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[ーーー
From麻璃央
じゃがりこ、カラムーチョ、サイダー2つ。
資料室にてまってるから!
P.S.オレ郁奈に3回UNO負けてんだけどどうしたらいい??
ーーー]
流司「ねぇ悠、これ見て(笑)」
『www』
流司に突然スマホ画面を出されて何かと思ったら、お菓子とジュースを資料室まで届けるようパシられたらしい。
LINEあるのにわざわざメールな所が黒羽くんらしい。絶対"P.S."を使いたいがためにメールなんかにしたんだろうなぁ。
流司「資料室ってどこだっけ?」
『たしか2階だった気がする…。まぁ、購買行こー』
流司「じゃがりこじゃなくてポテトチップスにしよ。」
『黒羽くんかわいそー(笑)』
購買に行って、自販機でサイダー2つに自分たちの飲み物も買って資料室行ったら、郁奈と黒羽カップルが教室の端にある机の上に人生ゲームを広げていた。
2人の手元にはUNOカードが握られてたけど。
黒羽「やっときた!遅いよ二人とも~」
郁奈「UNOして我慢してた私たちの事ほめて!」
『えらいねー』
流司「棒読み(笑)」
郁奈「早く来て!やろう!人生ゲーム!!」
つい1か月前にいい部屋見つけた!なんて言いながら郁奈と黒羽くんカップルがたまに資料室に行ってたのは、こういうことか。
郁奈「資料室に来すぎてね、先生に"勉強熱心だね"って言われてついでにカードキーも渡されたの!これでいつでも資料室に入れるよ~」
『二人とも底辺クラスだけどね』
流司「俺達もだろ(笑)」
『ちがいない(笑)』
黒羽「ちょ、オレのじゃがりこは!?ねぇ流司!?」
流司「サイダーあるだけ感謝しろよ?(笑)」
黒羽「オレにだけツンデレなのはなんでっ!!(泣)」
『どうでもいいから早くそのUNO片付けてよ』
郁奈「わたしもうあがるから大丈夫!!それより早く人生ゲームしよーよ!私買ってきたんだよ、昨日!!」
『だから昨日2人で早退してたんだー』
郁奈と黒羽くんのUNOが片付いて(黒羽くんの負け。四敗とかかわいそう。笑)、4人で始めた人生ゲームは思いのほか盛り上がった。
郁奈「え、教師…職業は先生かぁ…」
黒羽「いいじゃん、郁奈優しくていい先生になれそーじゃん。」
流司「そう言う麻璃央くんは職業なに?」
黒羽「おーれーはーっと……弁護士だって!!」
『裁判の弁護士黒羽くんだったら負けそームリー』
郁奈「その時は私が勝たせてあげる!」
『教師なのに??笑』
流司「(弁護士に選ぶんだったら)俺の方がいいよ?」
『じゃー私はこっち選ぶ』
黒羽「流司にも負けた…」
郁奈「負けるも何も、悠は流司くんしか選ばないの知ってるじゃん(笑)」
流司はパティシエ、私はスポーツマン、郁奈は教師で黒羽くんは弁護士。
紙切れ1枚で決まるゲームだけど、それが楽しい。
ルーレットを順に回してって、ゲームの1/3にさしかかる頃に資料室のドアがカードキーによって開かれた。
誰か確認するために4人でドアを振り返ったら、そこにはメンズファイブなんて呼ばれてる男5人がカバンとゲーム機持って立ってた。
拓依「……あー!!黒羽麻璃央と…佐藤流司!!?」
トシ「くろば…?ダレ?拓依の知り合い?」
郁奈「メンズファイブー!?」
流司「…?知りあい?」
黒羽「いや??オレは"メンズファイブ"で一方的に知ってるけど知り合いじゃないよ?」
ジュン「黒羽麻璃央と佐藤流司……って事は、隣にいる女の子は織本郁奈さんと安心院悠さん…??」
流司『いや、お前ら誰だよ。そこにいる清水トシなら知ってるけど…悠あいつ(泰楽ジュン)の事知ってんの?』
『いや?』
郁奈「知らないの!?メンズファイブって言ったらこの学園じゃめちゃくちゃ有名だよ!?」
拓依「そうそう!!何たって俺らは特Aクラスのトップファイブメンバーだからな!」
黒羽「顔よし性格よし運動よし勉強よしの女子に人気ある5人組だよ」
ジュン「君たちもこの学園じゃ有名だけどね(笑)」
郁奈「え!?その話詳しく!!」
『どうでもいいから郁奈早くルーレット回してくんない?』
郁奈「あっ私の番だった、ごめんっ!!」
郁奈はすぐに手元のルーレットを回し始めた。郁奈のクルマがいい感じに進み始めて止まってた人生ゲームが動く。
郁奈「え、スマホ壊れて修理代$6500って高くない!?何してんのぼったくりじゃん!!」
『修理しなきゃいいんじゃない?』
流司「俺2台持ちだから1台かそうか?」
郁奈「その優しさちょっとムカつく!」
黒羽「これ修理しなきゃいけないゲームだからwww」
『どのマスでもスマホ使わないのにwww』
流司「何2人で笑ってんの?」
『2台持ちが拗ねてるwww』
流司「俺、悠のスマホ壊れても1台もかしてやらないからな」
『それはこまるけど$6500も支払うのはダルい』
流司「俺んとこはタダだから」
郁奈「なんの話!?もう$6500支払ったから次は流司くんの番だよ!!」
流司「はーいよっと」
メンズファイブが来たけどどうでもよかった。
4人で始めた人生ゲームを邪魔されたくないし、もっと4人でいる時を楽しみたいし。
あとから来た5人はテレビゲームをするらしく、あっちはあっちで楽しくやってるようだった。
黒羽「あ…ねぇ、ポテトチップスもカラムーチョもなくなっちゃった。購買もうこの時間空いてないよね…。」
郁奈「ホントだー。私あんま食べてないのにー。」
『じゃあさ人生ゲームで負けた人は自販アイス全員分とかどー?』
黒羽「ぜったい負けらんない!!」
流司「敗戦だらけの男はこいつです。」
黒羽「リアルやめてつらい!!(泣)」
『けってーね。もうそろみんな結婚マスだし丁度良くない?』
流司「早く結婚したいなー」
黒羽「だれと?流司は誰と結婚したい??早くっていつごろ???」
郁奈「その絡みダルいwww」
流司「うっさい、人生ゲームの事言ってんの!」
『はーいルーレットまわすよーー』
私が回した1で止まったルーレットを見て、流司が笑いだしたからとりあえず私は流司の手持ち$2000をふんだくった。
流司「俺の金!」
『私の金でもある』
流司「ねぇよ!!利子つけて請求すっから!」
『一生返ってこない金に利子付けてもしょうがないよ諦めなー』
黒羽「いやいや返しなよwww」
流司「目撃証言者3人もいるから俺の方が強いから!!」
郁奈「でも悠のルーレット見て笑ったのは流司くんが悪いよ、だからこれはお小遣いとしてあげなよ」
『マス目も丁度、私が病院かかったことになって$2000欲しがってるしいいじゃん』
流司「人の金じゃなくて自分で払えよ!?」
『じゃあつぎは黒羽くんの金使うね』
流司「いいよそうしなよコイツお金持ちだし職業弁護士だし。」
郁奈「素直wwwwww」
人生ゲームの勝敗にアイスをかけた途端、みんなのやる気が1.5倍ちがう。
黒羽くんが回して、郁奈が回して、流司が回して…。
人生ゲームに夢中になってると、資料室にまた訪問者が来た。
ひな「な~~~にしてんのかなぁ?キミ達。じゃ~~~まだから帰ってくれるぅ~~~?」
拓依「あわわわわコードがっ!!」
資料室に作業をしに来た麻生ひなはメンズファイブのゲームコードをテレビから抜いて鬼の形相でメンズファイブを睨む。
トシとの密室を心配した拓依たちだったが、ひなは笑って否定した。
トシを抜いた4人を資料室から追い出して、ひなはトシと作業をすべく近くにあった机に座る。
ちら、と隅の方でなにやら小さく盛り上がってる4人組を気にしていたひなだったが、トシが静かに作業を始めたので自分も始めることにした。
しばらくたって、比較的静かだった資料室に爆発的な笑いが起きた。
原因はもちろん、人生ゲームに夢中の4人組だ。
『あー!!あっあっあー!!!流司と黒羽くんでけっこん!!!ホモ!コイツらホモだー!!!あははは!!!』
郁奈「悠そんなに笑っちゃ…ぶはっ!!あはははははは!!!!!!」
『あっはははは!!!!!笑い死ぬぅぅう!!!!』
流司「何で俺が麻璃央くんと一緒になんなきゃいけないの!?」
黒羽「それはそれで失礼じゃない!?ってか、郁奈と悠もレズじゃん2人して家2つも建てやがって!!」
郁奈「れず、れずだってひーーー!!!!」
『しぬしぬ、お腹痛いはははははは!!!!』
流司「そんな笑わなくてもいいだろ!?…っぶはっ!!」
黒羽「流司までなにわらっ…ははははは!!!!」
郁奈も悠も2人して机をバンバン叩きながら笑い転げている。
スイッチが入ったのか、2人が大笑いしているのを見て麻璃央も流司も腹を抱えて笑う。
流石にこの騒ぎにひなもトシも驚いて4人を見たが、なかなかのカオス具合に目のハイライトが無い。
やっと静かになったと思ったひなだったが、問題児はここにもいたらしい。
資料室にまできて人生ゲームを広げるなんてアホだ。
あまりにも4人が笑い転げてるので、心配になったひなは近づいて声を掛けた。
そのあとをゆっくりとした足取りでトシも追いかける。
ひな「あの~~…4人とも大丈夫??」
郁奈「は、は、あー…っはは!あー…、え、ダレ??」
ひな「私は麻生ひなだけど…遊ぶのはいいけど、ここ資料室だって事忘れてない??」
郁奈「いいんだよ~わたし先生にカードキー預かられてるから!」
ひな「そーゆー問題じゃなくて!!」
黒羽「じゃあどーゆー問題なの??」
郁奈「こーゆー問題なの??」
黒羽「そーゆー問題だよ??」
黒羽&郁奈「「wwwwwwwwwwww」」
ひな「笑うのいいから息してぇ!!!」
トシ「笑いすぎwwねぇ息してないけど大丈夫??起きるためにオレが手かそうか?」
黒羽「いや、オレがいるから郁奈は大丈夫だよ。」
トシ「そ?……ならそっちの2人は??なんか2人して腹抱えて笑ってるけど。」
比較的軽症な麻璃央と郁奈に比べて、流司と悠はいまだ笑い転げている。
何がそんなに面白かったのか、馬鹿みたいに笑っているお互いを見てまた爆笑し始めるあの二人はもう手遅れだ。
その時、郁奈が小さくポロリと何気なく言葉をおとした。
郁奈「あんな笑ってる悠…ひさしぶりにみた……」
ひな「えっ??」
郁奈「んーん、なんでもない!ってか流司くんも悠もいつまで笑ってんの!?いい加減帰ってきてよ!!!」
流司「もっ、戻りかたっ…www」
『wwwwwwwwwwwwwwwwww』
黒羽「流司も悠ちゃんも息して!?」
郁奈「ひっひっふー」
流司「『 』」
黒羽「2人に追い討ちかけんなよ郁奈!それラマーズ法だから!!」
ひな「なんか、幸せそうだね…(白目)」
トシ「…そーだな…」
ひなが白目向きながらも笑い転げてる4人組を羨ましがるような顔で見ていたことをトシは黙ってながめた。
しばらく笑い転げてた流司と悠だが、やっと落ち着いたのか2人してアセロラジュースを一気に飲んだ。
『ぷは、あーうまいー』
流司「アセロラ生き返るわー」
『それな(笑)』
黒羽&郁奈「「おかえり二人とも」」
流司「『ただいまー』」
黒羽「どーする?まだゲームする?流司と悠ちゃんが再起不能の間に俺達ゴールしちゃったんだけど。」
『まじかー、流司まけだってー』
流司「じゃあゲーセンで勝負しよーぜー」
『名案!そうと決まったらゲーセン行こ、2対2ね。』
黒羽「オレ達と流司達ってことな!いこうよ郁奈!」
郁奈「いいよー!ちょうど外の天気悪いし、どうせ明日も何も無いしね~」
『そうこなくちゃねー』
郁奈「麻璃央はマリカー強いよ!!」
『4Pしよ、あそこはマリカ確か5台くらい並んでたよね?』
流司「そんなあったっけ??」
黒羽「あーあるある、オレこの前先輩と行った時丁度4人で対戦したし。」
『ねぇこれ(人生ゲーム)だれのー?』
郁奈「はい!わたしの!!」
『じゃー置いときなよ。またやろーよー。』
郁奈「今度はちゃんとやろうね!?」
人生ゲームはお開きとなって4人は資料室を出た。もちろん人生ゲームは資料室の、郁奈たちが持ってきたであろう私物のマンガが並んでいる棚に立てかけた。 UNOは黒羽が持ち帰るそうだ。
帰り際、ひなは4人に声をかけた。
ひな「ねぇっ!あなた達、何年生??」
黒羽「オレ達みんな2年生だよ。」
ひな「2年生…!!私達と同じ!」
ひなは目を輝かせて4人(とくに女の子の郁奈と悠)を見た。
ひな「お友達になりましょう!その、あなたはちょっと怖いけど…きっといい人よね!!ね、いいでしょ!!」
郁奈「と、ともだち…??」
ひな「うん!」
悠の方を若干ビビりながらも、ひなはニコニコと4人を見る。
黒羽「…って言ってるけど?」
トシ「何でオレにだけ振るんだよ。」
『このこ、キミのオヒメサマでしょー?ちゃーんと満足させてあげないとダメじゃーん。』
トシ「…。」
ひな「え、あんたこの人達と知り合いなの!?」
トシ「初等部中等部おなじだっだけ。」
黒羽「よく言うよ。」
トシ「うっさい。ヒメ、こんなヤツら友達にするなら俺らだけでいいだろ?」
ひな「…そうだけどっ!女の子の友達もほしいー!!」
流司「…って。どうすんの悠。」
『私じゃなくて郁奈でしょ?怖いとか言われた子とトモダチとかいみわかんなーい。』
ひな「だだだって、あの時急に入ってきていつの間にかいなくなってたし…」
『あー…あの時はあんことくーちゃんに用事があっただけだけど…キミいたっけ?』
ひな「いましたー!!!」
郁奈「そのー、ひなちゃん?に会ったことあるの?」
流司「んー…一瞬??」
郁奈「一瞬って(笑)」
流司「どーでもいいじゃん?天気悪いし早く学校行く出よ??」
黒羽「そうだね、雨降ってきたらしんどいし。そこの…ひな?ヒメ?ちゃん、トシがオレ達のLINE知ってるから繋がりたいならそこからお願いね~」
ひな「そうなのトシ!?」
トシ「余計なこと言うなよ…」
郁奈「じゃーね!!」
ぞろぞろ資料室を退室する4人を見送るひな。
すると、一番後ろにいた流司が自分の手を悠の手に自然に絡ませる。
扉が閉まって数秒後。
ひな「…あの二人って付き合ってんの??」
トシ「今更!?ゲームしてた時からのくっつき具合で分かんない!?」
ひな「いや、なかいいなぁーって……」
トシ「(ド天然だ…)」
それから停電が起きるまであと数分。
外は相変わらず雷が鳴ってて雨も振りそうだった。
黒羽「これさ、オレらゲーセンから出てきたら土砂降りじゃね?」
郁奈「いいじゃんいいじゃん!その時はその時だよ~」
ら
黒羽「俺はいいけど…郁奈、風邪ひくなよー」
郁奈「ひかないよ~。で、悠は今日もうちに来るー??」
『んー…どうしよっかなぁー』
郁奈「来なよー!今なら麻璃央が着いてくるよー!
!」
黒羽「はぁ!?」
流司「はぁ!?聞いてねぇよそんなこと!俺も行く!」
黒羽「は、はぁぁああ!?」
郁奈「一気に賑やかだ!ママに連絡しとくね!」
『お願いねー。じゃ、いこうよゲーセン』
流司「負けたら?」
黒羽「コンビニ肉まんおごり!!」
郁奈「あっ肉まん好きー!!本気だそ…」
『郁奈の本気、男にみせてやれ(笑)』
郁奈「っしゃあまかせろ!!」
流司は悠と手を繋いで。
黒羽は郁奈の鞄を代わりに持って。
ゲーセンまでの道を4人で騒ぎながらあるいた。