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23. 涙の別れと海軍の英雄
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「おい、ガレーラのプールで宴会やってるらしいぞ!」
「麦わらたちか!」
「行こうぜ!」
ウォーターセブンの市民たちが、続々とガレーラ・カンパニーへ向かう。
その流れに逆らって、クザンは自転車を漕いでいた。
『どうしてあの子に固執しているの?』
ロビンの問いが頭の中を巡る。
……4年前のティオの顔が浮かんだ。
頭が物の記憶で埋まって、感情が全くなかった、人形のような顔が。
その顔を見たとき、20年前の、燃えるオハラを背に涙を流していたロビンの顔が、浮かんだのだ。
……大人たちの勝手な都合に人生を左右され、思い通りに生きることを許されない子供。
その意味で、ロビンとティオは同じだった。
だから、放っておけなかった。
自分が面倒を見ると、思わず口走ってしまった。
……それがこんな、親みたいに複雑な思いを抱えることに繋がるなんて、思いもよらなかった。
けれど、悪くはない。
「……楽しめよ、人生を」
今日が2人との、決別の日。
自分の中で1つ、ケジメがついた。
寂しいようで、清々しい。
……沈みかけの夕日に照らされて、長身の男と自転車の影が、道に長く伸びていた。
→ 24. 水の都、出港
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