荒野の反逆者
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ラギー「ぐぁああ!!」
「「うわああ!!」」
グリム「な、なんだコレ?鼻が乾く…目がいてぇ!」
ジャック「レオナ先輩が触れたものが全て砂に変わっていく…」
レオナ「これが俺のユニーク魔法
"キングス・ロアー(王者の咆哮)"……皮肉だろ?
何より干ばつを忌み嫌うサバンナの王子が
持って生まれた魔法が、全てを干上がらせ
砂に変えちまうものだなんて!」
ラギー「レオナ……さ……っ苦し……ッ!」
デュース「ラギーの腕にひび割れが!」
エース「まさか人間も干上がらへるってのかよ!?」
『ラギーさん!!』
リドルさんがレオナさんにユニーク魔法を放ったけど
首輪が何故か弾かれてしまった
レオナ「秀才だかなんだか知らねぇが、年上をナメるなよ
生憎、俺は防衛魔法の成績がいいんだ
はは!どうだ、ラギー…苦しいかよ?
口の中が乾いちまって、お得意のおべっかも使えねぇか?」
ラギー「ひぐっ……うぅっ……」
ジャック「まずい、あのままじゃラギー先輩が!」
「それ以上いけない!」
リドル「それほどの力があって、何故こんなことをする!」
レオナ「何故…?理由なんか聞いてどうする
実力があったって努力したってどうしようもねぇことが
この世の中にはいくらでもあんだよ
現にラギーはこの俺に手も足も出ねぇ
可哀想に…憐れだよなぁ」
『…可哀想で憐れなのはあなただわ!』
「僕もそう思う!」
レオナ「…あ?何か言ったか草食動物ども」
グリム「で、出た…こいつらのたまにあるキツイ言葉」
『たとえ世の中にどうにもならないことがあったとしても
それを理由に諦めて逃げていい理由にはならない!!』
レオナ「…てめえはいつもいつも癪にさわることばっか
言いやがって…覚悟は出来てんだろーなァ?」
『!!』
ジャック「!?そいつを傷付けんじゃねー!!
"アイリッシュ・ビースト(月夜を破る遠吠え)!!"」
リドル「あれは!?」
『ジャックくん!!』
ジャック「ガウガウッ!!」
「へ、変身した!?」
レオナ「なんだと!?ぐぁっ!」
グリム「レオナに隙が出来た!
"オフ・ウィズ・ユアヘッド(首をはねろ)!"」
レオナ「ぐぁああ!!」
リドルさんのユニーク魔法が見事に決まって
元に戻ったジャックくんが私を守るように立ってくれた
レオナさんのユニーク魔法が止まった隙に
サバナクロー寮の人達をディアソムニア寮の人達が
運び出してくれた
レオナ「クソが!ライオンであるこの俺に首輪だと!?
ジャック!テメェ変身術なんてご禁制の魔法薬
どこで手に入れた!?」
ジャック「…身体を狼に変化させる、俺のユニーク魔法だ!」
レオナ「は…魔法で本物の犬ッコロになれるって?
そいつぁユニークだ、本当にな!」
ジャック「レオナ先輩……俺は……俺は!
あんたに憧れてこの学園を目指した!
俺の憧れたあんたは、どこにいっちまったんだ!?」
レオナ「勝手に俺に夢みてんじゃねぇ……うぜぇな……」
リドル「ボクも人のことを言えた義理ではないけどね
今のキミは見るに耐えない
謹慎部屋に入って、少し頭を冷やすといい!」
レオナ「…お前らに何がわかる?
兄貴みてぇに説教たれてんじゃねェよ…」
『…………』
リリア「フン、お主のような男には王冠より
その首輪がお似合いじゃ
サバンナの王者のライオンが聞いて呆れるわ」
レオナ「あ?」
リリア「お主は持って生まれた才や順序のせいで王になれぬと
嘆いておるようだが……報われぬからと怠惰に生き
思考が外れれば臣下に当たり散らすその狭量さ
その程度の器で王になろうなどと…我らが王
マレウスと張り合おうなどと、笑わせる
たとえマレウスを倒したとて、その腐った心根を捨てぬ限り
お主は真の王にはなれんだろうよ!」
レオナ「は、はは……アァ、そうだな、そうだろうとも
お前の言う通りだ………はははは!!
俺は絶対王になれない…どれだけ努力しようがなァ…!」
グリム「なんだ!?全身の毛がゾワゾワするんだゾ!」
リドル「急速にレオナの魔力が高まって…っ
くっ、魔法封じが、持続できない…っ!!」
リリア「ちがう、これは魔力ではく邪悪な負のエネルギー……」
『まさか……!!』
あの人を見たら、リドルさんの魔法封じの首輪が取れた瞬間
空がよどんであの人の周りが異様な空気に包まれる
確かリドルさんがオーバーブロットした時も
こんな空気とイヤな感じがした
レオナ「俺には生まれたときから忌み嫌われ
居場所も未来もなく生きてきた
どんなに努力しても、絶対に報われることはない
その苦痛が、絶望が…お前らにわかるかぁアアアアアッ!」
『(また頭が…っ、痛い!!)』
「リリィちゃん!?」
ぴちゃんぴちゃんぴちゃん____……
レオナ「…………」
ジャック「なんだ、ありゃあ!?
レオナ先輩の身体から、でけぇ影が!」
『(あの影って…ライオン?)』
リドルさんと同じだ…衣装が変わってるけどボロボロで
腕や足には黒い何かが絡みついていた
デュース「あれは……ブロットの化身!」
グリム「アイツ、リドルみてぇに闇落ちバーサーカー状態に
なっちまったのか!?」
リドル「くっ……立てる者は自力で待避!
エース、デュースは怪我人を連れて外へ
リリア先輩、先生たちに救援を頼みます!」
エース・デュース「「はい!」」
リリア「あいわかった、しばし持ちこたえよ」
レオナ「ガアアアアアァアッ!」
ケイト「うぇ~なんでこんな怖い目にばっかあうの?
オレ、こういうのは向いてないんだけど!」
リドル「怖いなら逃げても構わないよ」
ケイト「リドルくんを置いて逃げたら、トレイくんに
後でボコられちゃう…お供しますよ、寮長!」
ジャック「よくわからねぇが、レオナ先輩をブン殴って
正気に戻せばいいんだな?」
ラギー「オ……オレも手伝うッス……ゴホッ!」
『ラギーさん!』
しゃがみこんだラギーさんに駆け寄って起こしたら
苦しそうに、でも笑いながら私を見てくれていた
ラギー「あそこまで言われて寝てられるかってんだ…」
レオナ「ハイエナ風情が俺に刃向かおうってのか?
ハハハハ…笑えねえ冗談だ
全員明日の朝日は拝めないと思え!」
グリム「リリィにユウ、アイツを捕まえれば
マジカルシフト大会に出られる!気合い入れるんだゾ!」
「__来るよ、みんな!」
ラギー「リリィちゃん……オレ、」
『はい…レオナさんを正気に戻したあかつきには
ラギーさんが言いたいことをレオナさんに伝えて下さい
その権利はラギーさんにはあります!』
ラギー「…ッウス!!」