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18. 一味崩壊の危機
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―――翌朝。
穏やかな波が打ち寄せるメリー号で、ウソップは1人、大の字で甲板に横たわっていた。
船に他の人間は誰一人おらず、荷物もウソップのもの以外はない。
一方、ルフィたちは裏町で宿を取り、一泊していた。
「……」
ルフィは早朝から屋根の上で1人、街を眺めていた。
しかしその眼には何も映っていない。
仲間たちは、しばらくそっとしておいてやることにした。
……今は他にも問題がある。
結局、一晩経ってもロビンとティオが帰らなかったのだ。
"ガチャ"
屋上への扉が開く。
やってきたのはサンジだった。
「何だ、お前らここにいたのか。せっかく部屋取ったってのに誰もいねぇ。……みんな揃って眠れてねぇんだろ?」
「……」
「……」
ゾロは刀を立て掛け、いつものように胡坐を組んで座っていた。
いつもと違うところと言えば、その膝の間にティオがいないこと。
サンジはそれを一瞥し、チョッパーに訊く。
「ルフィは?」
「……あそこ。ずっと屋根の上。……サンジはどこ行ってたんだ? 昨日の夜、ずっと居なかったよな」
「夜中じゅう、岩場の岬を見張ってた。もしかしたらロビンちゃんとティオちゃんが帰って来やしねぇかと思ってな。……どこ行ったんだろうなぁ2人とも」
「……この島に着いてから、悪いことばっかりだ。お金奪られて、ウソップともあんなことに……ウソップ、今頃は熱出して動けねぇはずなんだ」
「チョッパー」
ゾロの声がチョッパーの言葉を遮った。
「もう言うな、アイツのことは」
「うぅ……」
サンジがタバコの煙を吹き、話をロビンとティオの件へ戻した。
「今日は街ン中を探してみようと思う」
「……見つかるかな」
「さぁなぁ。当てがあるわけじゃねぇが、この街のどっかにいるのは確かだろ。もし何かあっても、この宿を集合場所にしとこう」
「……よし……俺も行くぞ、探しに! どっかに微かでも匂いがあれば辿れるからな!」
「そうか。んじゃあ「ルフィ!」
サンジの声は、急に開かれた扉の音と、ナミの声で遮られた。
息を切らせながら、血相を変えたナミが走って来る。
「大変よ! 今、街はこの話で持ち切りだわ。昨日の夜、造船所のアイスバーグさんが撃たれたって!」
ルフィが暗い顔で振り返った。
「……アイスのおっさんが? ……あんなに街のみんなから慕われてんのに……。ちょっと行ってみる」
「あ、待ってルフィ! アタシも行くから!」
ルフィとナミはガレーラ・カンパニーへ走っていった。
それを見送り、サンジはチョッパーに目を向ける。
「んじゃ、俺らはロビンちゃんとティオちゃん探しに行くぞ」
「おう!」
去り際、サンジはゾロに訊いた。
「……お前は?」
「いや……俺はもう少し、成り行きを見る」
「……あっそ」