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17. ウォーターセブン
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メリー号にカクが訪れていたその頃。
街ではもう一つ問題が起こっていた。
「お~い、ロ~ビ~ン!」
トナカイの姿で、チョッパーが辺りを嗅ぎまわり、ロビンを探している。
数分前にはぐれてしまったのだ。
「ん~……この辺りから匂いが途切れてんだよなぁ……」
頼りの鼻も使えなくなり、途方に暮れる。
すると……
「お、チョッパーじゃねぇか」
よく知っている声と匂いが近づいてきた。
「あ、サンジ!」
チョッパーは嬉しそうに駆け寄る。
「何してんだこんなところで。ロビンちゃんは?」
両手に食材を持ったサンジは、辺りを見渡してロビンを探す。
チョッパーは、それが……と項垂れた。
「なっ、ロビンちゃんがいなくなった!?」
「そうなんだ……。俺、本屋で夢中になっちまって、気づいたらロビンがいなくて……」
「探したのか?」
「あぁ。匂いを追って探してみたんだけど、ここら辺で途切れちまってて分かんねんだ」
「ここは確か……」
見覚えのある路地を見つめ、サンジは記憶をさかのぼる。
数分前、ここでロビンらしき姿を見かけた。
しかし追いかけてみれば、ロビンは路地の行き止まりで忽然と姿を消し、そのとき空を見上げたら、ウソップと思しき長鼻の人影が屋根の上を駆けていくのが見えた。
しかし、ウソップにそんな芸当は出来ない。
サンジは自分の頭がおかしいのかと思い、ロビンやウソップのことは何かの見間違いだったとみなした。
だが、チョッパーの話から推察するに、ここでロビンを見たのは間違いではないらしい。
「そういやチョッパー。お前、人型になって大きなマントと仮面をつけてなかったか?」
「え、つけてないけど?」
「んじゃあれは一体……」
ロビンを見かけたとき、隣には大柄な男がいた。
てっきり、チョッパーが人型になった姿だと思っていたが、どうやら違うらしい。
「とりあえず乗れ。ここは陸を歩くと探しづらい」
「あ、うん、分かった」
チョッパーはサンジが乗ってきたヤガラブルに乗る。
そしてションボリした。
「……ごめんな、サンジ。俺が本に夢中になっちまったから」
「お前のせいじゃねぇよ。今もロビンちゃんの匂いは辿れねぇか?」
「うん……全然匂いがしない。この近辺は通ってないみたいだ」
「参ったな……何もなきゃいいんだが。何だか胸騒ぎがする」
「えっ、大丈夫かサンジ! 診察しようか?」
「病気じゃねーよ!」
「お、おう、そうか」
「はぁ……こうなりゃ、ティオちゃんに訊いた方が早そうだな」
「あ、そっか! ティオなら分かるもんな!」
サンジはヤガラの手綱を握った。
「んじゃ、ひとっ走り頼むぜ?」
「ンニィ~!」
ヤガラは返事で一声鳴いてから、最速で水路を駆け出した。