真紅の暴君
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リドル「赤ちゃん……だって?このボクが?
何も知らないくせに……ボクのこと何も知らないくせに!」
エース「あ~、知らないね、知るわけねぇだろ!
あんな態度で分かると思うか?甘えてんじゃねーよ!」
リドル「うるさい、うるさい、うるさい!!黙れ!!
お母様は正しいんだ!だからボクも絶対に正しいんだ!!」
ケイトさんと学園長先生が
リドルさんを宥めてくれていた時だった
____ぐちゃ!!
『!』
リドル「うぅ!!」
ケイト「!?なんだ……卵?寮生が投げた……のか?」
リドル「誰だ!ボクに卵を投げた奴は!」
「「「「…………」」」」
嫌な空気が会場を包んでいたとき
ローズハートさんの笑い声が響き渡った
リドル「何度首をはねても、どれだけ厳しくしても
お前たちはルール違反をおかす!
どいつもこいつも、自分勝手な馬鹿ばっかり!
いいだろう…名乗り出ないなら全員連帯責任だ!
全員の首をはねてやる!!オフ・ウィズ・ユアヘッド!!」
「「「う、うわああ!!逃げろ!!」」」
「リリィちゃん…こ、これって」
『大変…ローズハートさんを止めなくちゃ!』
ハーツラビュル寮の人達にどんどん首輪が付けられていく
クロウリー「おやめなさいローズハートくん!
ルールを守る君らしくもない!」
ケイト「トレイ、これヤバいよ…あんなに魔法を連発したら…」
トレイ「……っ、リドル!もうやめろ!」
エース「おい、お前!何でも自分の
思い通りになるはずないだろ?
そうやってすぐ癇癪起こすことが赤ん坊だっつってんの!」
リドル「今すぐ撤回しろ!!串刺しにされたいのか!!」
エース「やだね、ぜってぇしねー」
リドル「うぎぃぃいいいいいいい!!!!」
リドルさんの顔は首まで真っ赤で
アリスに出てくるハートの女王が怒った時と全く一緒だった
庭中のバラの木が浮き上がってどんどん枯れていく
空も薄気味悪くよどんでいた
リドル「薔薇の木よ、あいつの身体を
バラバラにしてしまえーーー!!!」
クロウリー「いけない!避けなさい!」
「早く逃げて!」
『エースくん!!』
エース「……ッ!!」
薔薇の木がエースくんに向かって放たれた瞬間
虹色のトランプの模様がエースくんの回りに浮いていた
デュース「薔薇の木がトランプに変わった!これは……」
トレイ「リドル!もう止めろ!」
ケイト「トレイのドゥードゥル・スート!?」
『(それってトレイさんのユニーク魔法?)』
トレイさんのユニーク魔法、ドゥードゥル・スートは
少しの間だけならどんな要素も
上書きすることができるらしく
ローズハートさんの魔法をトレイさんの魔法で
上書きしたらしい
トレイ「リドル、もう止めろ!
これ以上はお前が孤立していくだけだ!
みんなの顔を見てみろ!」
リドル「は…?トレイに魔法を上書きされた…?
ボクの魔法よりキミの魔法のほうが優れてるってこと?
キミもボクが間違ってるって言いたいの?
ずっと厳しいルールを守って頑張ってきたのに!
いっぱいいっぱい我慢したのに!
ボクは…ボクは……信じないぞ!!!!」
クロウリー「いけませんローズハートくん!
それ以上魔法を使えば魔法石が
"ブロット"に染まりきってしまう!」
リドル「ボクは…ボクこそが!!!!
絶対、絶対、正しいんだーーーーー!!!!」
トレイ「リドルーー!!」
『(…っつ!!)』
ぴちゃんぴちゃんぴちゃん____
リドル「…………」
「な、何……あの姿」
『ローズハート、さん?』
ローズハートさんの周りから黒いオーラが溢れていて
素敵な衣装も黒くボロボロになって
後ろに見える黒い影に見覚えがあった