深海の商人
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2日目
朝からモストロ・ラウンジでお仕事をこなして、今はお昼
厨房で食材の仕分けをしていたら
契約書の場所について考えていた
『怪しいのは…やっぱりVIPルームの金庫だよね』
VIPルームの掃除をしていた時に確認出来たのは
暗証番号のダイアルと鍵の二重ロックで
かなり厳重だったこと
『…問題なのは鍵かな』
鍵は絶対に支配人さんが持ってるハズだけど
どうすれば鍵をゲット出来るんだろう
_____ビリビリビリビリビリビリ!!!!
「「「あばばばばばばばば!!!!」」」
「ダババババババババ!!!!」
『な、何!?』
物音のする方に向かうとVIPルームの扉が開いて
中を覗いたら、ユウくんやグリム
エースくんにデュースくんにジャックくんが倒れていて
支配人さんと双子さんが
みんなを見てバカにしたように笑っていた
アズール「おやおや、電気ナマズの攻撃でも
くらったかのように震えて……無様ですねぇ、みなさん」
ジャック「テメェら、気づいてたのか!」
『(気づいてた?)』
アズール「当たり前でしょう、机の下から丸見えでしたよ
そのフサフサの尻尾がね
どうやら君たちは契約書を盗もうとしていたようですが…
実は、僕以外が触れると
電流が流れる仕組みになっているんです、残念でしたね」
エース「そ、そこまでするか!?」
アズール「言ったでしょう?僕の契約書は
絶対に破くことは出来ないと」
フロイド「アハハハ!こいつらバカじゃん!!
何で結果が分かりきってんのに挑んでくんの?」
ジェイド「クスッ、フロイド…そんなに笑っては可哀想ですよ
彼らなりに、無い知識を絞って
頑張っているんですから…フフフッ」
アズール「大事なものを盗もうとする悪い子には
お仕置きが必要ですね」
ジェイド「二度とこんなことを考えないように
しっかり躾なくては」
フロイド「順番にゆーっくり締めたげるからねぇ」
『(み、皆……)』
戦闘が始まってしまって皆で攻撃をしかけるけど
支配人さんの魔法で跳ねかえされてしまう
ジャック「ハァ、ハァ……くそ、寮長クラスってのは
こんなに強いのか!」
アズール「これに懲りたら、契約書を盗もうなどと
考えないことです」
フロイド「それより早くアトランティカ記念博物館に
行ったほうがいいんじゃない?」
ジャック「タイムリミットは明日の日没まで
もう時間がありませんよ」
フロイド「ま、今からオレらにボコボコにされて
保健室で寝てたらもうタイムリミットかもだけどね~!」
ジャック「また来るぞ!!」
エース「クソッ、召喚魔法は得意じゃねーけど
…出でよ、大釜!」
フロイド「昨日も言ったじゃん、そんなん当たんねーよ!
バインド・ザ・ハート!(巻きつく尾)」
フロイドさんのユニーク魔法で
エースくんの大釜が大きく曲がって金庫に当たった瞬間
アズール「フロイド!!どこに向けて魔法を打ってるんだ!!
金庫に向けて逸らすやつがあるか!!」
フロイド「あ、ごめーん」
アズール「ああ、扉に傷が!!ダイヤルや蝶番は
馬鹿になってないな!?」
支配人さんがダイヤルを弄って
懐に隠していた鍵で蝶番を外していた
壊れてない事に安心したのかまた元の状態に戻すと
フロイドさんを鋭く睨んでいた
アズール「ユニーク魔法を考えなしに使うのはやめろと
いつも言ってるだろう!何度言えばわかるんだ!?」
フロイド「ゴメンって、ちっせー傷がついたくらいで
そんな怒んなくてもいいじゃん」
アズール「壊れてからじゃ遅いんだよ!!」
『(い、今のうちに……えい!!)』
ジャック「!?」
持ってたボールペンをジャックくんに当てたら
すぐに私に気付いてくれて皆を連れ出してくれた
『ここは私に任せて早く逃げて!』
デュース「で、でも……」
『今、全員ここで捕まったら
本当に契約書が奪えなくなるよ!?』
エース「…っ………」
ジェイド「2人とも、落ち着きなさい
さもないと……彼らが逃げちゃいますよ」
アズール・フロイド「「えっ?」」
『!?』
逃げ出そうとしてるのがバレてしまって
ジャックくんと目が合ったら皆を連れ出すようにお願いした
『早く皆を連れ出して!!…っ、急いで!!』
ジャック「!?」
「リリィちゃん!!」
グリム「リリィ~~~~!!」
デュース「っ、クソ!!」
エース「チッ!!」
ジャックくんがユウくんとグリムを担いで
その場から逃げてくれた
後ろを振り返ったら、長身の3人が私を見下ろしていた
アズール「…よくも僕たちの邪魔をしてくれましたね」
『そちらだって、アトランティカ記念博物館で
彼らの邪魔をしたそうじゃないですか、お互い様です!』
ジェイド「あなたにはいつも驚かされます
今時の女子高校生とは思えないほどに
落ち着いていて頭の回転もお早いようですね」
『…………』
アズール「…分かりました、今からあなたには
ラウンジの窓ガラスの掃除を全てしてもらいましょう
もちろん、今日の接客も1人で行って下さい
閉店後の掃除も忘れずに…いいですね」
『…はい』
アズール「まったく……ジェイド、これからも彼らの監視と
フロイドのお守りを怠らないように」
ジェイド「かしこまりました」
フロイド「あーつまんね、午後サボってどっかで昼寝しよ」
ジェイド「はぁ、やれやれ……」
『(何だろう……この違和感)』
何か大切な事を忘れているような、そんな気がした