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HAPPYBIRTHDAY



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もう4月にも入り、もう少しで大ちゃんの誕生日なんだけど、俺は今プレゼントをどうしようか悩んでいる。

一応大ちゃんとは今まで友達兼仕事仲間として、やってきたんだけど、俺は大ちゃんが恋愛的な意味で好きだ。

だからこのプレゼントを渡して、告白するんだ!
この恋が実るかは分からないけど、頑張ってみるつもり。
そう覚悟を決め、お店に来たんだけど、大ちゃんの好きそうな物がありすぎてどれにしたら良いのか分からない。

でもこれを逃したら、告白出来るチャンスもないし、何より俺の覚悟が無駄になる。
色々迷いながらもある一点に目が止まりそれを購入した。































そして、大ちゃんの誕生日当日、俺は仕事終わりに大ちゃんと会う約束を取り付け、大ちゃんに俺の家まで来てもらう事にした。

よし、部屋は片づけたし、プレゼントも良いタイミングで渡すシミュレーションも頭の中でしたから、大丈夫。
きっと上手く行く。
そう自分に言い聞かせながら大ちゃんを待っていると、俺の家のインターホンがタイミング良く鳴った。

「いのちゃーん、来たよ。」

今開けると返事をし、玄関に向かうと、何やら大ちゃんが手に持っている物が…。

「いらっしゃい、大ちゃん何持ってんの?」

「飲みたいからお酒持ってきた!
一緒に飲も?」

いやいや、お酒なんて持ってきたら、告白なんて出来ないでしょうよ!
無言で大ちゃんからお酒を取り上げ、とりあえず冷蔵庫に入れた。

「大ちゃん、何でお酒飲みたいの?」

「俺の誕生日だし、一緒に飲めたら良いなーって思っただけだよ?」

これは早く告白しないとお酒入っちゃったら、告白したことさえなしにされそうだしと思った俺は即行動することにした。

大ちゃん?
お酒は俺の話が終わったらでも良い?
と許可を取り、俺は大ちゃんへのプレゼントを取りに行こうとしたのだが!!!

「いのちゃん!!」

名前を呼ばれたかと思ったら次の瞬間には、俺は大ちゃんにキスをされていたのだと気づくまで、数秒はかかった。

「ごめんね、いきなりキスされても気持ち悪いよね。でも俺はいのちゃんがこういう意味で好きだから。」
とまたキスされそうになったので、寸での所で止めて、

「ちょっと待って!俺はただ大ちゃんへのプレゼント取りに行こうとしただけだから!」

そう大ちゃんに伝えると、みるみるうちに顔が真っ赤になり俯く大ちゃんに笑いが抑えられなかった。

「俺が離れて行くとでも思った?」

「だって、お酒も飲むの後回しにするし、何か無言で怖かったし、いのちゃんの話がなんなのかも分からなくて怖かったから、無理やりキスで引き止めちゃって俺めっちゃ恥ずかしいじゃん…。」

ごめんね、大ちゃん。
そう意味を込めて、今度は俺から1つキスを返して、プレゼントを取りに行った。
案の定大ちゃんはパニクってたみたいだけど(笑)

「大ちゃん、はい、これ!俺からのプレゼント。」

「開けて良い?」

もちろんと言う前に大ちゃんはプレゼントの包み紙を開けて、そこの中には、俺が選んだ指輪が入っていた。
大ちゃんは頭の中が???だらけみたいだけど、俺はここで告白するって決めたから。

「大ちゃん、さっきは告白ありがとう。俺も大ちゃんの事、大好きだから、付き合ってくれる?」

ようやく意味が分かったのか、目を潤ませて大ちゃんは抱き付いてきた。
それを肯定ととった俺は、大ちゃんを顎クイし、優しくキスをした。

「いのちゃん、甘すぎるよ//」

「さっきの大胆な大ちゃんもう一度見たいなー。」

「やめろ、もうあれは忘れて…//」


その後はめっちゃ楽しくいつも通りにお酒を飲んで、この日は二人にとって特別な1日になったのでした!!




END


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