夢主の名前を決めて下さい。
28. 反撃開始
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その頃、ウソップVSペローナ戦は……
「何て奴だ……」
「ペローナ様のネガティブパワーが効かないなんて……」
(ち、ちくしょうアイツらァァ! ゾンビには勝てねぇって言ったじゃねぇか! 何で一体も片づけてってくれなかったんだよ! ……あぁ、死ぬな、こりゃ……)
「ホロホロホロ、さっきのはきっと何かの間違いだ。この一斉攻撃で、お前は完全に生きる気力を失う」
ペローナは、ゴーストを4体、同時にウソップに向けた。
「くらえ! ネガティブホロウズ!」
"スルルル~"
「うぐぐっ」
「よっしゃ! くらった!」
「このスリラーバーク始まって以来!」
「ゴーストに心を折られなかった者など!」
「誰一人としていな―――
「「「「ホロロロ~……」」」」
「ええっ!?」
「ネガティブゴーストたちがっ」
「ネガティブ負けしたァァ!?」
ウソップの体を通り抜けた4体のゴーストたちは、全員その場に膝をついていた。
ペローナも、クマシーの前で膝をついて項垂れている。
「クマシー……いつもごめんねぇ?」
「本体のペローナ様にも影響がっ」
「あの男っ、まさか仙人か!? 聖人か!?」
ウソップはゾンビたちに向け、ビシっと人さし指を伸ばす。
「……いいかお前ら……物事をマイナスに考えることにおいてっ、この俺を超えられると思うなァァ!」
「「「ダメな方にスゲー自信だァっ!」」」
「フッフッフッフッフッフッ!」
「うおぉ……すげぇ自信なのに、どんどん小さく見えていく……」
「ん? アイツ、逃げようとしてねぇか?」
「ギクッ!?」
「「「待ァてぇぇぇ!」」」
「バレたァ! 乱れ撃ち"
"ヒュヒュヒュヒュヒュッ"
「うぐっ」
「が、ぁっ」
ゾンビたちから、一斉に影が抜けていく。
部下たちの断末魔で、ペローナが正気に戻った。
「おのれっ、またしてもアタシの可愛い動物ゾンビをっ」
「俺に近寄るんじゃねぇ"
「やれ! ぐだピョン!」
"ヒュヒュヒュヒュヒュッ"
"バシバシバシバシバシッ"
「!?」
ウソップの放った塩の塊が、全て弾き落とされた。
「………んぅ、ねむい」
「んなっ」
ウソップの前に姿を現したのは、ナマケモノの上半身と、ウサギの下半身を併せ持つ、珍妙な生物。
しかし、その声は何だか聞き覚えがあるような……
「今だ! 行け! アタシの可愛い動物ゾンビたち!」
「「「「うおおおおおっ!!」」」」
「ぎえええええっ!!」
ウソップはゾンビたちに追われ始めた。
「うわぁぁんだから言ったのにぃぃ! 俺じゃゾンビには敵わねぇんだってぇぇ! 誰かだずげでぇぇ!!」
「
"シュッ―――ドガガガガガッ!"
「ぶぐぁっ!?」
「ぐぉっ!?」
「えぶっ!?」
「なっ、何だ!?」
ウソップは立ち止まり、振り返った。
そこには……
「しゃき、っと、する、の」
長い金髪を揺らす、小さな背中があった。
しかし今は、その背中がとても大きく見える。
ウソップは涙ぐんで叫んだ。
「ティオーっ!!」
颯爽と現れた、麦わら一味の諜報員。
ティオは青い瞳でゾンビたちを見据え、コキっと指を鳴らした。
「うち、の、そげきしゅ、いじめ、ないで」
ペローナは舌打ちした。
「チッ、仲間が戻って来やがったか……まぁいい。あの男以外は、アタシのネガティブゴーストが効く……ネガティブホロウ!」
ティオに向かって飛ぶゴースト。
ウソップがハッとして叫んだ。
「よけろ! ティオ!」
……しかし、ティオは微動だにせず、じっとゴーストを見据える。
「さく、も、なく、もどっては、こない」
床をトントンと右脚の爪先で叩くと、その右脚を一気に振り抜いた。
「
"ドスッ"
白い細脚は弧を描き、ゴーストを思い切り蹴り飛ばす。
「「「なっ、なにぃぃ!?」」」
ゴーストは目を回して吹き飛んだ。
ペローナは唖然とする。
「な、何だ、今のは……」
驚いたのは敵だけではない。
「ティオ、お前、今何を……」
ティオは、この程度がどうしたと言いたげに無表情のまま。
「こつ、さえ、つかめば、ごーすと、さわるの、かんたん」
「そ、そういうもんなのか? ……ま、まぁ何でもいい! さぁやっちまえティオ! 援護は任せろ!」
「……いう、と、おもた」
ティオはため息をつき、ペローナとゾンビたちに向き直った。
ペローナはゾンビたちに指示を出す。
「お前らっ、とにかくあのネガっ鼻の塩に気をつけろ! どうせあのガキの攻撃は受けたところで死にはしない!」
「「「ヘイ!」」」
ゾンビたちは口を塞いだ。
ペローナは後ろを振り返る。
「おい、ぐだピョン! お前も戦って……何で寝てんだよこんなときにぃぃ!」
「……んぅ………うる、さい……」
「んなっ、主人に向かってテメェっ……まだゾンビになりたてだから、あまり言うこと聞かねぇか……」
床に寝そべって眠りかけている珍妙な生き物を見て、ウソップはまばたきを繰り返した。
「なぁティオ。俺、あのゾンビに入ってる影の持ち主、知ってる気がすんだけど……」
「もちぬし、ほんにん、とは、だいぶ、ちがう」
「……いや、ほぼそのまんまだぞ」
"ドスッ"
「いぎっ」
ティオはウソップに軽く
「てぃお、ぞんび、ひきうける。うそっぷ、あの、おんな」
「わ、わがった……」
ペローナは部下たちに命令を出す。
「さぁ早くアイツらを仕留めろ!」
「「「ヘイ!」」」
ゾンビたちは一斉に、ウソップとティオに襲い掛かった。
「「「うおおおおおおおっ!!」」」
「ひぐっ、あ、あとは頼んだぞティオ!」
ウソップは一目散にその場を離れた。
対して、ティオは焦り一つ見せず、じっとゾンビたちを見据える。
「また、ぜんいん、で、むかってくる。ばかの、ひとつ、おぼえ、みたいに……
"シュッ―――"
「
"シュトトトトトトトッ"
ティオはゾンビたちの合間を駆け、指銃に塩を乗せて、口に突っ込んでいった。
「んがっ!?」
「うぐっ」
「ぐぉぉっ」
技をくらったゾンビたちの口から、影が抜けていく。
「何っ!? あのガキも塩持っていやがったのか!」
「よそ見してる場合じゃねぇぞホロホロ女」
「!」
ペローナが振り向くと、パチンコが自分を狙っていた。
「必殺「ベア!」
ペローナを守るように、クマシーが立ちはだかる。
「そこをどけ! さもないとお前から……」
"スタタタタッ"
「のぁっ、このやろっ待ちやがれ!」
ウソップは、逃げ出したペローナを追って、部屋を飛び出していった。
「ペローナ様ぁぁ」
もちろん、クマシーもついていく。
……ティオはそれをチラリと見た。
「ぞんび、いっぴき、いっちゃった……。……まぁ、いっか」
ゾンビ1体くらいなら、ウソップでも何とかするだろう。
「ゆだん、たいてき」
「!」
突如、背後で聞こえた声。
「
"ザクッ"
「……っ」