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はじまりの任務
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―――コンコン、ガチャ。
少女は扉をノックするも、返事を待たず、元帥の部屋に入り込んだ。
「……」
机の前まで来ると、ピシッと姿勢を正して、青い瞳でじっとセンゴクを見つめる。
机で書類を見ていた当人は、顔を上げた。
「来たか、ティオ」
少女は黙って頷く。
センゴクは椅子から立ち上がった。
「呼んだのは他でもない。次の仕事だ」
歩み寄れば、少女は無表情のまま見上げてくる。
「今回はアラバスタへ飛んでくれ。調査対象は王下七武海、サー・クロコダイルだ。奴はバロックワークスなる闇会社との繋がりを疑われている」
センゴクは、机の書類の山から、任務の資料を引っ張り出し、渡した。
「奴のことだ。少なからず関わっていることは間違いないだろう。……ただでさえ危険な男だ。十分に気を付けて偵察してこい。帰着期限は三週間後。それまでに戻らなければ……死んだものとみなす」
少女は資料をざっと見渡すと、顔を上げ、頷く。
センゴクは目を細めた。
「……即答、か」
「?」
「いや、何でもない」
10歳に届くかどうか。
そんな容姿の子供にはそぐわない、底冷えした眼差し。
「今回の指令、
少女は深く頷いた。
センゴクは小さくため息をつく。
「……ならば、良い。行ってこい」
少女は黙って
"キィィ……パタン"
「……」
センゴクはしばらく扉を見つめていたが、やがて窓の外に目を向ける。
今日は快晴。
大きな空は、どこまでも青い。
しかし今は、その青という色が、妙な虚しさを感じさせるのだった。