夢主の名前を決めて下さい。
21. ゾロ VS カク
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
"ドゴォッ!"
司法の塔へロケットマンが突っ込んでから、しばらく。
「ん……」
まずはフランキーが目を覚ました。
やはり
周りを見渡せば、瓦礫の中でロケットマンが横転している。
麦わら一味はどこにいるのか分からないが、ココロ、チムニー、ゴンベが倒れているのが見えた。
「お、おいっ、大丈夫かお前ら!」
あれだけの衝撃だ。
死んだっておかしくない。
「おいっ、ココロのババァ! チビ共! 何でこんなとこにいんだよ! ロケットマンなんて危ねぇモン持ち出しやがって! …お、おかげで助かったけどよ…。おいババァ! チビ共! 頼むから死ぬなよ! なぁ!」
「……ん、あ~……」
「えへへ~」
「ニャァ……」
3人はむっくり起き上がった。
そして……
"テローン"
「「「鼻血出た」」」
鼻から血を垂らして笑う。
フランキーは目を剥いた。
「鼻血で済むのはおかしいだろが!」
すると、その背後で……
「うおおおおっ! やったぁ! 着いたぁ!」</b>
ガコッと瓦礫が崩れ、ルフィが立ち上がる。
「麦わら、テメェ無事だったのか……」
フランキーが引き気味な目をする隣で、ココロたちはルフィに手を振る。
「お~い海賊小僧~」
「海賊にぃちゃ~ん」
「ニャァ!」
「お~怪獣のばぁさんたち! ありがと~!」
ルフィはココロたちに手を振り返し、未だ瓦礫に埋もれている仲間たちの方を向いた。
「おいオメェら! さっさと立ち上がれ! こんくらい何でもねぇだろ!」
「……ゴムのお前と一緒にすんじゃねぇよっ……生身でこんな突入させられてっ、無事でいられるわけ―――
「あ!る!かあぁぁっ!!」
ドゴォッと音をさせて、全員立ち上がる。
ルフィは満足げに腕を組んで頷いた。
「よし! 全員無事だ!」
フランキーはまたも引き気味な目を、麦わらのクルーたちに向ける。
「……オメェらも大概おかしいからな」
「んぉ、あそこに階段がある!」
ルフィの一言で、麦わら一味は全員その階段へと走り出した。
しかし……
「待て」
上の方から声がして、一味は足を止めた。
声のした方を見上げれば、壁に丸っこい生き物がへばりついている。
「チャパパパ、侵入されてしまった~」
口にチャックが特徴の、フクロウだ。
「何だ? アイツ」
「チャパ、さっきの部屋へ行っても、もうニコ・ロビンとティオはいないぞ。ニコ・ロビンはルッチが、ティオはカクが連れてったからな。……あぁ、あと長官もルッチと一緒だ」
それを聞き、ナミは一度首を傾げるも、ニヤリと笑みを浮かべる。
「そうなの~。貴重な情報をありがとう?」
「チャパパ~、喋ってしまった~ぁ……」
チョッパーは怪訝な目でまばたきを繰り返した。
「なんか、面白いヤツ……」
「まぁいい、チャパパ。ニコ・ロビンはちょうど正義の門へ向かっているところだが、行き方も教えないし、俺たちCP9がそれをさせない。お前たちを抹殺する指令が下っているチャパパ~」
そげキングが青ざめる。
「抹殺っ……」
「お前たちは、俺たちCP9を倒さないと、ニコ・ロビンを解放できないのだぁ」
ルフィが額に血管を浮かび上がらせた。
「あぁ。お前に言われなくてもそうするつもりだ」
「チャパパ、威勢がいいな。……でも、もう一つ言わせてくれ」
「何だ、好きにしろ」
「チャパ、ありがと。……では、心置きなく」
フクロウは懐を漁り、鍵を1本取り出す。
「これを見ろ。ニコ・ロビンを捕えている、海楼石の手錠の鍵だ」
フランキーが首を傾げる。
「海楼石?」
「海と同じエネルギーを持つ石よ。悪魔の実の力を封じたり、能力者を弱らせたりできるの。たぶん、ティオの首輪もそうだわ」
チョッパーが閃いた。
「それでロビンもティオも大人しくしてたのか! ホントは強いのに……」
サンジは新しいタバコに火を灯す。
「本来のロビンちゃんとティオちゃんなら、大人しく捕まってるわけねぇからな」
「悔しいだろうな……」
「チャパパ、お前たちがもし万が一、ニコ・ロビンとティオを救い出すことがあっても、海楼石はダイヤのように固いので、手錠も首輪も永遠に外れることはない」
「ちょっと待って、じゃぁティオの首輪の鍵はどこにあるのよ」
「チャパ、それはカクが持っている」
「あらそう、ありがとっ」
「チャパパ~、また喋ってしまったぁ……」
「……やっぱ何か面白いな、アイツ」
「一生手錠と首輪でもいいなら、このまま2人を助けに行けぇ、チャパパパ!」
「じゃぁ、寄越せぇ!」
ルフィがフクロウ目掛けて腕を伸ばす。
しかし……
"シュッ"
フクロウは
「くそっ、アイツもアレ使えんのか」
"クルルル……シュタッ"
「慌てるな。まだこの鍵が本物だとも言ってないぞ」
「「「なにぃぃっ!?」」」
「あ、ティオの鍵をカクが持ってるのは本当だ」
「「そこは正直かよ!」」
フクロウはクルクル踊りながら歌い始める。
時折、
「別の手錠の鍵かも、しぃれぇなぁい~、チャパパパパ~! この塔の中にぃ、俺を入れてCP9は5人いるが~、それぞれ1つずつ鍵を持ってぇ、お前たちをぉ、待ってぇいる~」
「じゃぁロビンの鍵は、お前らを倒して鍵を奪い、1つひとつ試してみるまで分からねぇってことか?」
「くだらねぇ時間稼ぎを……そうこうしてる間に、ロビンちゃんを正義の門へ連行しようってか」
「そのとぉりだぁ~! ……まぁた喋ってしまったぁ」
情報を整理し、ナミが話し出した。
「とりあえず、アイツらはティオを殺すことはないわ。急ぐべきはロビンよ。まずロビン自身を奪い返して、鍵とティオは二番手。そうしないと間に合わないわ」
「チャパ、お前頭いいな。だが、そんなことをしたら、こんな鍵、海へ捨てちゃうぞチャパパ~」
「んなっ」
「俺たちはチャンスをあげているのだ。じゃあな」
"バシュッ"
フクロウは空中をひと蹴りして、どこかへ飛んで行ってしまった。
「あっ、待てこの野郎!」
「お前が待てルフィ!」
走り出したルフィの頬を、ゾロが掴む。
当然、顔がビヨ~ンと伸びた。
「んがぁっ、放へぇーっ!」
「もうちょっとだけだっ、これからの各自の動きを確認するまで待て!」
「落ち着きたまえルフィ君!」
そげキングも一緒になってルフィを止めた。
サンジがタバコの煙を吹いて話し出す。
「ロビンちゃんを連れてるルッチってのは、あのハト男のことか?」
「あぁ、そうだ」
「だったらルフィだけでも先に行かせよう。……おい、ルフィ、お前はとにかくハトの野郎をぶっ飛ばせ、いいな?」
「んががぁ~っ、放ぁへぇ~~っ!」
「ルフィを抜いて俺たちは6人。ここに5人いるらしいCP9から鍵を5本手に入れ、カクとかいう四角っ鼻と当たった奴は、ティオちゃんも助けて、ルフィを追う」
「……四角っ鼻は俺がやる。アイツとの決着はまだついてねぇからな」
ゾロが、片手でルフィを止めながら、もう片方の手で刀の鍔を弾いた。
それを横目に見つつ、サンジは再びタバコの煙を吹く。
「何もかも時間との勝負だ。ロビンちゃんが正義の門をくぐっちまったら終わりだからな」
ゾロはルフィを放した。
走るルフィに巻き込まれて、そげキングはコケる。
「負けは時間のロスだ。全員、死んでも勝て!」
ゾロの一声で全員走り出した。
「「「おう!」」」
6人の背中に、ココロたちは手を振る。
「んががが、気ぃつけんだよ~」
「頑張れ~にぃちゃんたち~!」
「ニャァ!」
1/13ページ