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24. 水の都、出港
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「ア~ニキ~! 呼んできたわいな~!」
キウイとモズは麦わら一味を連れて、廃船島へやって来た。
白い布が掛けられた、新しい船と思しき巨大な物体。
その傍で、アイスバーグとガレーラの職長たちが寝ていた。
夜通し造っていたため、かなり疲れているのだろう。
「「ア~ニキ~? どこだわいな~」」
2人の声で、アイスバーグが目を覚ました。
「ん……来たか」
麦わら一味の足音と声も聞こえてくる。
「おぉ! デッケ~のがあるぞ!」
「すっげぇ! アレを俺たちにくれるのか!」
「お~い来たぞフランキー! 船くれ~!」
走ってきたルフィの前に、アイスバーグが立った。
「よぉ! アイスのおっさん!」
「よぉ。来たな」
「フランキーはどこだ?」
「生憎、奴は外しててな。俺が代わりに見せよう。……この船は凄いぞ。図面を見たとき、目を丸くした。この船なら、あらゆる海を超えていける! 世界の果ても夢じゃねぇ!」
「うっほほ~ぉ! 早く見してくれぇ!」
「フランキーからの伝言はこうだ、麦わら。お前はいつか海賊王になるんなら、この百獣の王の船に乗れ!」
"バサァッ!"
白い布が取り去られた。
鮮やかな船が姿を現す。
「うわっ、すご~い!」
「ほう、こりゃぁ……」
「壮観ね」
「へぇ、すげぇな」
「あはぁ~っ!」
「うほほほっ、すんげぇ! デッケェ! カッコいい~! 何かいろいろ飛び出しそ~ォ!」
「これくれるのか~っ!」
「メリーの2倍はあるな」
「大っきな縦帆! スループ?」
「キッチン見せろ! キッチン!」
「立派な船ね。船首は何のお花かしら」
「……らいおん、じゃ、ないの?」
"百獣の王"とフランキーがメッセージに残していたのだから…。
麦わら一味はさっそく船に上がってみた。
ルフィが甲板でゴロゴロ転がる。
「芝生の甲板だぁ~っ、気持ちい~っ!」
「スベり台もあるぞ~!」
「ぶらんこ、あるっ……」
「ふふっ、ガーデニングも出来そうね」
「デカくなった分、いい眺めだ」
「キッチンっ、キッチンはどこだ!」
「すごいわね~! 機動力ありそう! あの大きな
「ブリガンティンスルと呼ばれるものだ。スループ船は人の想像の赴くままに帆走する。活かすも殺すも航海士の腕次第だ」
「う~んっ、腕が鳴るわ! 頑張る! あたしも中見てこよっと!」
「うおおおおおっ! 夢にまで見た鍵付き冷蔵庫が! 巨大オーブンまで! フランキーありがとう! この船最高だぜ!」
一通り船の中を見たルフィは、アイスバーグに尋ねた。
「なぁ、アイスのおっさん、フランキーは? 礼も言いてぇのに」
アイスバーグは苦笑した。
「……もう、お前らに会う気はねぇらしい」
「え……」
「麦わら、アイツを船大工として誘う気なのか?」
「あぁ。よく分かったな。俺、アイツに決めたんだ、船大工」
「……それを察したようだ」
「イヤってことか?」
「その逆だ。面と向かって誘われたら、断る自信がねぇのさ。だから身を隠した。……ンマー、本心は、オメェらと海へ出てぇのさ。今まで温めてきたこの夢の船を託したことで、十分わかるだろ。フランキーはオメェらのことを心底気に入っちまったんだ。……だが、アイツはずっとこの島にいなきゃならねぇって義務を、自分に課してる」
「義務ぅ?」
「あぁ。……俺に言わせりゃ、既に馬鹿々々しい執着だ。お前らにもし、本当にアイツを連れていく気があるんなら、手段を選ぶな! 力尽くでアイツを連れていけ! それがアイツを解放できる、唯一の手段だ」
「無理矢理ぃ? フランキー一家の奴らも言ってたけど、本当にそんなんでいいのかぁ?」
と、そのとき。
「ん」
ティオが裏街の方へ目を向けた。
傍に居たゾロが横目に見下ろす。
「どうした?」
「ふらんきー、いっか、おいかけっこ、してる」
「追いかけっこだぁ?」
「ふらんきー、いっか、みんな、ふらんきーから、にげてる。こっち、ちかづいてくる」
「ってこたァ……。ルフィ」
「んぁ、ゾロ?」
「フランキー一家の奴らが、フランキーをこっちに連れてこようとしてるみてぇだぞ」
ルフィは何度か瞬きをした。
そして、ニヤリと口角を上げる。
「んじゃ、迎えに行くとすっか! 行くぞ、お前ら!」
「「「おう!」」」