深海の商人
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モストロ・ラウンジの仕事を終わらせて
急いでキングスカラーさんの部屋に戻ったら
ラギーくんが私とユウくんとグリムに声をかけてきた
ラギー「今日は君たちにレオナさんの部屋を
掃除してもらうッスよ」
レオナ「宿代分、きっちり働けよ草食動物ども」
グリム「アズールにもこき使われレオナにもこき使われ
オレ様もうボロボロなんだゾ…とほほ」
「リリィちゃんは休んでて!今日も一日中
モストロ・ラウンジで働いて疲れたでしょ?」
『大丈夫だよ!まだ体力余ってるし
皆でぱぱっと終わらせちゃおう!』
「…リリィちゃんって、本当によく働くね」
グリム「掃除も早ェけど料理も上手いし
前の世界でもやってたのか?」
『そうだよ!』
レオナ「ハッ、家で召し使いやってたのかよ?
雑用係りにぴったりじゃねーか」
『…はい!』
レオナ「…………」
キングスカラーさんの言葉に傷ついたけど
ラギーさんの言われた通りに床に投げ捨てられてる
脱ぎっぱなしの服をカゴに入れていたら
いきなり目の前が暗くなって
頭の上に被さってる服を退かすと
目の前に上半身裸のキングスカラーさんがいた
レオナ「それも洗濯しとけ」
『分かりました!あ、ついでに下も洗濯するので
脱いじゃって下さい』
レオナ「…お前、恥ずかしくねーのか」
『どうしてですか?』
ラギー「普通目の前に上半身裸の男子がいたら
「きゃー!早く服を着て下さーい!」…みたいな
展開にならないッスかねー」
『ふふふ…男の人の裸を見たぐらいで
恥ずかしがったりなんてしませんよ!
それじゃあ、私は机の上を掃除してるので
その間に服を洗濯カゴに入れといて下さいね?
ここに新しい着替えを置いておきますので
よろしくお願いします!』
レオナ「…………」
ラギー「…本当に逞しいッスね」
机の上には高級そうなアクセサリーに
分厚い財布まで置いてあって
危機管理能力の薄さにため息をついた瞬間
今までのモヤモヤが消えて、一本の線に繋がった
『そうだったのね!!』
「それだーーーーーー!!」
ユウくんも私と同じ事に気付いたみたいで
目が合った瞬間、二人で大きく頷いた
グリム「ウワッ!!どうしたんだゾ、二人とも?」
レオナ「急にでけぇ声出すんじゃねぇよ」
「あの契約書、盗まれたら困るんだ!」
『無敵じゃないから金庫にいれてるんだわ!』
ラギー「はぁ……?」
レオナ「……ハッ!ハハハ!そうか、なるほどなァ!
テメェら、面白いこと考えるじゃねぇか」
グリム「ええ?面白いってどういうことなんだゾ?」
キングスカラーさんの説明は私が想像してたのと一緒で
グリムも理解してくれたのか、瞳を輝かせていた
グリム「なるほど~!!ナンだゾ!!
無敵の契約書の弱点が分かった今、さっそく
オクタヴィネルに殴り込みに……」
ラギー「問題がもう1つあるッス
君たちの予想が当たってたとしたら
リーチ兄弟が必ず妨害してくるはず
正直、金庫よりすげー攻略が難しいと思うんスけど」
グリム「クソ~~もう少しで何とかなりそうなのに」
「つまり、リーチ兄弟をなんとかできれば…?」
『…どうにかなりますね?』
レオナ「…オイ、お前が今何を考えてるか
大体の予想がつくが…俺は絶対に手を貸さねぇぞ
厄介こどに巻き込まれるのはごめんだからな
タコ野郎絡みなら、なおさらだ」
ラギー「無理無理、諦める事ッスね」
グリム「ふん、つめてー野郎なんだゾ」
「……リリィちゃん」
『分かってるよユウくん…グリム、ちょっと耳貸して』
グリム「ん?」
グリムにあることをお願いしたら
悪戯でも思いついたような悪そうな顔に笑顔で頷くと
3人一緒にキングスカラーさんの部屋を出た瞬間
「わあーーーー!!!!」
グリム「ふな"ーーーー!!!!」
『きゃーーーー!!!!』
レオナ・ラギー「「!?」」
これでもかってくらい叫んでいたら
キングスカラーさんが扉を勢いよく開けると
私達を鋭い眼光で睨んでいた
レオナ「おい、草食動物ども!!俺に食われてーのか!!」
「なら、僕達に協力してください!
してくださらないなら、毎日朝まで
部屋の前で大騒ぎし続けますから!」
レオナ「なんだと…?」
『あなたの大切な睡眠時間が取れなくなってしまって
そんな寝不足不機嫌状態のキングスカラーさんの
お世話をする羽目になるラギーさんは
もっともっとツラい思いを……ああ、可哀想です』
ラギー「リリィちゃん演技下手すぎッスよ!?」
レオナ「…俺様を脅すとは、いい度胸じゃねーか?」
「お、脅すなんて!!ただ協力して頂ければ……」
ラギー「協力って言ったって…何をすればいいンスか?」
『はい、作戦はこうです!』
先ず双子さんと支配人さんを別々にするのが絶対条件
その為には、海の中に入れるユウくんや
ジャックくん達に協力をお願いして
少しでも時間を稼いでもらう
その間に私とラギーさん、キングスカラーさんが
金庫から契約書を盗んで契約書を破く作戦だ
『前にユウくんから聞きました!
ラギーさん、リドルさんやダイアモンドさんから
マジカルペンを気付くことなく盗んだそうじゃないですか?
それなら、支配人さんの胸ポケットに入ってる
金庫の鍵を盗むことくらい朝飯前ですよね?』
ラギー「うっ……」
レオナ「…確か金庫にはダイアルがついてるハズだ
その番号は分かってるのか」
『いいえ…でも、大丈夫だと思います』
レオナ「ハッ、どっからそんな自信が出てくんだよ」
『3分あれば大丈夫です!』
レオナ「…………」
『あと、モストロ・ラウンジを忙しくして
支配人さんの目をお客さんに向けて頂きたいんです
その為にもサバナクロー寮の皆さんにも
お手伝いして頂きたいんですが……』
グリム「どうなんだ?協力するのかしねーのか
ハッキリするんだゾ!」
レオナ「…分かった」
ラギー「レオナさん!?」
「「『やったー!!』」」
キングスカラーさんの承諾に嬉しくなって
3人でハイタッチをした
明日が本当の勝負だ