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14. デービーバックファイト
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その頃、レースでは20秒が経過し、妨害・支援メンバーのルフィがスタートしていた。
「うおおおおおっ!!」
ルフィは前を走るジュウベイを殴り飛ばす。
"バキッ"
「ぐはっ」
「行け! ロビン! コイツの足止めは俺に任せろ!」
「分かったわ」
もはやロビンの独走状態。
フォクシーチームの妨害・支援メンバーは全く歯が立たず、ロビンは悠々と距離を稼いでいく。
残る脅威と言えば、フォクシーのノロノロビームくらい。
「フン、誰もこのビームからは逃れられないのさ!」
そう言ってフォクシーが構えるけれど……
「この割れ頭がぁ~! またアホアホ光線撃とうってのか!」
「わ、われ……」
「そんなことないわ~! 知的! 素敵よ親ビンちゃん!」
「えぇ~!? ホント~!?」
フォクシーはウソップとナミの言葉に、ガックシしたり立ち上がったり。
「真に受けんなアホギツネ!」
「あたしは本気よ! あなたにゾッコン、フォーリンラ~ブ!」
「んなわけねぇだろ、クソ割れ頭が!」
「割れ頭にクソついた……」
「素敵~!」
「割れ頭!」
「素敵~!」
「割れ頭!」
……そうして3分程たったところで。
「割れ頭!割れ……ん? ナミ、どうした、もっと褒めろよ」
「……もう、無理……言ってて気分悪くなってきた。代わってウソップ……」
「んなこと言ったってよぉ……ダメだ。褒め言葉が見つからねぇ。……あぁクソ! あと1分ちょいだ! 何でもいいから言い続けるぞ!」
「分かった……」
「男前、男前、男前、男前、男前、男前!」
「割れ頭、割れ頭、割れ頭、割れ頭!」
2人の言葉攻めにより、フォクシーは落ち込んだり立ち直ったりを繰り返して、ノロノロビームを撃つことはできなかった。
そうこうしているうちに5分が経過し……
『終了~! ななな~んと、麦わらチームの完全勝利!』
司会が声を張り上げる。
同じ頃。
「ん……ぅ?」
「はぁ……やっと大人しくなりやがった」
「ぞろ?」
シュッと、ティオの猫耳としっぽが戻る。
ゾロは羽交い締めにしていたティオを放してやった。
「……てぃお、なに、してた?」
「覚えてねぇのか。キウイで酔っ払ってやがったんだよ」
「……まじ、か」
「……お前、マジとか使うんだな」
ティオがようやく元に戻ったところで、残すところあと1ラウンド。
今となっては最速のスケーター、ルフィがポイントゲッターだ。
厄介な妨害さえなければ、麦わらチームの勝ちは決定だろう。
一応、最も厄介なノロノロビームへの対処法は見つかったわけだし。
……と、万全の心持ちで迎えた最終ラウンド。
スタートラインに並ぶのは、ルフィと、腕に光る刃物をつけた魚人、ギラーリン。
『さぁ、いよいよ最終ラウンド! 参りましょう! レディー、GO!』
合図と共に、2人は走り出した。
もちろんルフィの方が速い。
「フェ~ッフェッフェッフェッ!」
すかさず、フォクシーが出動した。
ルフィ目掛けて手を構える。
「ヘッ、性懲りもなくまたアホアホビームかよ!」
「行くわよウソップ!」
「男前、男前、男前、男前、男前、男前!」
「割れ頭、割れ頭、割れ頭、割れ頭!」
2人同時に言葉を放つ。
……しかし。
「うそっ、なんで!?」
「効いてねぇのか!?」
フォクシーは平然とルフィに狙いを定めた。
「……みみせん」
「なにっ!?」
ティオに言われ、ウソップが見れば、確かにフォクシーの両耳には耳栓が。
「ノロノロビーム!」
フォクシーはノロノロビームを乱射する。
「うおっ」
ルフィは走りつつも、驚異的な反射神経でそれをよけまくった。
対して、ギラーリンは刃物で光線を跳ね返していく。
フォクシーに言葉攻めが効かない上に、相手にノロノロビームが効くこともない。
「やべぇぞこのままじゃっ」
「……」
ティオはフォクシーをじっと見つめていたが、少しすると、ウソップとナミに近づいてそっと耳打ちした。
「……みみせん、はずす、から、そしたら、」
「……ンなことできんのか?」
「らく、しょう」
「……分かったわ。頼んだわよ?」
「(コクン)」
というわけで、ティオはフォクシーに目を向ける。
そして……
「
"シュッ"
「!?」
それは一瞬だった。
フォクシーは突然耳が聞こえるようになって目を見開く。
恐る恐る振り返れば……
「割れ頭!」
「男前!」
ナミとウソップの言葉攻めが始まった。
フォクシーはまたしても、落ち込んだり立ち直ったりを繰り返し始める。
「いやぁん親ビン! どうしちゃったんですか!」
困惑するポルチェの目に映ったのは、手中で耳栓を弄びながら、平然とレースを観戦しているティオ。
サンジは苦笑いし、ゾロは口角を上げる。
「あはは、ティオちゃんいつの間に……」
「フン、やるじゃねぇか」
ロビンがルフィに声をかけた。
「ふふっ……ルフィ、もう光線は来ないみたい。思う存分に走っていいわ」
「おう!」
ルフィはさらに速度を上げた。
残り1分足らず。
楽勝だろう。