深海の商人
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(『あれって…アリエルと王子様?』)
「(せめて君の名前を知りたいな)」
「(名前はアリエルだよ!)」
「(アリエル…可愛い名前だ)」
「(それにしてもあの娘…思ったよりもしぶとい
今こそ私の魔力を見せてやる!)」
「(アースラ止まれ!娘を放せ!)」
「(放すものか、私のものだ…でも、喜んで交換に応じるよ
もっと価値ある「誰かさん」とね
トリトン王、観念して契約書にサインを!)」
(『最初から全部奪う気だったのね……』)
*~**~*
『…っ…………』
太陽の陽射しに目を開けて身体を起こした
頭の中で響くような頭痛に目を閉じて
しばらくして落ち着いてからゆっくり立ち上がると
バルコニーにから見えるサバンナのような風景を見つめた
時々訪れる頭痛を私はこの世界で二回体験してる
リドルさんとキングスカラーさんが
オーバーブロットした時だ
『…何か、嫌な予感がする』
レオナ「今さら怖じ気づいたのか?」
『!…おはようございます、キングスカラーさん』
レオナ「…お前に聞きたいことがある」
『何ですか?』
レオナ「前にお前が、チェカに言ったことだ」
(『いつか…キングスカラーさんを一番に思う相手が
必ず見つかります…もちろん貴方にも』)
(チェカ「…ボクにも?」)
(『はい、瞳が水色のとても凛々しくてしっかり者の女の子と
もうすぐ出会えると思いますよ?』)
レオナ「あいつは王位継承者だ、いずれそいつの隣に並ぶ
女が必ず現れる」
『…そうですね』
レオナ「お前がチェカと話した2日後に
瞳が水色の雌ライオンが、チェカの許嫁候補として
挨拶に来やがった」
『え!?』
二人がとうとう出会えた
その瞬間を想像するだけで胸が高鳴ってドキドキしていたら
キングスカラーさんが私を真っ直ぐ見つめていた
レオナ「クソ兄貴からの情報だと
小せぇながら肝の据わったしっかりした雌ライオンらしい」
『それは良かったですね!』
レオナ「…チェカの許嫁についてはチェカの両親と
ごく僅かな臣下しか知らなかったはずだ」
『!?』
レオナ「何で許嫁の特徴を知ってやがった」
『(ど、どうしよう……)』
私の世界で二人は結婚して
子どもを産んで幸せになるからです…何て言えない
『……か、勘です』
レオナ「勘…ねぇ?」
『!?』
レオナ「お、おい!」
いきなりの頭痛に頭を抑えてしゃがみこむ
痛みがおさまって顔をあげると
キングスカラーさんと目が合った
レオナ「…お前、マジカルシフト大会の時も顔色悪かったな」
『え?』
レオナ「…何でもねぇよ」
キングスカラーさんが立ち上がると
私もゆっくり立ち上がってキングスカラーさんを見つめた
レオナ「今日で約束の3日だ、結果がどうあれ
日没後はここからテメェらを叩き出す…覚悟しておけよ」
『…は、はい』
キングスカラーさんの「覚悟しておけ」は
今回の事だけじゃない気がして身震いがした