荒野の反逆者
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植物園に戻ってゆっくり周りを見渡したけど
あの人はいないみたいで安心したら急いで掃除を終わらせた
午後は図書室で調べものをしていたら
あっという間に放課後で
学園長先生に呼ばれて学園長室に来ると
ユウくんにリドル、エースくんにデュースくんと
お馴染みの顔が揃っていた
クロウリー「みな揃いましたね、では早速本題に入りますが…
先日のハーツラビュル寮の一件が一段落ついたので
君たちにもきちんと話をしておこうと思いまして
魔法士になるからには、ローズハートくんが陥った
暴走状態については詳しく知っておく必要があります」
デュース「オーバーブロット…でしたっけ」
エース「オレも兄貴から話を聞いた事くらいはあったけど
ブロットが溜まりすぎるとあんな風になるなんてなぁー
マジで闇落ちバーサーカー状態ってカンジだったね」
『(エースくん、お兄さんいたんだ)』
グリム「なあなあ、まずブロットってなんなんだゾ?」
学園長先生の話しだと「ブロット」とは
魔法の使用に伴う廃棄物のようなものだということ
まだ「ブロット」についての謎は多いけど
1つだけハッキリ分かっているのは
非常に毒素が強く、溜めすぎると
魔法士の心身を害してしまうらしい
あと魔法士自信の精神状態に大きく影響されていて
「怒り、哀しみ、恐怖、混乱」
そういった「負のエネルギー」を抱えていると
ブロットが非常に溜まりやすくなってしまうらしく
大きな力にはリスクが伴うから
どんなに優れた魔法士も無尽蔵に魔法を使えるわけではないと
学園長先生は話して下さった
グリム「つまり魔法を使えば使うほど
不健康になるってことなんだゾ!?」
クロウリー「いいえ、そうとも限りません
ふぅむ、こればかりは説明するより見せたほうが
話が早そうですね…ゴーストのみなさん、お仕事ですよ!」
『(何でゴーストさん達が…?)』
クロウリー「ひとつ、この若人たちに胸を貸して
鍛えてやってください」
デュース「えぇ!?」
クロウリー「さあ君たち、マジカルペンを構えなさい
学園長の特別授業はまだまだ続きますよ」
いきなりバトルが始まってしまってしばらくした時だった
グリム「オイ学園長!ブロットの話とゴーストとの戦い
なんの関係もなくねぇか!?」
クロウリー「グリムくん、首輪についた魔法石を見てごらんなさい」
グリム「ふな"!?オレ様の魔法石、なんか薄汚れてるんだゾ!
肉球で擦っても汚れがとれねぇ!」
クロウリー「魔法石についているインクを垂らしたような黒いシミ
それこそが魔法を使ったことにより生じたブロットです」
デュース「あっ、よく見ると俺のマジカルペンにもシミが…!」
「もう元に戻らないんですか?」
クロウリー「いいえ、充分な休息を取れば
時間経過の共にブロットは消えていきます
魔法石は魔法の発現を助けてくれるだけでなく
ブロットが直接術者の身体に蓄積されないよう
ある程度肩代わりもしてくれる素敵なアイテムなのです」
『(つまり魔法石が曇ってきたら
身体を休めてっての事なんだね…)』
グリム「じゃあオレ様が大魔法士になって
どでかい魔法をバンバン使えるようになっても安心なんだゾ!」
クロウリー「魔力量は人によって千差万別ですが
ごく一部の例外を除いて、ブロットの許容量に
それほど大きな差はありません」
『ごく一部の人って言うのは…?』
クロウリー「ローズハートくんのように魔力量が多い人ほど
ブロット蓄積には細心の注意をはらわねばならない
まあその点、君たち程度の魔力量なら
それほど気を遣わずとも大丈夫だと思いますが…
良かったですね!」
エース「なんか素直に喜びづらいんスけど!?そのセリフ!」
クロウリー「暴走状態のローズハートくんの背後に現れた巨大な影
あれは負のエネルギーとブロットが融合して現れる
化身だと言われていますが、詳しい事は分かっていません」
エース「あんなの二度とゴメンだわ」
クロウリー「長々と話しましたが、魔法の使用には
常に危険が伴う、ということです
みなさん、ゆめゆめお忘れなきように」
『…………』
私は魔法が使えるわけじゃないけど
何故か他人事のようには思えなかった