夢主の名前を決めて下さい。
14. デービーバックファイト
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
……さぁ、ここからどうするのか。
全員が見守る中、先に動いたのはビッグパンだった。
「ぁん?」
「何だ?」
ビッグパンは走って突っ込んでくる。
それは3人にとっては遅いことこの上ない。
対処は簡単だ。
そう思ったが、ティオが一言……
「あしのうら……」
「なっ」
「刃物!?」
ゾロとサンジは一目散に逃げ出し、ティオは鳥に変わって飛び立つ。
その3人らしからぬ対応に、ウソップが顔をしかめた。
「おいおい何で逃げてんだよ! そいつがボールだぞ!」
「そりゃ分かってるが、こいつの靴の裏に刃物がついてんだよ!」
「へ?」
「おい審判! 武器はナシじゃねぇのか!」
すると、審判はそっぽを向いて口笛を吹く。
「何だあの白々しさは!」
「ふざけんなぁ!」
サンジが怒りに任せて蹴りを繰り出すと、審判目掛けて靴が飛んでいった。
"パコンッ!"
「ぶふぉっ!」
審判はふっ飛ぶ。
「ちょ、ちょっとサンジ君!」
「テメェも見てただろ! 何だその滝のような汗は!」
「な、何も、見てない……」
「嘘つけ!」
審判をボコボコにしそうな勢いのサンジを、ウソップが羽交い絞めにして止めた。
「落ち着け! 審判だから!」
「む、麦わらチーム、サンジにイエローカード!」
「んだとテメェ!」
叫びながら、ふと、サンジがフィールドに視線をやると、ゾロを追いかけ回すビッグパンが何やら振りかざして……
「ちょっと待て! 今度は斧振り回してるぞ、おい!」
しかし審判はまたしても見て見ぬフリ。
このままではラチが明かない。
ウソップはサンジをなだめた。
「退場になったらどうすんだよ! 頼むからこのまま何とかしてくれ!」
「しない!」
「よ~し、俺がぶっ飛ばしてやる!」
「だーっルフィ! お前まで話をややこしくすんな!」
結局解決しそうになく、ナミがため息をついてサンジのやる気スイッチを入れた。
「ねぇサンジく~ん……お願い、勝って?」
「はい! 勝ちます!」
ウソップはうなだれた。
「もうお前分からん……」
「よ~し、ゲーム復帰だ! 行っくぞ~!」
そう言って走っていったサンジは、ゾロと一緒になって逃げ回る。
「わざわざそこから始めんでもいいだろーが!」
と、そのとき。
「
"シュッ"
ビッグパンの目の前に、ティオが現れた。
そして……
「
"ドスッ、ドスッ"
「ぐあぁぅっ!」
ごく弱い
ビッグパンはそのままずっこけて、前のめりに倒れ込んだ。
すかさずゾロとサンジが、ビッグパンの方を向き直る。
「でかした!」
「ヌメってる肌以外の部分なら蹴れる!」
勝ちを確信して2人は飛び上がった、が……
「ドジョウ・レーシング・サーカス!」
ビッグパンは目が見えないながらも、海老反りするようにして、自分の足先を持った。
ビッグパンの体は丸を描き、背中に乗ってしまったゾロとサンジは、ヌメる体の上をぐるぐる回り始める。
「うおわぁぁっ」
「目が回る!」
弄ばれてる2人に呆れるウソップ。
「何やってんだ! 頼むよオイ!」
なんて言っているその頃、ハンバーグとピクルスが意識を取り戻した。
しかも今度は武器を身に付けている。
そして、審判は例によって完全に後ろを向いているため、反則が取られることもない。
「……っ」
まずい。
そう思ったティオは鳥の姿になり、ビッグパンの背中で回り続けるゾロとサンジを外へ押し出した。
「う、おぇっ」
「も、目が、回った……」
「しっかり、するっ」
人型に戻り、懸命に揺り起こそうとするが、2人は完全に伸びてしまっている。
復活には少しかかるだろう。
「背中ががら空きだよ~、お嬢ちゃん。ハンバーガー・ハンマー!」
「!」
"ドカッ"
目の前のことに気を取られすぎた。
鉄のサックをつけたハンバーグの拳に殴り飛ばされ、ティオは吹き飛ぶ。
"ドサッ"
「うっ、かはっ、かは……っ」
ティオは血を吐き出しつつ、腹部を押さえて丸まった。
「ティオ!」
その間にハンバーグとピクルスは、未だ目が回っていて動けないゾロとサンジに仕返しをし始める。
「ハンバーガー・ハンマー!」
"ドスッ"
「ぐぉっ」
鉄のサックによる重たい一撃で、ゾロは地面に沈む。
しかしそれでは終わらない。
ジャンプし、空中で武器を構えたハンバーグを、ビッグパンがバレーボールのアタックのように打ち出した。
「パンク・アタ~ック」
"ズドォンッ!"
「ぐ…あ……っ」
さらに地面に埋まるゾロの体。
「ゾロ!」
さて、攻撃はやまない。
次の標的はサンジ。
今度はピクルスがビッグパンに投げて貰い、刺付きの肩当てでサンジを襲う。
「スリング・タックル!」
"ドカッ"
「うおぁっ」
サンジは勢いよく吹っ飛んだ。
その先にはバットのごとく武器を構えたハンバーグ。
「プププッ」
"ガコンッ!"
サンジはハンバーグに打ち返され、最後にバレーボールのごとくビッグパンにアタックされた。
"ズドォンッ"
「ぐはっ……」
「サンジ!」
攻撃の要である2人が倒れてしまった。