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13. 海軍要塞ナバロン
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「よぉし、もう一度言うぞ? 黄金奪還班は、ルフィ、ゾロ、ロビン、そしてこの俺、キャプテン・ウソップ様。それからウェイバー回収班、まずはナミ。それと、サンジ」
「うおおおおおっ! ナイス作戦だウソップ! 一緒に頑張ろうねナミさん!」
「はいはい……」
「アホ眉毛」
「ぁ"あ"?」
チョッパーが、口をへの字に曲げて訊く。
「うぅ~、なぁウソップ~、俺また1人で留守番か?」
「心配すんなチョッパー。メリーは完璧な偽装によってほぼ安心だ」
「ほぼ!?」
「それに、万一のとき、誰が俺たちの治療するんだ、スーパードクター?」
「なっ……ばかやろ~、ほめたってうれしかねえやぃこのやろがっ!」
くねくねするチョッパーはいつものことなので、さて置き……
「いいか? 黄金奪還班は通常ルートでなく、最短距離の海岸線を通って保管庫を目指す。ナミ、ウェイバー隠した場所覚えてるか?」
「えぇ、島の東側の湾の中。確か、この辺りよ」
ナミのは地図の一点を指した。
「こっから反対側か~…。海岸線じゃ回り道になって、時間がかかりすぎるな。…お、あぁ、あれだ!」
「「「?」」」
ウソップが指さした方を見れば、そこには、廃棄された小さな船。
「お前たちはあれで湾内つっきっちゃえ。そんで、全員が落ち合う場所はここ、ゴーイングメリー号だ!」
「「「おぉーっ!」」」
拳を上げて作戦開始。
各々の役割に向けて歩き出す麦わら一味。
だが、1人、ルフィだけは、その場に立ち止まっていた。
「? おい、ルフィ? 何してんだ」
サンジが尋ね、全員が足を止め振り返ると、ルフィはいつもより低いトーンで言う。
「決めた」
「は? 決めたって何を」
「俺……」
「ティオを仲間にする」
―――しばし、沈黙が奔った。
見開かれたクルーたちの目。
しかし、ルフィの表情は至って真剣だ。
「アイツのおかげで俺たちは空島に行けた。アイツが教えてくれたんだ、空島はあるって。いや、それだけじゃねぇ。思い出してみりゃ、ジャヤでも空島でも、アイツがいなかったら無くしてたかもしれないモンがいっぱいある。アイツは俺たちに必要なんだ。……それに、このまま別れちまうのは、なんか嫌だ。俺はアイツを、ティオを仲間にしてえ!」
「……っ」
ティオは目を見開いていた。
深海のような青い瞳から、涙が零れ落ちる。
「けどよ、ルフィ。アイツは自分の意思で海軍に戻ったんだぞ?」
ウソップが恐る恐る訊くと、ルフィは堂々と笑顔で答えた。
「あぁ。だから、もっかい誘いに行くんだ! もしどーしても海軍がいいってんなら、そんときゃ仕方ねぇ。……けど俺、思うんだ。アイツはきっと、冒険したいって思ってる」
ルフィの一言に、一味は誰ひとりとして反論しなかった。
「なら、早く行かないとね?」
「黄金だけじゃなくて、あの子も探すんでしょ?」
「時間は限られてるからな」
6つの笑顔を向けられて、ルフィも満面の笑みを返した。
「おう!」
それから一味は散開し、それぞれの目的地へと向かった。