夢主の名前を決めて下さい。
17. ウォーターセブン
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
シフトステーションを出て数時間。
ゴーイングメリー号はログに従い、東へと進んでいた。
「うん、いい風。案外早く水の都に着けるかも」
ナミがそう呟く中、男たちは船大工について話し合っていた。
「ルフィ、船大工探しは俺に任せろ。もの凄い美女を見つけてみせるぜ!」
「なぁに言ってんだサンジ、大工だぞ!? 山みてぇな大男に決まってんじゃねぇか。5mだ!」
「い、いや、けどよルフィ、あんまりデカイとこの船で生活できるかどうか……」
そんな話を聞いて、ゾロがため息をつく。
「腕がありゃ誰でもいいだろ? その前に海賊船に乗ろうって物好きがいるかが問題だ」
チョッパーがワクワクしながらナミに走り寄った。
「楽しみだな! また仲間が増えるのか~!」
「ふふっ、先に駅に着いてラッキーだったわね。ココロさんに地図書いてもらえたから。地図の場所に行って、アイスバーグという人を尋ねれば……」
期待を胸に地図を開いてみるが……
「分かるか!」
叫んで丸めて甲板に投げつける。
チョッパーがそれを拾った。
「うわっ……ルフィ並みだ」
そこらに転がっていたクレヨンで描かれたかのようだ……
「いいかオメェら、こーいう奴をみんなで探すんだ!」
……と言うルフィの手にも、同じような絵。
ぐにゃっとした人型が描かれ、横に『ふなだいく』と『5メートル』が書かれていた。
ウソップとサンジがドン引きする。
「も、もしそんな奴がいたら俺は逃げる……」
「あぁ、俺もだ……。船があれば海へ逃げる。だがタコの血を引いてそうだから、海まで追ってきそうだ……」
「何の話してんだオメェらは」
と、船首へ続く階段を登りながらゾロが吐き捨てていく。
「……ったくどいつもこいつも………ん?」
船首へ来ると、欄干にティオが腰掛けているのが見えた。
足をぶらつかせて海を眺めているらしい。
「んなとこ座ってっと落ちるぞ」
「……ぞろ」
「水の都とやらは見えたのか?」
「んーん、まだ」
「ふーん」
その頃。
甲板では、ウソップがマストに抱きついて頬をすり寄せていた。
ルフィが首をかしげて訊く。
「どしたー? ウソップ」
「このブリキの継ぎ接ぎもよぉ、戦いと冒険の思い出じゃねぇか。これが綺麗に直っちまうかと思うと感慨深くもあるわけだ、俺は」
そこにタバコの煙が漂った。
「それも分かるが、特にグランドラインに入ってからのメリー号への負担は相当だ。甲板の軋みも船底の水漏れも酷い。このまま放っときゃ、船も俺たちも危険だぜ」
サンジの不安を、ルフィの笑い声が吹き飛ばす。
「まぁでも、今は金もいっぱいあるしよ、完璧に元気にしてやれるさ! パワーアップも出来るぞ!」
「おっ、んじゃあ大砲増やそうぜ! 俺様のこの腕で、どんな敵船からもメリー号を守ってやる!」
「じゃあ銅像も乗せよう!」
「いや、それはいらねぇだろ……」
そのとき。
「みえた。うぉーたーせぶん」
ティオの白い指が前方をさした。
ゾロも前方を確認し、みんなに知らせる。
「オイお前ら、見えてきたぞ」
「「おぉっ」」
ルフィとウソップが目を輝かせて船首へ走って来た。
「うほほっ、島だ! 島が見えたぞ! よーしみんなっ、漕げ〜!」
サンジが呆れながらやってくる。
「風は十分。無駄な体力を使わすな」
1/10ページ