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13. 海軍要塞ナバロン
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「さぁ、新しい仲間も増えたことだし、さっさと逃げるわよ!」
「「「おう!」」」
「おら、テメェの出番だ」
「?」
親指で乱暴に涙をぬぐって、ゾロはティオを一味の中心へ押しやる。
そして不敵な笑みと共に言った。
「知恵貸せ」
答えるように、ティオも僅かに微笑み、頷く。
新たな頭脳も加わり、一味は再び、脱出方法を練り始めた。
「とりあえず、満ち潮を待つなんて絶対無理よ?」
「船底は直せても、捕まっちまうもんな……」
「待て待てぇぃお前ら!」
「「「?」」」
全員が首を傾げる中、ウソップが鞄から何かを取り出した。
「まだ手はあった!」
ウソップが取り出したのは、インパクトダイヤル。
「ここに来る前、しこたま衝撃を溜め込んどいたんだ。コイツで船を宙に浮かすことができるかもしれないぜ!」
「おぉ~!」
「それで海水のあるとこまで行くと!」
「だが一発じゃ無理だな。船底の大穴を一瞬で塞ぐ技術でもない限り、沈んじまうぜ」
「またタコバルーンで飛べればいいのだけれど」
「あぁ、そりゃいいな」
「ふれいむだいやると、ぶれすだいやるで、ねつききゅうの、おうよう。また、とべる」
「いい! いいよそれ!」
「「「あはははははっ!! ……はぁ~」」」
「タコがいねぇよ」
「タコか」
「タコだわ」
「クソタコぉ」
「タコね」
「たこ」
「タコかよ」
「持ってるぞ?」
「持ってるってよ」
「持ってるのか」
「持ってるんだわ」
「クソ持ってる」
「持ってるの?」
「もってる?」
「持ってんのかよ」
「あぁ、持ってる!」
「「ええええええっ!?」」
いきなり、ルフィはズボンの中に手を突っ込み、タコを取り出した。
「ほらぁ!」
「ぅぇえっ!?」
「ア、アンタっ、どうしてそんなもん持ってんのよ!」
「いや、だってさぁ、空から戻してくれた命の恩人だろ?」
「そりゃそうだが……」
「気持ち悪くなかったのか?」
「どこが?」
「よそうの、ななめ、うえを、いく……」
「ふふふっ、タコさんにはもう一度働いてもらいましょうか。ね? 長ハナ君?」
「え、あぁそうだな。……いや、ちょい待ち。確かあったはずのフレイムダイヤルが見つからな「面白いから台所で遊んでた~!」
"カチッ、ボォッ!"
「あっち! ……ってバカァァ!」
どうやらフレイムダイヤルも、ルフィが持っていたらしい。
「まぁいいか。火は溜まってるみてぇだし。あとは誰がこのインパクトダイヤルを打つかってことだけ、ど―――」
ウソップは絶句した。
一味の目がひとつ残らず輝いて、自分を見つめている。
「何だその目は!」
「そのインパクトダイヤル、誰んだ~?」
「ウソップのだろ~?」
「でしょ?」
「ね? 長ハナ君?」
「ま、言い出したやつがやるのが筋だろ?」
「素敵よ~? ウソップ」
「尊敬しちゃうな!」
ウソップは、ガチガチと歯を鳴らして青ざめた。
「なぁに、俺たちが協力してやるさ」
「これで決まりだな」
「ぃいいやあああああああああっ!!」
全身全霊の叫びも虚しく、ウソップは手にインパクトダイヤルを縛り付けられ、船底へ連れて行かれた。