PROLOGUE
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ここは夢の国
女の子なら誰でも憧れる素敵な場所
特に一際大きくそびえ立つシンデレラ城に
いつも胸をときめかせていた私は
いつかシンデレラみたいに私だけの王子様が現れて
私にどんなプロポーズしてくれるのかなって
そんな妄想を小さい頃から夢見ていた
「…リリィ、俺と結婚して欲しい」
『…え?』
シンデレラ城のフェアリーテイル・ホール
名前を呼ばれて振り返えると
膝をついた彼はケースに入った指輪を渡してきたのだ
「小さい頃からずっと好きだった
この想いは今も昔と変わらない
これからも君の側にいさせて欲しい」
『…………』
小さい頃からいつも私に告白し続けてくれた彼
今までの思い出が甦って涙が込み上げてくると
泣き顔を見られたくなくて彼に背中を向ける
大きな窓ガラスに映る彼は心配そうに私を見つめていて
その様子に微笑むと、返事をしようとした時だった
窓ガラス越しから見えていたのは
キレイなテーマパークの街並みだったハズなのに
真っ黒な世界から私の方に向かって来る
『…黒い……馬車?』
次の瞬間、強い光に目が眩んだ
(「_____闇の鏡に導かれし者よ
汝の心の望むまま、鏡に映る者の手を取るがよい」)
後ろを振り返ったら、時が止まったみたいに動かない彼が
どんどん小さく遠くなるのに無意識に手を伸ばしていた
『陽翔ーーーーーーー!!!!』
(「明月をも灰にする焔炎、刹那をも封じ込める凍氷
空穹をも飲み込む大樹、闇の力を恐れるな
さあ_____力を示すがよい
私に…彼らに…君に…残された時間は少ない
決して、その手を離さぬよう_______」)
私の手を掴んだ、貴方は誰_____?