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27. スリラーバーク
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結局ケルベロスは、ルフィに従い同行することになった。
背にルフィを乗せて、堀を抜け、森の中を歩いていく。
「それにしても酷い傷ね。生きているのが不思議だわ」
「それ以前に、1匹キツネが混ざってる時点で、生き物としてどうかと思うがな」
「これ、いきて、ない。ぞんび」
「ということは、繋ぎ合わせた死体に、影が入って動いているの?」
「(コクン) …かげ、は、やまそだち、の、しゅりょうけん、かも。ほうげん、そんな、かんじ」
「犬にも方言とかあんのかよ……」
「(コクン)」
「……つーか、狼で人の頭に乗んな」
ティオは今、狼の姿で、後ろ向きでゾロの頭の上に乗り、ケルベロスから島の情報を聞いている。
「せめていつもの
「はなし、やすさ、の、もんだい」
「んじゃ降りろよ。重い」
"ぺしっ"
もふもふな尻尾が、ゾロの額を叩いた。
「痛って」
「しつれい、な。ぞろ、が、いつも、くび、きたえるの、つかってる、だんべる、より、だんぜん、かるい」
「それとこれとは別だ」
「うるさい」
"もふんっ"
「うおぁっ、てめっ、尻尾どけろ! 前が見えねぇ!」
「ふふふふっ、相変わらず仲がいいわね」
「いや~この島オモシれぇな~! 入ってすぐこんなん出てくんだもんなぁ~! あははっ」
「堀を出て、今度は森……。霧のせいでまったく距離感がつかめねぇ。まるで迷路みてぇな島だ」
フランキーの意見に、ロビンも賛同する。
「もしかしたら、同じところをぐるぐる回らされている可能性もあるわね」
すると、ティオが首を振った。
「それは、だいじょぶ。てぃおの、さくてきはんい、しま、ぜんたい、とどいてる。ほうこう、みうしなわない」
「ふふっ、頼もしいわね。……そういえば、ケルベロスさんからお話は聞けた?」
「(コクン) …ついさっき、にんげん、と、となかい、おいかけた、って」
サンジが目を剥く。
「ンだと!? ナミさんを襲ったってのか!」
「おそって、は、ない。おいかけた、だけ」
続けてロビンが訊いた。
「この島のことは何か聞けた?」
「(コクン)…この、しま、とっぷ、もりあ。そのした、かんぶ、3にん。さらに、した、ぞんび、たくさん」
「そう。サニー号へ来た謎の襲撃者は、その幹部の1人なのかしら」
「たぶん、そう。かんぶ、に、けもの、みたいで、とうめい、なるひと、いるって」
「あのとき感じた特徴と一致するわね」
「ただ、なまえ、とか、すがた、とか、ぼんやりで、よく、わからない」
「あら、どうして?」
「いぬ、だから。きおくは、きほん、においと、おと」
「ふふふっ、なるほど」
「ん、うおおっ!?」
「あ? どうしたルフィ。変な声出し、て……」
一行は足を止めた。
目の前に現れた不思議生物たちに、まばたきを繰り返す。
「お、おっさんの木と、ユニコーンが、一杯やってる……」
そんな面白おかしい生物たちに、ルフィが反応しないわけがない。
「待て~~~!!」
「うわぁん助けて~!」
喋って走るおっさんな木を、網を構えて追いかけ回した。
ユニコーンの方はフランキーが追いかける。
「待て待てコルァァァ!」
「ヒヒ~~~~ンッ!」
……もちろん、2人から逃げ切ることは不可能だ。
「「捕まえた~!」」
「うわぁぁんっ、見逃してくれ~! あぁっ! やぁだぁぁぁっ!」
「……おいルフィ、そいつら捕まえてどうすんだ?」
「まさかっ」
「オメェら! 俺と一緒に海賊やらねぇ「「ふざけんな!」」
一行は、おっさんな木とユニコーンを逃がして、再び3人のいる方へと歩き出した。
歩きながら、サンジがルフィに説教する。
「だからオメェは何でもかんでも仲間にしようとすんじゃねぇ! ただでさえウチにはタヌキだのロボだの色々いるんだぞ!」
「おい! 俺はロボじゃねぇ! サイボーグだ馬鹿野郎!」
「もう人間じゃねぇことは確かだろ!」
「ベースは人間だってんだよ!」
「ベースは変態だろうが!」
「え、あぁ、そこ分かってくれてるなら~」
「いや褒めてねぇぞ」
「次ぃは~何~ぃが~出るのかな~! たぁのしぃな~!」
ルフィは聞く耳持たず、ケルベロスの背で楽しそうに歌を歌う。
ロビンはケルベロスを撫でつつ、その体を見渡した。
「そういえば、さっきの木やユニコーンにもあったわね」
ゾロが眉を動かす。
「どうした」
「この森の生き物たちの共通点は、包帯、縫い傷、番号」
「……確かにあるな。番号があるってことは、何者かに管理されてるってことか」
「トップのゲッコー・モリアなのか、さっきティオが言っていた、3人の幹部なのか……」
ティオはケルベロスに訊いた。
「たぶん、かんりは、かんぶの、ひとり。からだ、こわれると、ぬってくれる、おとこ、いるって。けど、めいれい、は、かんぶ、3にん、ぜんいん、から、でるって」
「なるほど。モリアが影を奪う専門家なら、死体の専門家もいるということね?」
「(コクン)」
そうして話していると……
ネ ガ ティ ~ ブ
ネ ガ ティ ~ ブ
どこからか、囁くような歌が聞こえてきた。