真紅の暴君
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(アリス「言わせてもらうわ、なにが女王陛下よ!
あなたはワガママで底意地の悪い暴君じゃない!」)
(「フフフフ…お前、今なんとお言いだったね?」)
(チェシャ猫「アンタはワガママで底意地の悪い暴君だとさ♪」)
(「うぎいいいいいい、首をおはね_____!!」)
とうとう決戦日
ハーツラビュル寮のバラの迷路には
たくさんのハーツラビュル寮生に見守られながら
エースくんとデュースくん、そしてローズハートさんが
向かい合うように立っていた
朝からどんどん大きく聞こえてくる水の音に
頭痛が酷くてこめかみを押したら
ユウくんが声をかけてくれた
「リリィちゃん大丈夫?顔色悪いよ?」
『心配かけてごめんね?…でも、大丈夫!』
クロウリー「これよりハーツラビュル寮の寮長の座をかけた
決闘を行います
挑戦者はエース・トラッポラそしてデュース・スペード
挑戦を受けるのは現寮長であるリドル・ローズハート
では、決闘の掟に従い挑戦者のハンデである
魔法封じの首輪を外して下さい」
エース「あー、やっと首輪が外れた!」
リドル「どうせすぐまた付けられることになるんだ
つかの間の解放感を味わうといい
キミたちがボクに決闘を挑むと聞いて耳を疑ったよ
本気で言ってるのかい?」
エース「当たり前じゃん」
デュース「冗談で決闘を挑んだりしません」
リドル「フン、まあいいや…それじゃあさっさと始めよう」
ケイト「リドルくん、今日の午後のお茶の用意はどうする?」
リドル「愚問だね、ボクのお茶の時間は
毎日キッカリ16時とルールで決まってる」
ケイト「でももう15時半過ぎてるけど……」
リドル「ボクが遅刻すると思うのか?どうせすぐ決着がつく
そういうわけで、ボクには時間がない
1人ずつ相手をするのも面倒だ…2人纏めてかかっておいで」
「「「いいぞー!寮長!軽く捻っちゃって下さい!」」」
トレイ「…………」
デュース「随分と言ってくれるな」
グリム「カ~~ッ!カンジ悪いんだゾ!」
エース「こっちだって作戦くらい立ててきてるっつーの!」
『(エースくん…デュースくん)』
審判の学園長先生が持っている手鏡が
地面に落ちて割れるのが始まりの合図
クロウリー「……レディ、ファイッ!」
リドル「オフ・ウィズ・ユアヘッド!!」
エース・デュース「「うわああああ!!」」
『あっ!』
始まって5秒もたたない間に
二人の首にはリドルさんの首輪がつけられていた
エース「くっそぉ!魔法を具現化させるヒマもなしかよ!」
デュース「ここまで手も足も出ないなんて……」
「は、速い!」
『何が起こったのか見えなかったよ…』
学園長先生曰く、魔法の強さはイマジネーションの強さ
魔法の効果を正確に思い描く力が強いほど
正確性も増して強くなるらしい
リドル「フン、5秒もかからなかったね
その程度の実力で、よくボクに挑もうと思ったものだ!
恥ずかしくないの?
やっぱりルールを破る奴は、何をやってもダメ
お母様の言うとおりだ」
デュース「くっ……たしかに、ルールは守るべきだ
でも無茶苦茶なルールを押し付けるのはただの横暴だ!」
リドル「ハァ?ルールを破れば罰がある
そして、この寮ではボクがルールだ
だから、ボクが決めたことに従えない奴は
首をはねられたって文句は言えないんだよ!」
「そんなの間違ってる!!ルールだからって
何をしてもいいわけじゃない!!」
『…………』
ユウくんの言葉にローズハートさんを見つめたら
私達をバカにしたように睨んできた
リドル「間違ってるかどうかも、全部ボクが決めることだ!!
そんな簡単なルールにも従えないなんて
キミ達は一体どんな教育を受けてきたの?
どうせ大した魔法も使えない親から生まれて
この学園に入るまでろくな教育も受けられなかったんだろう
…実に不憫だ」
デュース「てっめ!!」
エース「ふざっっっっけんなよ!!!!」
バギッ!!!!
ケイト・トレイ「「リドルくん!?/リドル!?」」
クロウリー「ローズハートくん!?」
「「「「げっ……!?」」」」
『(エースくん!!)』
エースくんの右ストレートのパンチが決まってしまって
リドルさんはただ呆然とエースくんを見つめいた
エース「あー、もういい、寮長とか、決闘とかどうでもいいわ
子どもは親のトロフィーじゃねーし、子どものデキが
親の価値を決めるわけでもないでしょ
お前がそんなクソ野郎なのは親のせいでもなんでもねーって
たった今、よーくわかったわ!
この学園に来てから1年、お前の横暴さを注意してくれる
ダチの1人も作れなかった、てめーのせいだ!」
リドル「何………を、言ってるんだ?」
エース「そりゃお前はガッチガチの教育ママに
エグい育て方されたかもしんないけどさ
ママ、ママってそればっかかよ!
自分では何もかんがえてねーじゃん!何が赤き支配者だ!
お前は魔法が強いだけの、ただの赤ちゃんだ!」