真紅の暴君
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ローズハートさんはトレイさんと学園長先生と一緒に
医務室に運ばれて
私たちはお庭の掃除を手伝っていた時だった
グリム「コレ、ドワーフ鉱山で落ちてた黒い魔法石と
同じヤツなんだゾ!
一度食べたら忘れられないあのお味!いっただっきまーす!」
エース「ってか、もう食ってるし!」
ケイト「え、グリちゃんってそういうゲテモノ食べるタイプ?」
グリム「はわぁ~……!こってりとした甘味がありながら
ほんのりビターズな香ばしさをカンジサセルお味!
このあいだのヤツとはまた違った旨味がある石なんだゾ!」
「拾い食いがクセになってる!」
『グリムお腹壊さない?大丈夫?』
グリム「気にしすぎなんだゾ二人とも~♪」
エース「まあモンスターだから、オレらとは
胃の造りが違うんじゃね?」
デュース「それにしても拾い食いはよくないと思うが…」
「本当だよ!」
グリムが楽しそうに芝生まで食べてて
今日の夕飯はお腹に優しいものにしようと
メニューを考えながら掃除を再開した
*~**~*
2日後
寮の中を掃除をしていたら、扉の叩く音に
急いで返事をして扉を開けたらローズハートさんだった
『ローズハートさんこんにちは!
お身体はもう大丈夫なんですか?』
リドル「ああ……この前は…その……迷惑をかけてしまったね」
『そんなことは……ありましたけど!』
リドル「うっ!」
『ふふふ、冗談です!…ところで、今日は?』
リドル「……トの」
『?』
リドル「…タルトの作り方を教えてくれないかい?」
『!』
エースくんとの約束を思い出して
リドルさんの気まずそうな様子に微笑んだ
『分かりました!材料はもう買われました?』
リドル「ああ、ハーツラビュル寮の調理室に準備してある」
『ありがとうございます!早速行きましょう!』
リドル「……ああ」
*~**~*
ローズハートさんは黙々タルトを真剣に作っていて
エースくんの言葉を思い出して私は手を出さずに
口頭でローズハートさんに説明していく
『苺にはナパージュで艶を出しましょう!
これなら私がお手伝いしても怒られませんよね?
二人で思いを込めて塗りましょうね!』
リドル「…………」
『ローズハートさん…?』
リドル「…僕がしてきたことは…無駄だったのだろうか」
『…………』
ローズハートさんの悲しそうな横顔に胸が締め付けられると
苺をコーティングしながら話しかけた
『…無駄なことなんてないですよ』
リドル「え?」
『どんな理由があっても、一生懸命頑張ってきた事に
無駄なんて絶対ないです
頑張って勉強して魔法の力を強めたリドルさんだから
ハーツラビュル寮長に選ばれた、自信を持ちましょう!』
リドル「でも結局オーバーブロットして
大切な寮生を傷付けてしまった…勉強が出来たって何も」
『ないんですか、本当に?』
リドル「…………」
『今回の事で学んだと思います
知識や法律も大切だけど、もっと大切なものがあるって
ローズハートさんなら、その答えをもう知っているでしょ?』
リドル「…これからでも、間に合うと思うかい?」
『全然間に合います!』
リドル「……ありがとう、リリィ」
『はい♪』