、ウソップ」
「ん?」
「俺が隙を作る。アレをやれ」
「は? アレって……。……! 分かった!」
ゾロが飛び出すと同時、ウソップは逆方向へ走り出す。
「三刀流――――――
"ズドドドドドドッ"
オーズの右腕に走った、無数の鳥の足跡のような傷。
「うおおっ!?」
ナミの表情が明るくなる。
「やった! 効いたみたいね!」
「……ぁあ?」
「ひっ……」
「何度も何度も右腕ばっかり……効かねぇって、言ってんだろ!」
"ボゴォンッ!"
「ゾロォォォ!!」
……ついに、最後の戦闘員が倒れてしまった。
「おい! こっち向けオーズ!」
「んぁ?」
ウソップの声に、オーズが振り向いたその瞬間……
"ヒュッ、バクンッ"
ウソップの放った何かが、オーズの口の中に入った。
ナミが唖然として訊く。
「え、何? 今の何なの?」
ウソップの震えが、次第に恐怖から武者震いに変わっていった。
「や、った……やったぁぁ! 塩、食わせてやったぞ~~!」
「はっ? 塩?」
「アイツの弱点なんだよ! ほら見ろ! オーズの口からルフィの影が抜けて―――」
「キシシシシ……残念だったな」
「んなっ」
てっきり、オーズの口から出てきたのは、ルフィの影だと思っていたのに……
見れば、出てきたのは、モリアの影だった。
手に塩の袋を持っている。
「バーカ。体内に影を忍ばせてガードすることくらい、朝飯前なんだよ。ほら、落とし物だぜ長っ鼻ァ!」
"ボフッ"
「ぅごぶっ」
モリアの影は、塩の袋をウソップの顔面に投げつけた。
弾みで、塩が辺り一帯に散乱する。
「いてて………はっ、最後の塩が!」
ウソップは必死で塩を掻き集めた。
「やれ、オーズ」
「はい、ご主人様」
"ヒュッ、ドゴォンッ"
「うわあああああっ」
「え……ちょっとヤダっ、ウソップ!?」
ナミは青ざめた。
「キシシシシッ、まだだ、踏んでやれ!」
"ドスッ、ドゴォッ、ドドッ"
「いやぁっ! お願いやめて!」
「キシシシッ、粉々にしちまえ。そこの女も一緒になァ!」
「ひっ……」
"ヒュォッ、ドスンッ"
「きゃあああっ」
"ドゴッ、ドスッ、ドォンッ"
「キ~ッシッシッシッシッシッ! 潰せ潰せ! どいつもこいつも踏み潰せ! 倒れてる奴らも全員、少しずつ息がある! 人の形すら残らないほど、踏み潰してしまえ! キ~ッシッシッシッシッシッ!」
……まさに、悪夢と呼ぶにふさわしい光景。
麦わら一味は、ここまでなのか……
「おい、デケェの」
「「!?」」
聞き覚えの無い声に、オーズもモリアも振り向いた。
「お前は一体、何を踏み潰してるんだ? お前の足の下には、誰もいねェぜ?」
「んぁ? 誰だ、お前」
両手にナミとウソップを抱えて、新たな来訪者は、建物の上からオーズを見下ろし、名乗った。
「俺の名は、モンキー・D・ルフィだぜ!」
意識を取り戻したナミとウソップは、とりあえずホッとため息をつく。
「た、助かった……」
「どこのどなたか存じませんが、危ねぇところを……」
「「え………ルフィ!?」」
「あぁ、そうだぜ」
「いやいや誰だァ!」
「あれ、ティオ!?」
ナミは、来訪者の肩に、ティオが座っているのを見つけた。
「おそく、なって、ごめん。もう、だいじょうぶ」
「え……ってことは、これホントにルフィなの!?」
「(コクン)」
ルフィは、その場にナミとウソップを降ろした。
ティオもシュタっと飛び降りる。
「みんなやられちまったのか?」
「あ、あぁ、俺たち以外は全員、みんなあの怪物ゾンビにっ」
見れば、オーズは此方に拳を伸ばしていた。
「ひぇえええっ来たァァ!」
「気をつけてルフィ! アイツに入ってる影はアンタよ! 技は同じだし、アンタみたいに体も伸びるから!」
「ゴムゴムのォ~、
「「きっ、来たァァァァァ!」」
迫りくるオーズの拳。
ルフィはじっとそれを見据え、スっと片手を伸ばした。
"ドンッ"
衝突の衝撃で、空気が揺れる。
「え………止め、た?」
あろうことか、ルフィは、オーズの一撃を片手で止めてしまった。
「ルフィは、俺1人だぜ」
"ドゴォッ!"
ルフィが振るった拳一つで、オーズは遥か彼方へ吹き飛ぶ。
「「なにいいいいっ!?」」
ナミとウソップは、顎が外れるほどあんぐりと口を開けていた。