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14. デービーバックファイト
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さて、デービーバックファイトは一勝一敗。
ここで、ルフィがフォクシー海賊団の誰か、もしくはシンボルを貰うという局面にぶち当たった。
順当に考えればチョッパーを取り返すか、次の最終戦で厄介な敵になるだろうフォクシーを摘んでおくか、そのどちらかだ。
しかし、予想の斜め上を行くルフィは……
「んじゃ、シェリーで!」
「「はああああっ!?」」
デービーバックファイトを始めるきっかけになった、トンジットの馬、シェリーを取り返した。
「ったく、気持ちは分からなくもないけど、少しはチョッパーのことも考えなさいよ」
そう言ってナミが指差せば、チョッパーは泣きべそをかいている。
ルフィはニッと笑ってみせた。
「悪ィチョッパー。次で必ず取り返してやるからよ、ちょっと待っててくれ。な~に問題ねぇさ。お前、男だろ? なっ?」
そう言われると、チョッパーも涙を拭って答えるしかない。
「うんっ、問題ねぇ! 俺は信じてる! ティオと一緒にりんご飴食べるまで、諦めないで待ってるよ!」
今にも泣きそうな顔で意地を張る姿に、ナミは困ったように笑った。
「聞こえたか?」
ゾロが囁くように問うと、ティオはうっすらと目を開き、小指を立てた手をチョッパーへと突き出した。
チョッパーも腕を伸ばし返す。
……その光景に、フォクシー海賊団は再び胸打たれていた。
「くそぉぉっ」
「一度ならず二度までもっ」
「泣かせてくれるじゃねぇかぁっ」
ティオは薄く微笑んで、また眠りにつく。
すると、ルフィが笑って言った。
「よォし、行くぞっ、野郎ども!」
「「「おう!」」」
いよいよ三回戦。
本来ならルフィ、ナミ、ウソップ、ロビン、チョッパーの5人が出るはずだったが、チョッパー不在のため、4人で出場することに。
ただ、三回戦をやるには少し準備が必要とかで、フォクシー海賊団が総出でセットを作り始めた。
麦わら一味はといえば、着替えを渡され、更衣室に案内される。
「面白そうじゃない? 次のゲーム」
「面白そうって、ロビン、チョッパーの身にもなってみなさいよ。かわいそうに」
「それもそうね。ふふっ、ごめんなさい?」
「ま、いいけど。……コイツらの緊張感のなさに比べれば」
ナミが更衣室の扉を開けると、呑気に雑談するサンジ、ウソップ、ゾロ、未だ眠るティオ、そして、草むらに座って何かを貪るルフィがいた。
「あぁ、2人ともなんて可愛らしい! できればティオちゃんにも着て欲しかったぁ!」
「オメェら、準備できたか? ……モグモグ」
「何食べてんのよルフィ」
「長キウイだ。竹うまのおっさんに貰った。うめぇんだこれが……ングング」
ルフィはモゴモゴと口を動かしていたが、何かに気づいたのか、ピタッと止めた。
「やらねぇぞ?」
「いらんわ!」
アホを引っ張って、一味は全員フィールドに入る。
どうやら三回戦は、ローラースケートで行うレースのようだ。
急ごしらえだが、しっかりした200mトラックがある。
中央の楕円は、参加しないメンバーがいるための場所らしい。
ベンチなどが用意されていた。
ゾロはティオをベンチに寝かせる。
レースのルールは単純。
各チーム1人ずつポイントゲッターを出し、その2人がスタートしたあと、20秒後に残りのメンバーがスタート。
仲間を助けたり敵を妨害したりして、5分後に自チームのポイントゲッターが、相手のポイントゲッターより前にいれば勝ち。
それを人数分、つまり5回行って、勝ちの多かったほうが三回戦を有する。
麦わら一味は4人しかいないため、1人が2回、ポイントゲッターをしても良いとルールを変えた。
各チームから参加選手が出てきて並ぶ。
すると……
「……クンクン」
チキチータというらしいチーター人間が、ルフィに近寄ってきて匂いを嗅ぎ始めた。
「な、なんだコイツ……」
フォクシーが笑いながら教える。
「フェーフェッフェッフェッ! そいつは足も早いが匂いにも敏感でな。お前、何かきっついの食べたろ?」
「あぁ、オメェあれ食ったんじゃねぇか? 竹うまのおっさん家にあった10年前の固形ミルク」
「あぁ、そのせいか!」
「って、食ってたのかよ! おっさんが腹壊したの見てただろうが! 何で食ってんだよ!」
とりあえずルフィは、付きまとってくるチキチータを力づくで追い返す。
そのあと各チームで、5回のラウンドの中、どのラウンドで誰がポイントゲッターになるかというオーダーを決めることとなった。
サンジが監督、ゾロがマネージャーという適当な役職につき、オーダーを組んでいく。
本人の希望も掛け合わせたりしながら、ポイントゲッターのオーダーは決まった。
第1ラウンド、ルフィ。
第2ラウンド、ナミ。
第3ラウンド、ウソップ。
第4ラウンド、ロビン。
第5ラウンド、ルフィがもう1回。