PROLOGUE
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エース「クールだよな~……どっかの狸と違って」
グリム「ふな"っ!?」
エース「ブッ……あははっ!もう堪えるの無理だ!あははは!!
なあ、お前ら昨日入学式で暴れた奴らだろ?
闇の鏡に呼ばれたのに魔法が使えない奴と
お呼びじゃないのに乱入してきたモンスター
やー、入学式では笑い堪えるの必死だったわ」
グリム「なぬ!?し、失礼なヤツなんだゾ!」
エース「で、結局入学できずに3人して雑用係になったわけ?
はは、だっせー」
グリム「にゃにおぉおう!?」
エース「しかも"グレート・セブン"も知らないなんて
どんだけ世間知らずなんだよ
ナイトレイブンガレッジに来る前に
幼稚園からやり直すのをオススメするわ…ぷくく」
グリム「ぐぬぬぬぬ………」
「あわわ……このままじゃ……」
『…………』
赤髪くんの言葉を聞いて、彼に向かってハッキリ伝えた
『謝って』
エース「…は?」
『グリムはこの学校に通って大魔法士になりたいって夢がある
夢をバカにする権利は誰にも無い、だからグリムに謝って』
グリム「…オマエ」
「リリィちゃん……」
エース「…ってかさ」
『!?』
赤髪くんにいきなり胸ぐらを捕まれて驚くと
鋭い眼差しで私を見下ろしていた
エース「さっきからグレート・セブンの功績を
否定するみたいな発言しやがって……何様なワケ?」
『っ、別に否定なんてしてない!』
エース「はっ、どうだか……」
いきなり手を離されてよろけたら
赤髪くんはバカにしたように私達に手を振っていた
エース「んじゃ、オレは君たちと違って授業があるんで!
せいぜい掃除頑張ってね、おさんにんさん♪」
グリム「コイツ~~!言わせておけば!もう怒ったゾ!
ふな"~~~~っ!!」
『!?』
グリムが赤髪くんに向かって炎を噴射してしまった
エース「うわっ!っと、危ねえ!何すんだよ!」
グリム「オレ様と子分をバカにするからだ!
その爆発頭をもっと爆発させてやるんだゾ!」
エース「爆発頭ぁ~?…へぇオレとやろうなんて
良い度胸じゃん、そっちこそ全身チリチリの
トイプードルにしてやる!」
グリム「ふな"~~~~!!」
エース「おっと危ない、それっ!」
「ちょ、ちょっと二人とも!?」
『グリムもう止めて!!』
二人は全然止める気はないらしく
魔法を止めるなんて私に出来るわけもなくて
どうしようとあたふたしてたら
赤髪くんの風の魔法でグリムの炎が曲がると
ハートの女王の石像に当たってしまった
エース「あ"ーっ!!やべっ!!
ハートの女王の石像が黒焦げになっちまう!!」
グリム「オマエが風で炎の向きを変えるからだゾ!
大人しく燃やされろっ!」
エース「そう言われて燃やされる奴がいるかっての!」
『た、大変!!』
エース「!?」
急いで着ていた上着を脱いでハートの女王の石像を叩いた
炎は何とか消えたけど、所々黒焦げになってしまっていた
すると、学園長先生がグリムと赤髪くんに向かって
鞭を当てると二人は学園長先生からこっぴどく怒られていた
私とユウくんの方に振り向いた学園長先生に
思わず身体が萎縮してしまう
クロウリー「あなた達も、これではグリムくんを
監督しているとは言えませんよ!」
「『…ごめんなさい』」
クロウリー「まったく……君、学年と名前は?」
エース「エース・トラッポラ……1年デス」
クロウリー「ではトラッポラくん、グリムくん
そしてユウくんにリリィさん、4人には罰として
窓拭き掃除100枚の刑を命じます!」
グリム「もとはといえば、ソイツがオレ様たちを
バカにしたからいけないんだゾ」
エース「ええっ!?オレもぉ!?」
クロウリー「当たり前です!放課後、大食堂に集合…いいですね」
エース「へぇ~い……」
グリム「昨日から散々なんだゾ~!!」
どうしてこうなるかなって小さくため息をついた
俯いてる私を赤髪くんが睨んでたなんて気付かずに