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久しぶりに登校したら、まず郁奈に泣かれた。
郁奈「いっ、いぎでだぁ~!!悠いごでだよ~よがっだぁー!!」
『勝手にコロスな。私死んでたら郁奈はユーレイとLINEしてたのかよ。』
郁奈「だっでぇ~!!!」
『あーごめんってー…』
くみこ「盛り上がってんじゃん悠?久しぶりね、何か言うことない??」
『くーちゃ…ぐぇっ』
流司「それ以上悠に抱きついたら悠潰れるよ、二人とも。」
黒羽「もう遅いよ(笑)」
くみこ「もーー!!柄になく心配したんだから!!LINEも素っ気ないし姿見せないし、死んだかと思うじゃん!!!」
『いやだから勝手に…ぐぇぇ』
郁奈「死なないで悠ー!!」
あんこ「は!?なに!?悠死んだの!?いつ、どこで、だれと!?」
くみこ「勝手に悠のことコロスなあんこ!私が認めた人じゃないと許さないからな悠ー!!」
流司「話が飛躍しすぎてついていけないわ俺…」
黒羽「…でも、そろそろ悠ちゃん救出しないと悠ちゃんタマシイ吸い取られそうだよ??(笑)」
流司「おい、そこら辺で許してやれって。そろそろ俺に悠かえせって。」
あんこ「さんざん独り占めしたんだからしばらく返さねーよイケメンが!!」
郁奈に泣かれ、次にくみこに抱きつかれ、あんこに抱きつかれ、ようやっと許されたのは教室に入って30分もした後だった。
『きょうのりちゃん休み?』
あんこ「生理痛だってー」
郁奈「そっかー…」
くみこ「という名のサボりだろうね。三日前も生理痛でのりこ休んでたし、その1日前も同じ理由で休んでたし。」
郁奈「そっかーwww」
『なんだ、のりこも休んでんじゃんかー』
くみこ「あんたの場合は連休とりすぎだっつーの!」
郁奈「わたし、くみちゃんと杏(きょう)ちゃんとのりちゃんしかいなくて寂しかったよ~」
あんこ「おい郁奈(笑)」
くみこ「まぁ、麻璃央がいるのに郁奈は誰よりも寂しがってたよ。」
あんこ「麻璃央も元気なかったし、悠と流司2人セットいないと郁奈&麻璃央は極端にヘコむよね(笑)」
『わたしモテモテじゃんどーしよ』
くみこ&あんこ「「とりあえずジュース奢ればいいと思うよ??」」
『すいませんでした…』
こうなることは予想がつくと流司が登校中に言っていたが、そのまんますぎてコワイ。
休んでいるあいだ何をしてたのか、くみことあんこはわたしを中心に流司にも根掘り葉掘り聞いてきた。
そのせいかお昼休みにはすっかり疲れきっていた。
『なんか…つかれた…』
流司「おれも…」
郁奈「2人してぐったりしてる(笑)」
黒羽「しょうがない、アレは見てる俺でもちょっと同情したよ。」
流司「じゃあ助けろよー」
郁奈「アレに入っていけるほどの勇気はないよ、さすがに。」
『なにそれツラい。』
郁奈「じゃあ2人の復活お祝いとそのお詫びも兼ねて、4人でご飯いこーよー。」
黒羽「いいね、どこ行く?」
『それはいいけど、私所持金少ないよー?』
流司「じゃあサイゼとかでいーんじゃね?ちょうどお昼だしランチ500円っしょ。」
黒羽「おれさんせー!」
郁奈「わたしもーー!久しぶりの4人でのご飯ー!!」
『よしおっけー………
…………ってことで、あんこ次の先生によろしくー』
あんこ「はぁ!?悠来たと思ったら帰んの!?」
『ちょっと生理痛が…』
あんこ「のりこのマネしなくていーから!分かったよ、言っとくから。」
『あんこだいすきー』
あんこ「悠の好きってやっすいな(笑)」
くみこにもバイバイをして4人は学校を出て駅前のサイゼに行く。
店員が四人席に皆を誘導する。席につくと、流司は荷物を置いてすぐにトイレに行くと言った。そして打ち合わせをしたかのように麻璃央もそれについて行くと荷物を席に投げた。
『えー2人して連れションー??』
郁奈「ま、麻璃央と流司くんが連れションとか…!!」
『仲いーよねー、私達も連れションする??』
郁奈「女子あるある~」
黒羽「笑うなよーそこの女子ふたりー。メニュー決めて待っててー。」
流司「俺、パスタといつものチキン。」
『言われなくてもー。』
郁奈「わたし久しぶりにハンバーグにしよっかなー、丁度ランチメニューに載ってるし。」
悠と郁奈に冷やかされながらも流司と麻璃央はテキトーにあしらって2人でトイレに行く。
トイレに行くのは建前にすぎず、2人は悠と郁奈がいない所で話をしたかっただけだ。
自分たちの声が2人に聞こえなくなるほど離れてから、麻璃央が流司に切り出した。
黒羽「…ねぇ、悠ちゃんはもう大丈夫なの?」
流司「本人はそう言ってる。今日家に帰るらしい。」
黒羽「そっか…。オレ今日はあんまり悠ちゃんにあんま近付かないよう気を付けてんだけど不自然じゃない?」
流司「今日とか言わないで普段からあんま近づくな、麻璃央くんにはヤキモチやきたくねぇし。」
黒羽「それはオレだって同じ…じゃなくて!」
流司「分かってるよ。……俺だって、距離掴みかねてるんだよ。」
黒羽「…流司が?」
流司「だって嫌だろ?悠に嫌な思いはして欲しくないし、俺だって悠に傷ついて欲しいわけじゃない。」
黒羽「まぁそりゃそうだけど…。でも今日見た悠ちゃん、オレが思ってたよりもなんというか、普通だったというか…。」
流司「…しばらく俺の家居たのは分かるよね?大分落ち着いたし、俺の事も怖がる素振りは減ったけど…。」
黒羽「は!?悠ちゃん、流司の事怖がってたの!?」
流司「声!デカ行って!」
麻璃央はハッとしてあたりを見回すが、こちらを気にする人は誰一人としていなかった。
流司「…しばらくして悠と外に買い出し行った時に特Aの集団に会ったんだよ。」
黒羽「それってメンズファイブと、この前友達になろうって言ってたひな?ひめ?ちゃんの事?」
流司「多分そいつら。その中に女の子も清水トシもいたしな。」
黒羽「じゃあその子たちだよ。…で?メンズファイブと悠ちゃんの間に何かあったの?」
流司「俺たち夕飯の買物行ってた帰りで、向こうは体育大会の帰りだったらしい。ばったりあって声かけられて、少し話してたんだよ。」
流司は思い出すように目線をしたに下げてはなす。
流司「話すのはふつーだったんだけどさぁ。清水トシは悠と知り合いじゃん??何買ったのか悠の袋覗こうと悠の近くに寄ったら、悠、固まって動けなくなっちゃって。」
黒羽「…え、清水に対して?」
流司「その場は俺が悠の手を引いて無理やり帰ったんだけど…そん時、悠少し震えててさぁ…。俺が怖いとかそういうんじゃなくて、悠、男が怖くなってんのかなって。」
黒羽「清水に対してもそうなら、余程だな…。オレら(黒羽、悠、清水)初等部の時、クラス一緒だったんだよ。それなりに仲は良かったし、今もそんなに変わらないと思ってるけど…。でもそりゃあ怖くもなっちゃうよね、暴力奮ってるやつが急に性的なこと強要してきたらさ…悠ちゃん女の子なんだから抵抗出来ないよね…。」
流司「……俺さぁ、」
黒羽「流司、今晩オレの家来なよ。」
流司「は?」
黒羽「言いたいこと沢山あるんでしょ?オレも2人の力になりたいって思ってるし。」
流司「……、急にカッコつけんな!」
黒羽「えぇえ!?」
流司「でもありがとう。じゃ、今晩はおじゃまする事にするわ。」
黒羽「…おっけ。(笑)もう戻ろ、2人が不満そうにしてる顔が思い浮かぶよ。」
黒羽の予想は案外外れて、さきに料理を頼んでいたふたりは華やかにガールズトークを繰り広げていた。
郁奈「えぇえ!?知らなかったよ~今度一緒に確かめに行こ!!」
『ゆりこにもオススメされたし絶対だよねー』
郁奈「マジ!?あのゆりちゃんが言うなら行かなきゃ!!」
『あんこがゆりこと行ったらしいよ?だから私達もそれに続いていこー』
郁奈「っしゃ!悠とデート!!…って、おかえり二人とも~。」
黒羽「ただいま、なんか盛り上がってるね?」
『2人の密会デートはもう終わり??(笑)』
流司「誰がコイツとデートするかよ!」
黒羽「まってそれは何か傷付くからヤメテ…。」
郁奈「料理もう来ちゃったんだから、サラダだけだけど。早く食べよ!」
『いただきまーす。』
流司「それ俺の!」
『流司のも私のも同じようなもんだって、気にするな(キリッ』
流司「ナニカッコつけてんだよ…」
郁奈「人の食べちゃう悠には私のトマトも差し上げよう、感謝しろ~」
黒羽「いやそれただの好き嫌い押し付けてるだけだからね郁奈?」
郁奈「何を言うか!わたしは悠のためを思って…!」
『気持ちだけもらっとくよ、ほら、自分の分はちゃんと自分で食べなきゃでしょ?おっきくならないよどことは言わないけど(笑)』
郁奈「じゅうぶん大っきいもん!どことは言わないけど(笑)」
黒羽「…そのせつはお世話になっております。」
郁奈「『wwwwww』」
ランチを食べ終わった4人は、学校には戻らずにその足で遊んで帰った。
この時が続けばいいね。
そうだね。
だれかがそうささやいた。
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