深海の商人
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『(ものスゴい嵐…)』
(「嵐が来たぞ!しっかりロープを締めるんだ!」)
(アリエル「ねぇ見て!息をしているわ!」)
(「エリック様!」)
(「…女の子が……助けてくれた…あの声…とても美しかった」)
(アリエル「なぜかしら?この胸の高鳴り
きっと夢は叶う…いつの日か私は行くわ、あなたの世界へ!」)
『…何で……リトルマーメイドの夢なんて……』
アリエルが人間の王子様に一目惚れして
改めて海じゃなくて陸の世界に行きたいって
思いを募らせたとても素敵なシーンに胸が苦しくなった
『…私も………帰りたいな』
最近なんかダメだ
ジャックくんの前で泣いちゃった日から
彼を思い出すたびに変に落ち込んじゃう
『~~~~っ、大丈夫大丈夫!!』
そう言い聞かせて気合いを入れたら
着替えて朝ごはんを作りに台所へ向かった
*~**~*
朝ごはんを食べてる間も教科書に釘付けのグリムを見て
ユウくんにそっと声をかけた
『グリム、昨日も一夜漬けだったの?』
「うん、僕よりも先に起きてたから」
『あらあら……』
グリム「おいユウ!今日は期末テスト最終日だゾ!
オレ様たちは2人で1人なんだから
足引っ張るんじゃねーゾ!」
「はいはい……よし、着替えていざテストへ!」
『2人とも、夕飯は豪華にするから
最後まであきらめないで頑張ってね!』
グリム「よっしゃ~!ツナいっぱいだからな!」
『はいはい♪』
「(すごいリリィちゃん、最後までグリムのやる気を
失わせないようにしてくれてる…でも最近なんか)」
『…ユウくん大丈夫?』
「!?う、うん!それじゃあ、準備してくる!」
『?』
*~**~*
午前中は図書室で本を読んでいた
テスト中なだけあって、図書室はもちろん
廊下からも話し声は全くしなくて
集中して本を読むことが出来た
しばらくして廊下から話し声が聞こえてきて時計を見たら
もうお昼の時間で図書室を出て廊下を歩いてると
グリムとユウくん、エースくんにデュースくんがいて
声をかけた
『みんなお疲れ様!』
グリム「リリィー!!」
嬉しそうに私に飛びついてくれたグリムに
テストがどうだったか聞いてみた
『嬉しそうだねグリム…テスト頑張れた?』
グリム「頑張れたとかじゃねーんだゾ!
オレ様にかかればこんなテスト、チョロいんだゾ!」
『(いつも筆記試験の日は落ち込んだ様子で帰ってくるのに)
…今回はすごい自信だね!』
グリム「ふふーん、今回のオレ様は今までと一味違うんだゾ」
『?』
グリムの言葉に少し疑問が残ったけど
ユウくんの結果も気になって声をかけた
『ユウくんは…どうだった?』
「うん!リリィちゃんが出そうって教えてくれたところ
本当に出て助かったよ!」
『それはよかった♪』
エース「…リリィってそんな頭いいの?」
『ここの世界に来る前は学校の先生だったから
必要な一般教養は』
エース・デュース「「学校の先生!?」」
『先生って言っても音楽の先生だよ!
でも音楽のテストでも筆記試験があって
問題の出し方とかについて他の先生方に
アドバイスもらってたから、出題傾向みたいなのは
何となく分かるかなって!』
デュース「音楽の先生って……」
エース「オマエまだ16だろ!?」
『あっちの世界では23歳だっんたけど…』
デュース「23!?」
エース「ババアじゃん!!」
『バハ!?…もうエースくんったら、言葉に気をつける!』
エース「わ、悪ぃ……」
グリム「でも若返った方が色々良かったんじゃねーか?」
『…そうでもないよ!』
「(あ……まただ)」
エースくんはバスケ部、デュースくんは陸上部に
顔を出すみたいで、その場で解散となった