Episode02
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クラスの皆がどんどん集まってくる中
私の隣の席の女の子がまだ来てない事に
自然と笑顔がこぼれた
『…また寝坊かな、うさぎちゃん』
月野うさぎちゃん
金色の長い髪を私と同じお団子頭にしていて
小学生の時から仲良くさせてもらってる
私の一番大切なお友達
とうとう予鈴のチャイムが鳴って心配してたら
後ろのドアからうさぎちゃんが静かに入ってきて
目が合うと、人差し指を口に当てて可愛いかったけど
「月野さんまた遅刻なの!?廊下に立ってなさーい!!」
うさぎ「ぴぇーん!!」
『(うさぎちゃん……)』
廊下に立たされてしまったうさぎちゃんは
早弁している所を担任の桜田先生に見つかって怒られていた
しまいには、英語の答案を叩きつけられて
答案用紙には「30点」と書かれていた
放課後
落ち込んでるうさぎちゃんと途中まで一緒に帰っていた
うさぎ「はぁ…こんな点数見たら、またママに怒られる」
『次は頑張ろうよ!私も英語は苦手だけど
教えられる所もあると思うから一緒に勉強しよう!』
うさぎ「ありがとう宇宙ちゃん……もー!!
こんな答案ポイよポイ!!」
うさぎちゃんが英語の答案を丸めて後ろに放り投げた瞬間
「痛いじゃないか、そこのたんこぶ頭
俺にまでたんこぶ作る気か?」
うさぎ「~~~~これはたんこぶじゃなくて
お団子頭って言うのよ!!」
『______』
真昼間なのにタキシードをビシッと着こなした
キレイな黒髪の男性に何故か胸が飛び上がった
胸がドキドキして苦しくてギュって締め付けられるような
よく分からない感情に制服を強く握りしめる
その人はうさぎちゃんの放り投げた答案を見ると
うさぎちゃんに答案を投げ返していた
「もっと勉強しろよ、お団子頭」
うさぎ「よけーなお世話よ!!」
『あ………』
うさぎちゃんに手を引かれながら
タキシードの男性が見えなくなるまで見つめ続けた
*~**~*
PM16:50
お屋敷に着いたら、深呼吸をして扉を開けると
嶺帝学院高校の制服を着たユイちゃんがいて
嬉しそうな安心した表情のユイちゃんに微笑むと声をかけた
『嶺帝学院高校の制服すごく似合ってて可愛い!』
ユイ「でもいきなり夜間学校に行けだなんで
そんなのあんまりだよ…」
『ユイちゃん……』
ユイちゃんの悲しそうな表情に私も悲しくなると
階段から下りてきたのは逆巻家の人達だった
レイジ「…帰られたのですか」
『はい、今戻りました』
ライト「セーラー服似合ってるね~とっても可愛いよ♪」
『ありがとうございます、ライトさん』
アヤト「いーよなーお団子頭はこれからゆっくり出来てよー」
『!』
今日会ったタキシードの男性の言葉と重なって
顔が赤くなりそうなのをグッと堪えて鞄を握りしめた
顔をあげるとユイちゃんに声をかけた
『ユイちゃん、学校頑張ってきてね!』
ユイ「う、うん……行ってきます」
『はい、行ってらっしゃい!』
大きな黒くて長い車に乗り込んだ
ユイちゃんと逆巻家の人を見送って
ゆっくり自分の部屋に向かった
*~**~*
勉強を終えて休憩しようと気分転換に窓を開けたら
心地いい風が髪をなびかせた
今なら逆巻家の人達もいないしいいかなっと思って
背筋を伸ばして姿勢を正して歌を歌う
『________』
誰に教えてもらったかは覚えてないのに
何故かメロディーと言葉が自然と出てくる
風が吹いて、近くで水の落ちる音が聞こえる
地球が生きてるって叫んでるような気持ちに
心が温かくなっていくのが全身に伝わるの
「…やっと見つけたわ」
『え…?』
声のする方に振り返ったら
朝学校で会った黒い三日月ハゲのネコだった
「やっぱり、貴女がセーラー戦士だったのね」
『……ネコが、お話ししてる』
「あたしはルナ、貴女を探していたのよ宇宙ちゃん」
『どうして私の名前……』
ルナ「あのね、宇宙ちゃんは選ばれた戦士なの!
宇宙ちゃんには使命があるのよ!仲間を集めて敵を倒すの!
そしてあたし達のプリンセスを探しだして!」
『プリンセス………!?』
ルナちゃんの目の前にキレイなブローチが現れて
自然にブローチを手に取ると輝きが強くなった
心の中に言葉が浮かんでくる______
ルナ「変身するのよ!呪文を唱えて!」
『コスモス・クリスタル・ラムダパワー・メイクアップ!!』
呪文を唱えた瞬間、温かい光に包まれると
白いミニワンピースのセーラー服にマントがついた
不思議な衣装に変身していて
目の前には自分の身長よりも高い
羽根のついたスティックが現れると自然と握りしめていた
『ルナ……この格好って』
ルナ「やっぱり…あなたは宇宙をつかさどる
孤独と希望の戦士、セーラーコスモスよ」
『……私が……戦士?』
Episode02 End