真紅の暴君
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寮長さんに案内されたのはパーティー会場………会場?
リドル「見ての通り、草はお生い茂って石もゴロゴロしている
明日の何でもない日のティーパーティーに間に合うように
掃除をお願いするよ」
『明日……』
リドル「おや…出来ないのかい?」
『い、いえ!精一杯やらせて頂きます!』
リドル「よろしい、僕は授業に出なければならないからここで失礼するよ、お昼前に顔を出す
サボったりしたらどうなるか…おわかりだね?」
『は、はい!』
寮長さんが見えなくなってからため息をついたけど
袖を捲って気合いを入れた
『…よし!!』
*~**~*
2時間後
『ふぅ~~……結構片付いたかな!』
見違えるくらいキレイになったお庭を見て満足してたら
赤い薔薇が咲いてる中に白い薔薇を見つけて
夢の内容を思い出した
『…赤くしないと、トランプの兵隊さん困るよね』
近くの倉庫から赤いペンキとはしごを持ってきたら
ペンキで薔薇を塗ると無意識にあの歌を口ずさんでいた
『薔薇の花を~赤く塗ろうよ~♪』
塗り終わって満足したらペンキとはしごを片付けて
拾った石と切り取った草を捨てて戻ってきたら
驚いた顔をした寮長さんがいた
『あ、お疲れ様です!』
リドル「…これを、本当にキミ一人でやったのかい?」
『え?あ、はい…そうですけど』
リドル「…素晴らしいね、想像以上だ」
『あ、ありがとうございます寮長さん!』
リドル「"寮長さん"は止めてくれないか?
僕を含めて寮長は7人もいるんだからね」
『そんなにいらっしゃるんですか?』
リドル「…いいかい、この学園には
グレート・セブンに倣った寮が7つある」
ハートの女王の厳格な精神に基づく「ハーツラビュル寮」
百獣の王の不屈の精神に基づく「サバナクロー寮」
海の魔女の慈悲の精神に基づく「オクタヴィネル寮」
砂漠の大賢者の熟慮の精神に基づく「スカラビラ寮」
美しき女王の奮励の精神に基づく「ポムフィオーレ寮」
死者の国の王の勤勉な精神に基づく「イグニハイド寮」
茨の魔女の高尚な精神に基づく「ディアソムニア寮」
どの寮に入るかは、入学式のとき魂の資質で
闇の鏡が決めてくれるらしい
リドル「例えばサバナクロー寮は運動や格闘を得意としていて
オクタヴィネル寮とスカラビラ寮は頭脳波が多い
ポムフィオーレ寮は魔法薬学や呪術が優秀な生徒が集まり
イグニハイド寮は魔法エネルギーやデジタル系に強い
そしてディアソムニア寮は魔力の強い生徒が集まるが
その中でも寮長のマレウス・ドラコニアは
世界でも五本の指に入る魔法士と言われている」
『なるほど…ご丁寧にありがとうございました!』
リドル「…着いたね、お昼にしよう」
寮長さん……ローズハートさんと一緒にお昼を食べていたら
聞き慣れた声に後ろを振り返ると
グリムとユウくん、エースくんとデュースくんに
知らない男の人が二人いた
制服のベストが赤だから…ローズハートさんと
同じ寮の人かな?
『あのローズハートさん…後ろのお2人は同じ寮の方ですか?』
リドル「ん?…トレイにケイトじゃないか」
立ち上がって2人に近づいていくローズハートさんに
私もグリムとユウくんに声をかけようと思って
ローズハートさんの後ろをついていった時だった
エース「ほんっとにな!タルトを1切れ食ったくらいで
こんな首輪つけやがって、心の狭さが激ヤバだよ」
リドル「…………」
『(あ………)』
ダメと思ったときにはもう遅くて
腕を組んだローズハートさんの背中から
顔を見なくても怒ってるのが伝わった