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20. エニエス・ロビー
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「ぇえっ、ティオちゃんっ?」
「あんなデカい声出るのか、ティオ……」
「つーか、言うに事欠いて"馬鹿"ってどうなんだよ……」
ティオはカクに抱えられたまま、無表情ながらも鋭い瞳でロビンを見つめる。
「ろびんがやっとみつけたなかまっ、どたんばで、うらぎるようなひとたちなのっ!?」
「!」
「ろびんより、てぃおのが、ひみつ、いっぱいもってる。でも、てぃおは、みんなから、はなれない。なに、あっても、まもるって、るふぃ、いってくれたから。つよいひと、いっぱいきても、まもるって。だから、もし、みんな、しんじゃっても、てぃお、いっしょに、わらって、しぬって、きめた」
「おいおい縁起でもねぇことを……」
「ティオって意外と思い切りいいのね……」
「みんな、おまえのせいでしぬことなった、なんて、ぜったい、いわない。……ろびんも、わかってる、でしょ?」
「……人の心なんて分からないわ。もしかしたら何かの拍子に心変わりするかもしれないじゃないっ……私は今までずっと、会う人会う人みんなに裏切られて来たっ……私はもうっ、裏切られるのが嫌なのよ!」
「なら、いつでも、いくらでも、てぃおが、つたえて、あげる」
ティオはロビンに向かって手を伸ばした。
「きっと、てぃおの、ちから、そのために、ある」
「……っ」
ロビンは瞳に涙を浮かべ、唇を噛む。
遠くから自分を見つめる仲間たちを見れば、みんな曇りのない瞳を湛えていた。
そこでルフィが、思いついたように司法の塔の上ではためく旗を見上げる。
「あぁ、そっか。ロビンとティオの敵、よーく分かったぞ。……おい、そげキング」
「何だね?」
「あの旗、撃ち抜け」
「……。……了解」
そげキングは背中に背負っていた巨大パチンコを構えた。
「新兵器・巨大パチンコ、名を『カブト』! その威力とくと見よ! 必殺、ファイアー・バード・スター!」
放たれた丸薬は、空気に触れて発火し、まるで火の鳥のように旗に向かって飛んでいく。
"バシュッ……ボォッ"
火の鳥は見事命中。
政府の旗印が燃え上がった。
それにはロビンもティオも唖然。
「完了だ」
「おう、サンキュ」
旗への攻撃、それは世界政府への宣戦布告。
ルフィは、仲間のためなら世界と戦うことも厭わないと宣言したのだ。
スパンダムが青ざめて叫ぶ。
「正気か貴様ら! 全世界を敵に回して、生きられると思うなよ!」
「望むところだ!」
「ひぃっ」
ルフィの気迫に押され、スパンダムは尻もちをついた。
「ロビン! まだ、お前の口から聞いてねぇ!
生きたいと!
言えぇぇっ!」
その言葉に、ロビンの瞳に溜め込まれていた涙が、一斉に溢れ出した。
……生きる?
今までそれを許された場面があったろうか。
お前は生きてちゃいけない、生きてるだけで大罪人だ。
出会う大人はみんなそう罵った。
そんな自分が、生きることを望んでいいと?
……もし、少しだけ望みを言っていいのなら……
「生ぎだい!!
私も一緒に!!
海へ!
連れでっでぇ!!」
……本当に、心の底からの望み。
それを一番傍で聞いていた男は……
「ダァァァッ、オメェら! 好ぎだァ! ぢぎしょーっ!」
……誰よりも大号泣していた。
ルフィが指をバキボキ鳴らし、ニッと笑って言う。
「よぉしっ! 待ってろよ、ロビン、ティオ! 必ず助ける!」
ロビンは涙を流しながら顔を伏せた。
胸がいっぱいで、思いが溢れて、まともに仲間たちの顔を見れない。
対してティオは、ルフィの目を見てしっかり頷いていた。