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21. ゾロ VS カク
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「サンジ君……あの女の泡でツルツルになってたはずなのに、どうやって……」
「天からバスタブが落ちてきて、呪縛が解けたのさ。水を被ったせいだろう。……それよりナミさん」
「な、なによ……」
やけに真剣な表情のサンジにたじろぐナミ。
サンジはナミの方へ振り返り、叫んだ。
「また惚れ直しちゃったんじゃないの~っ? うほほいうほほいうほほいほい~!」
ナミはゴミを見るような目をする。
「バスタブが当たればよかったのに」
そげキングが震えながらも身を起こした。
「そげップ! ちょっと大丈夫?」
「ごほっ……待て待て、そげップとは誰のことだ。どっちかにしたまえ……。それより、すまない、サンジ君。……俺では、やはり」
「命がありゃいい。誰にでも出来ることと出来ねぇことがある」
「……」
「みんな、外を見てみな」
「「「?」」」
言われて、ナミ、そげキング、ティオは、先ほどチョッパーが壊した壁から外を見た。
「「「!」」」
真正面に見えるのは、正義の門。
「うそっ……開きかけてる」
「じゃ、じゃぁロビン君は…っ」
「ティオちゃん、ロビンちゃんとルフィの居場所、分かるかい?」
「(コクン)…ろびん、すぱんだむと、いどうちゅう。るふぃ、るっちと、たたかってる」
「ルフィ君はやはり、あのハト野郎に邪魔されているのか……」
「ロビンちゃんは、まだ"橋"には出ていないかい?」
「はし……?」
ティオは3秒ほど考えると、一度そげキングを見てからサンジの方へ向き直った。
「そういう、こと?」
「あぁ。そういうことだ」
エニエス・ロビーの全体像を把握しているティオには、サンジの狙いが分かった。
サンジはジャブラの前に立ちながら、そげキングに告げる。
「お前に出来ねぇことは俺がやる。俺に出来ねぇことを、お前がやれ」
「え……」
「よく考えろ。状況を読め。詳しい場所と行き方はティオちゃんが知ってる。いいか、お前がいれば、ロビンちゃんを必ず救えるんだ、ウソップ」
ウソップはその場で固まって、考えた。
(俺がいればロビンを救える? 詳しい場所、行き方? ティオが知ってるって? いったい何をどうすりゃ……)
サンジには無くて、自分にある能力・特技。
それを必死で考えた。
(……橋、とか言ってたな。橋ってどこの……)
……ほどなくして、ピンと閃く。
「そうか、そういうことか!」
「分かったなら行け! ナミさんも一緒に頼んだ」
「え、あぁうんっ、分かった。頑張ってねサンジ君!」
「あはっ、もっちろ~ん!」
麗しきレディの応援に酔いしれるサンジを置いて、ナミとそげキングはティオの元へ走り寄る。
「ティオ、その"橋"が一望できる場所で、ここから一番近いところを教えてくれ!」
「(コクン)」
ティオは両手をそげキングの頭へ伸ばした。
「へ? な、何だ?」
「じっと、してて」
ティオの手は、そげキングの両側頭部を挟み込む。
そして……
「ぅお、何だコレ……頭ン中に映像が……」
司法の塔の中を進んでいく映像を、そげキングの頭に直接流し込んだ。
ティオが自分の記憶を元にイメージした道順だ。
行く先は、司法の塔の屋上。
カクが建物自体を真っ二つにしてしまっているが、それでも辿り着けるルート、かつ最短の道のりを教える。
「みえた、とおりに、すすんで」
「すっげぇ……何だこりゃ」
「おぼえ、た?」
「あぁ、完璧だ! 行くぞナミ!」
「え、えぇっ? わ、分かった……」
走り出すそげキングに、ナミは戸惑いながらもついて行った。