夢主の名前を決めて下さい。
14. デービーバックファイト
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
同じ頃、とある人物にも異変が起きていた。
「……ひうっ」
ティオが鼻を押さえて、その場にしゃがみ込む。
「ん、どうしたティオちゃん?」
「……う、ふぅっ」
何かを耐えるようにじっと目を見開いていたティオ。
しかし、やがて……
"ぽふっ"
頭から、白いふわふわの耳が飛び出した。
後ろでは、同じく白いふわふわのしっぽが揺れている。
「え、ま、まさかっ……」
頬を赤く染め、ぼ~っとするティオ。
そのままフラフラと木に近づいていった。
「うにゃぅ……」
チキチータ同様、喉を鳴らしてすがりつく。
ティオは変身能力のひとつとして、猫になれる。
どうやらキウイの匂いに酔った勢いで、変身能力がコントロール出来なくなり、耳としっぽだけが出てしまったらしい。
……しかしまぁ、なんというか
「「「かわいいっ……」」」
会場中のすべての視線がティオに集まる。
なんだこの可愛い生き物は! 状態だ。
「あらら……」
「ふふっ、かわいいわね」
「うおおおおおおっ! 何という可愛さ! 君は俺の天使だぁぁぁぁっ!」
「うるさいわよサンジ君」
「ハッハッハッハッ! 何だティオ、オメェ猫みてぇだな!」
「いや、だから猫なんだって……」
と、そこに、木を切った張本人であるゾロが帰ってきた。
「何してんだ? 一ヶ所に固まって」
そう言うゾロに、ナミが呆れ顔でティオを指し示す。
「……何してんだコイツは」
「見ての通り、キウイの匂いに酔っ払っちゃってるのよ」
……しばらくして、レース再開のためにキウイの木は撤去されていった。
「にゃあっ!」
「てめっ、いい加減にしろ!」
撤去されていくキウイを追いかけようと、じたばたもがくティオ。
ゾロはそれを羽交い締めにして止めた。
「おいっ、コイツっ、いつんなったら元に戻るんだっ?」
「さぁな。だが……かわい~からそのままでいてくれねぇかな~っ」
「アホか」
「ぁあ? 今なんつったテメェ」
そうこうしているうちに、第4ラウンドの選手がスタートラインに並ぶ。
麦わらチームからはロビン、フォクシーチームからは魚人のジュウベイ。
司会がスタートの合図をする。
『レディー、GO!』
同時に走り出したロビンとジュウベイ。
ロビンの方が少し速い。
それを見て動き出した影がもう一つ…
「行くぞ、ハンバーグ」
「プププッ」
フォクシーがハンバーグの背に乗って、ロビンへと近づいていた。
それにいち早く気づいたのは、ウソップとナミ。
「またあの光線を出すに違いないわ」
「あぁ。あのアホアホ光線は厄介だ」
「……アホアホ光線っ」
聞こえてしまったのか、ガックシと膝を折るフォクシー。
意外と純粋でデリケートなようだ。
すると、その様子にナミがいいことを思いつく。
「ウソップ~、ちょぉっと耳貸して?」
「ん?」
黒い笑みを浮かべてナミが耳打ちすると、ウソップも黒い笑みを浮かべた。
「ほぉ、なるほどなぁ。おぬしも悪よのぉ」
「ふふっ。そうと決まれば……」
「あぁ」