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28. 反撃開始
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ところ変わって、ペローナの部屋とホグバックの屋敷を繋ぐ、空中庭園。
「……ったく、ゾロの奴どこ行きやがった。もう6回目だぞ……」
あと数十メートルでホグバックの屋敷に辿り着こうというところで、フランキーはゾロを探し回っていた。
「チッ……早くしねぇとあのガイコツ野郎、自分のゾンビにやられちまうかもしれねぇってのにっ」
"バサッ……"
「? よぉ、ティオか」
「ふらんきー」
濃紺の小さな鳥が、フランキーの肩にとまる。
「あのゴースト女はどうした?」
「うそっぷ、が、たおした」
「ほぉ、意外とやるじゃねぇか、アイツも」
「(コクン)…それより、ぞろ、はぐれた?」
「ん、あァ。……これで6回目だ」
「たった、すうふん、で、きせき……」
「アイツの頭ン中は一体どーなってんだ?」
「45びょう、まって、て。つれて、くる」
「あァ。頼んだ」
"バサッ"
ティオは空を切って舞い上がり、まっすぐにゾロの元へ飛んだ。
庭園に植えられた木々の合間を抜ける。
「んぁ? また壁か。やけに壁の多い場所だなここは」
……そんなことを呟いている、緑頭が見えた。
「かべ、おおい、わけ、ない。ばか」
「ぁあ? 誰が馬鹿だこのっ……何だテメェか」
"ポンッ"
ティオは
「もどる、よ。あっち」
前足で方向を指し、覇気で部分洗脳を施す。
「ふーん、あっちか」
ゾロは言われた方向へ走り出した。
フランキーが腕を組んで貧乏ゆすりしていると、足音が聞こえてきた。
見れば、
「やっと戻ってきやがったか……」
「フランキー、テメェどこで迷ってやがったんだ」
真顔のゾロに言われて、フランキーはため息をついた。
迷ってたのはお前だろう……
そうは思うものの、言ったところで口喧嘩になり、時間を無駄にするだけ。
「はぁ……何でもいい。行くぜ?」
「おう」
2人はホグバックの屋敷へと走り出した。
「つぎ、かど、みぎ」
「「おう!」」
ティオの案内で、ゾロとフランキーは、ホグバックの屋敷の最上階まで登ってきた。
「あと、15めーとる」
「ん、あの光が漏れてる部屋がそうか!」
「(コクン)」
と、そのとき……
"ゴゴゴゴゴゴ……"
建物が大きく揺れた。
「ァン? 何だこの揺れは!」
「俺が知るかよ!」
「すりらー、ばーく、うごいて、る。だれかが、かじ、きってる、かも……」
「どこかへ向かってんのか!」
「わから、ない……」
「……まぁいい、とにかく今はっ」
フランキーは、光が漏れ出ている部屋に飛び込んだ。
「居た! おいっ、ガイコツ!」
入り口のすぐ傍で、ボロボロで倒れている白骨死体を発見する。
首がこちらを向いたので、生きてはいるようだ。
「だいぶやられてるが、生きてるな?」
「あ、アナタ、どうしてここに……」
「へっ、野暮なこと聞くんじゃねぇよ」
"カラン、コロン……"
「「!」」
耳に響いた下駄の音。
見れば、着物姿で刀を握ったゾンビが。
ワノ国の侍で、大昔、竜を斬ったと噂されている伝説の男、リューマだ。
「ヨホホホ、困りますね、敗者に勝手に触れて貰っては!」
リューマは刀を構え、突っ込んできた。
その気迫は、まさに伝説の侍。
フランキーは柄にもなく気圧され、動けなかった……
「おっと待ったァ」
"ガキンッ"
「!」
鞘から僅かに抜かれた鬼徹が、リューマの一撃を止めた。
「お前か。大昔に竜を斬った伝説の侍ってのは。……会いたかったぜ?」
興奮を押し殺すように言って、ゾロはニヤリと笑む。
"キィンッ……"
ゾロはリューマの刀を弾いた。
リューマは警戒したのか、間合いを取る。
それを見て、ブルックは呟いた。
「す、すごい……リューマに押し勝った……彼は一体……」
フランキーがニヤリと口角を上げて答える。
「やたら好戦的な三刀流の海賊剣士だ。相当強ぇーぞ。オメェのプライドが許すなら、オメェに代わって影を取り返してくれると思うが、どうする?」
「か、影をっ? ホントですかっ?」
ブルックはゾロを見上げ、懇願した。
「是非っ、どうか、お願いしますっ、私の影、取り返して「うるせぇ! 黙ってろ!」
「ええええええっ!? ガクッ……」
「お、おいっ、ガイコツ!」
ゾロはリューマの持つ刀をじっと見る。
「……その刀、良さそうだな」
「ヨホホホホ、お目が高い。確かにこれは、大業物21工のうちの1本。
「へぇ、大業物なのか。そりゃァいいものに出会った。侍というから、そこそこのものは持ってんだろうと期待してたが……よし、その刀、俺が使ってやる」
「あぁっ、アナタかっこよすぎます! ……ガクッ」