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18. 一味崩壊の危機
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"ザザァー……ザザァー……"
波が打ち寄せる岩場。
崩れたフランキーハウスは煙を上げていた。
崩したのはもちろんルフィたち。
金を奪ったこともそうだが、何より、大切な仲間のウソップを傷つけたのだから当然だ。
そのウソップは現在、チョッパーが治療中。
……それはいいのだが。
未だ、解決しない問題が一つ。
「追うか? フランキーとかいう奴」
「どこへだよ」
「参ったな。本当にコイツら、
ウソップを救出できたのはいいが、フランキーハウスに2億ベリーはなかった。
棟梁のフランキーが闇取引で買い物をするため、持って行ってしまったらしい。
今しがた倒された子分たちは、それがどこで行われるか知らないとのこと。
「ティオちゃんに訊きゃぁ何か分かるかもしれねぇが、今すぐ追ったって間に合うか分かんねぇものを、ティオちゃんと合流して訊いてから追ったんじゃ確実に間に合わねぇ」
「帰るのを待ったところで、買い物された後じゃ締め上げたって意味ねぇしな」
ゾロはちらりとルフィを見た。
ルフィは崩れたフランキーハウスの頂上で、腕を組んで海の向こうを見つめている。
珍しく何かを考えているようだ。
ゾロは小さくため息をつき、サンジへと視線を戻した。
「このままここにいても埒あかねぇぞ。どうする」
「とりあえず、船に戻るしかねぇだろ。チョッパーの話じゃ、ウソップの怪我はここじゃ応急処置しか出来ねぇって話だし、1人置いてきちまったナミさんのことも気になる。船のことも話さなきゃならねぇし、ティオちゃんだって、ロビンちゃん連れてすぐに帰ってくるはずだ」
「お~い! ウソップの応急処置終わったぞ! 担架で運ぶから手伝ってくれよ!」
「……だそうだ」
「決まりだな……。おーい、ルフィ!」
「……」
「? おい、聞こえてんだろ?」
ゾロが呼ぶも、ルフィは動かない。
潮風に吹かれて、服の裾がなびいていた。
……やがて、低い声でポツリと言う。
「船、だけどよ……決めたよ」
「あ?」
「メリー号とは、ここで別れよう」
―――ザパーンと、波が大きく跳ねた。
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