Episode02
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荷物はお屋敷の執事の方が部屋に運んでくれていた
眼鏡をかけた男の人…レイジさんに
部屋を案内してもらいながら
「逆巻家」の人達を紹介してもらった
長男のシュウさん、嶺帝学院高校三年生
毛髪は金茶で瞳は青色
口癖は「面倒くさい」で、何に対してもやる気がなく
サボり癖があるため学業成績は最低だと
説明してくれたレイジさん
そのレイジさんは次男で嶺帝学院高校二年生
毛髪は黒髪、瞳はマゼンタ
几帳面な性格で立ち振る舞いこそ丁寧だけど
発言の内容はかなり辛辣でちょっと怖い
三男が三つ子の一番上のお兄さんでアヤトさん
嶺帝学院高校一年生、毛髪は赤色、瞳は緑色
勉強は苦手だけどスポーツは得意みたいで
自分が一番強くて偉いと思っているみたい
しょっちゅう他の兄弟と喧嘩していて
逆巻家で起こる多くの揉め事の発端でもあるって
レイジさんが眉間にシワを寄せながら話していた
四男が三つ子の真ん中でカナトさん
嶺帝学院高校一年生、毛髪と虹彩共に薄紫色
クマが酷かったけど眠れてるのかな?
何かにつけ人のせいにしては怒り、泣き叫んで暴れるけど
甘いものには目がないため
お菓子をあげるとすぐに泣き止むらしい
五男が三つ子の一番下でライトさん
嶺帝学院高校一年生、毛髪は赤色、瞳は緑色
相手の嫌がる顔を見るのが好きで
不祥事で停学処分を受けたことがあるって話してた
き、気をつけないと…
六男がスバルさん、嶺帝学院中学三年生
毛髪は銀髪、瞳は赤色
衝動に任せて周りの壁や物を壊するため
レイジさんは困っている感じだった
部屋に籠もっていることが多いみたい
そして聞かされた衝撃の事実
ユイちゃんはその逆巻家の「生贄の花嫁」として
この逆巻家に呼ばれたらしい
生贄ってだけでも嫌なのに花嫁なんて…好きじゃない人と
結婚するなんてそんなの絶対イヤに決まってる
ベッドの上で身体を震わせながら俯いてるユイちゃんに
そっと近付いて手を重ねると安心してもらえるように微笑んだ
『ユイちゃんは生贄の花嫁になんかならない!』
ユイ「宇宙ちゃん…」
『先ずはゆっくり眠らなくちゃ…ね?』
ユイ「…っ……一緒に寝てくれる?」
『もちろん!』
一人にしては大きなベッドにユイちゃんと一緒に寝ると
手を繋いだらユイちゃんが強く握り返してくれた
『おやすみなさい、ユイちゃん』
ユイ「…おやすみ、宇宙ちゃん」
ユイちゃんの目が閉じて吐息が聞こえたのを確認したら
安心して私も自然と深い眠りに落ちていた
*~**~*
朝の5時
スマホのバイブで目を覚ました
ユイちゃんが気持ちよさそうに寝てるのに安心すると
ゆっくり手を離して静かにベッドから離れたら
セーラー服に着替えて静かに扉を閉めた
ここのお屋敷は本当に広くて
迷わないように昨日レイジさんに教えてもらった道のりを
何とか思い出して玄関に着いた時だった
レイジ「おや、お早いお目覚めですね」
『…レイジさん、おはようございます』
いきなりの登場に驚いたけど
レイジさんに頭を下げて挨拶をした
『今から学校に行ってきます』
レイジ「こんな朝早くにご苦労様ですね」
『そんな事ないですよ?』
レイジ「貴女は生贄の花嫁でも何でもない、ただの居候の人間
しかし…父上からは「大事なお客様として扱え」と
連絡があったからには丁重にもてなしましょう
今から車を出します、待ってて下さい」
『あの、車はいりません
そのために朝早く起きて歩いていこうと思っていたので
…そのかわり一つお願いしてもいいですか?』
レイジ「何ですか?」
『…ユイちゃんを、どうか守ってあげて下さい
よろしくお願いします』
レイジ「…………」
レイジさんの返事を聞くのが怖くて
そのまま玄関を出ると早足で霧がかかった道を歩き出した
怖いと思いながら長い長い道を一時間かけて歩いた
*~**~*
港区立十番中学
教室に着いてもまだ皆は来てなかった
当たり前だよね、まだ朝の7時15分なんだから
明日はもう少しゆっくり起きれるなって笑顔になると
今日の予習をしようと思ってノートを出したとき
ふと、思い出したのはユイちゃんと逆巻家の人達だった
『何で…生贄の花嫁なんて必要なんだろ?』
そんな疑問が浮かんで身体が何故か身震いした
ユイちゃんが心配だから
今日は早く帰らなくちゃと思った時だった
ニャー
窓の外を見たら、木の上に三日月ハゲの黒いネコがいた
何故かそのネコから目が離せなくて
近付いた瞬間、そのまま地面に降りてしまった