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25. バウンティ・ハンター
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しばらく進んでいると……
「……ふぇにっくす、かいぞくだん」
自分たちの船を、ロープで引っ張っているフェニックス海賊団のメンバーたちに出くわした。
どうやら、氷山を動かしていたウジャウジャが、船を持ち去ろうとしているようだ。
「ぅぉおおらああぁぁっ!! 気合入れろオメェらああぁぁ!!」
「「おおおおおおおっ!!」」
……出会った頃の、生気のなかった海賊団ではなくなっている。
細かいことは知らないが、一緒にいたルフィから影響を受けたのだろう。
今までもそうやって、ルフィは人を変えてきたから。
"ギギギギッ……ドゴォッ"
「「「よっしゃあ!」」」
船の取り合いは、フェニックス海賊団が勝利した。
勢い余って、船は流氷の上に乗り上げる。
海から上がってしまえば、もう持って行かれることは無いだろう。
"パシャン、パシャパシャ"
船を持ち去ろうとしていたウジャウジャが、水面に出てきた。
「……どうもう、ぺんぎん、だったんだ」
ドウモウペンギン。
この辺りに昔から生息しているペンギンだ。
外見は小さくて可愛いが、凶暴で鋭い牙を持っており、群れで行動する。
"パシャンッ"
「!」
ペンギンたちを見ていたティオは、目を見開いた。
20羽を超える群れが一斉に、こちらへ向かってくる。
「お、おい、ペンギンたちが向かってる先」
「ありゃぁ麦わら一味の船じゃねぇか?」
「何でこんなところに……つーか、やばくねぇか!?」
ティオは青ざめた。
実力的には、ペンギンの群れなんか敵ではない。
……が、問題は相手が水中にいること。
能力者の自分では戦えない。
このままでは、サニー号は壊されてしまう。
……何か、何か方法はないか?
舵を握ったまま、懸命に頭を働かせる。
すると……
"ザバァッ"
何かが猛スピードで、ペンギンの群れを横切った。
「しゃーく、さぶまーじ、3ごう……」
フランキーの作った潜水艇だ。
サニー号に収容されているはずのそれが、どうして目の前を走り回っているのかは知らないが、とにかく、助かった。
"ガコッ"
「よ~ォ、ペンギンども」
潜水艇の蓋が開き、フランキーが出てきた。
ペンギンたちは青ざめる。
「さっきはよくもやってくれたなァ。覚悟、出来てるってことでいいんだよな?」
フランキーの左手が、パカっと開いた。
「
"ドゴォッ"
ペンギンたちは、空高く舞い上がった挙句、目を回して水面に浮かんだ。
「へへっ、一丁上がり。……お? よォ、ティオじゃねぇか」
ティオは舵を切り、フランキーの元へ近づいた。
「オメェ、今までどこにいたんだ? ゾロの奴と一緒じゃなかったのかよ」
「はた、とりかえして、た」
「旗? ……うおっ、ホントに戻ってやがる。やるじゃねぇか」
ティオはパドルを仕舞い、チャンネルを3に合わせて、シャークサブマージ3号を収容する。
そして、甲板に上がってきたフランキーと、操船を代わった。
「助かったぜ、サニーをここまで連れてきてくれて。……あとはアイツらが勝つだけだな」
「(コクン)」
「いや、ちょっと待てよ?」
「?」
「アイツら、麦わらに見つかる前に旗を取り返そうとしてたんだよな……だが、旗はここにある……ってこたァ、今頃、血眼になって旗ァ探してんじゃねぇか?」
「……」
確かにそうだ。
「……はぁ」
来る前に誰かに知らせてくるべきだったか……
ティオは鳥に変身した。
「みんな、しらせてくる。ふね、おねがい」
「おう、任せとけ!」