深海の商人
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本当に必要な荷物だけを持ってオンボロ寮を出ると
グリムが空を見上げながら身体を縮ませていた
グリム「それにしても…ウウ、今日から
この寒空の下野宿かぁ…辛いんだゾ」
『せめて屋根のある場所を探さないとだね……』
デュース「おーい、ユウ、グリム、リリィ!」
私達の所にエースくんとデュースくんとジャックくんが
駆け寄ってくれた
グリム「ふなっ!オマエたちもしかして
助けにきてくれたんだゾ!?」
エース「んー、グリムはともかくユウとリリィが
宿やしになるのは、まあ、オレたちにも原因あるし?
野宿して風邪でもひかれると寝覚めが悪いっつーか」
グリム「…オメー、ホント素直じゃねぇなあ」
デュース「ローズハート寮長に話はつけてある
僕たち1年生の4人部屋でいいなら
雨風をしのげる場所は提供できるぞ」
ジャック「…お前ら、4人部屋にさらに2人と1匹を
押し込めるつもりか?
ハーツラビュルに空き部屋はねぇのかよ」
デュース「うちの寮は退学者も留年者もいないから
常に満員状態なんだ」
ジャック「…なら、サバナクロー寮に来るか?」
「「「「エッ!!!!!?」」」」
ジャック「アズールとの交渉についていってやると
偉そうに言っておいて、結局何もできなかったからな
マジフト大会の時の借りもあるし
レオナ先輩たちも断わりゃしないだろう」
『(そ、それはどうだろう……)』
キングスカラーさんって自分の縄張りに
勝手に入られたら嫌そうなタイプだし
今回の事とマジカルシフト大会との事は
別問題だとか言いそうだな
デュース「ほぉ~~」
エース「へぇ~~、ジャックくんって実は優しいんだぁ~~」
グリム「意外な一面なんだゾ~~」
ジャック「か、勘違いするなよ!!
次のテストのために、ユウにはアズールとの勝負に
勝ってもらわないと困るだけだ!!それに……」
『?』
ジャック「リリィがアズールのいいなりになんのは
気に入らねぇ」
『ジャックくん……』
エース「…はいはい、そーいう事にしときましょ」
デュース「た、確かにジャックの提案のほうが
ユウたちもしっかり休めそうだしな!」
エース「ウチの寮だと、床に寝るか
オレかデュースのベッドで一緒に寝るかになっちゃうしねー
……あ、もしかしてそっちの方がいい?」
「狭いのは嫌だなぁ…」
『私は休めるなら二人のどちらかのベッドでいいよ?』
エース・デュース「「はぁ!?」」
「さ、さすがにそれは…リリィちゃん女の子だし」
『泊めてもらえるだけでもありがたいのに
わがままなんて言えないよ!
それに弟と一緒に寝るって思えば全然平気!
それはユウくんもしかりだけど
…なら、ユウくんと私が一緒に寝て
エースくんとデュースくんが
一緒に寝るっていうのはどうかな?』
エース・デュース「「死んでもお断りだ!!」」
ジャック「…ったく、さっさと寮に戻るぞ
もう12時近いじゃねぇか……ふぁあ……」
『…ごめんねジャックくん、それからありがとう!』
ジャック「…気にすんな、行くぞ」
『うん!』
デュース「(お、弟……)」
エース「(…なんかムカつく)」