荒野の反逆者
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「ところで学園長、自分が帰るための方法は……?」
クロウリー「あ、あぁ~~、君たちが元の世界に帰る方法ね
もちろん探していますとも、忘れてなんかいませんよ
ねぇ~~リリィさん?」
『…ごめんねユウくん、頑張って探してるんだけど
これといった情報が見当たらなくて…』
「そ、そんな!リリィちゃんを攻めてる訳じゃ!」
グリム「そうなんだゾ!こいつにばっか押し付けてんじゃねー!」
クロウリー「いやですねぇ、最近ちょっと忙しくて
う、嘘じゃありませんよ?今私は10月に行われる
寮対抗マジカルシフト大会の準備で大忙しなんです
この後も寮長を集めた会議がありますし…」
『マジカルシフト大会…?』
「(また聞いたことがないワードが……)」
ユウくんとグリムと顔を見合せたけど
二人とも知らない様子だった
エース「えっ、お前らマジフト知らねーの?」
デュース「世界的に有名なスポーツだぞ
プロリーグもあるし、世界大会もある」
「マジカルシフト」通称「マジフト」は
7人ずつのチームに分かれて戦うスポーツで
1つのディスクを奪い合って
相手の陣地にあるゴールに入れれば得点になる
制限時間内の中で多く得点を取ったチームの勝ちって
エースくんが説明してくれた
「なんだか楽しそう!」
『そうだね!』
エース「んー、でもお前らがマジフトの試合に出るのは
ちょっと厳しいかもな」
グリム「なんでなんだ?」
デュース「マジカルシフトは魔法を使ったスポーツなんだ
ディスクを運ぶのも魔法なら、守備も攻撃も全て魔法で行う」
エース「どんだけ魔法を派手に魅せられるかってのも
選手の腕の見せ所だったりするんだよね♪」
クロウリー「そう!!だからこのナイトレイブンカレッジは
マジカルシフト強豪校として世界に名を馳せているのです!
我が校OBの選手は数知れず!
それにマジフトは運動神経だけではなく魔法の技を競う
スポーツでもありますから、我が校の寮対抗
マジカルシフト大会はプロリーグ関係者のみならず
世界中の魔法関係者の注目が集まるのです
手に汗握るトーナメント戦は中継のテレビカメラを通して
世界中が熱狂する、一大行事なんです」
グリム「世界中に放映される?じゃあじゃあ
オレ様がその大会で活躍すれば世界中が
オレ様に大注目するんだゾ!?」
クロウリー「もちろん!大会で活躍した選手は
世界中のプロチームや一流企業から
引く手あまたの人気者になること間違いなしです」
デュース「グリムの場合、魔法より先に
モンスターが選手してるってことで驚かれそうだな」
グリム「よっしゃー!早速今日から練習して
絶対に活躍して目立ってやるんだゾ!」
クロウリー「あ、でもグリムくんは出られませんよ」
グリム「え?」
クロウリー「さっきから何度も
"寮対抗"だって言ってるじゃないですか
君たちの寮は寮生が7人に満たないでしょ?
ですから、出場登録が出来ません」
グリム「ええええええ~~っ!?そんなぁ~~!!!」
当日は観客席でドリンクを売る仕事やグラウンド整備の仕事など
いくらでも仕事があるから手伝うように言われてしまった
グリム「やだやだ~~!!テレビに映って
「きゃ~!グリムくんかっこいー!」
「おい、今のスーパープレイ見たか!?」って言われながら
チヤホヤされたいんだゾ~!」
エース「いやに具体的な妄想だな……」
デュース「うーん、人数が足りないのは仕方ない
来年オンボロ寮に新入生が入るかもしれない事に望みをかけて
今年の出場は諦めるしかないかもな」
クロウリー「そんなわけで私はこれで!ああ忙しい、忙しい」
「あ、逃げた……」
グリム「さんざん期待させといてひでぇんだゾ~」
『…………』
グリムの落ち込む様子に可哀想に思えて声をかけた
『ねぇグリム…グリムはマジフトしなくたって
いつでも可愛くてカッコいいよ?』
グリム「……本当か?」
『もちろん!それに観客席で
ドリンク売ってるグリムを見たら
「きゃ!あの可愛いモンスター誰!?」とか
「あの耳の青い炎イカすぜ!」…なんて言われて
もしかしたらマジフトの選手より目立っちゃうかも!』
グリム「よーし!!本番当日はマジフト選手よりも目立って
ドリンクを売りまくるんだゾ~~!!」
『ふふふ、私達も頑張ろうねユウくん!』
「う、うん!(さすがリリィちゃんだな……)」
エース・デュース「「…………」」