Episode15
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
トントントン
『…はい!』
部屋のノックの音に振り返ると
静かに扉が開いて現れたのは坂巻家の執事さんだった
「お忙しい所申し訳ありません…テレビ局の方が
宇宙様にお会いしたいと申しております」
『…テレビ局?』
*~**~*
テレビ局の関係者の方が帰って小さくため息をついたら
ユイちゃんが階段から下りてくると
何故か嬉しそうに話しかけてくれた
ユイ「す、凄いよ宇宙ちゃん!
白鳥みかんちゃんの妹役としてテレビに出れるなんて!」
『ユイちゃん、まだ決まった訳じゃなくて
これからオーディションして決めるんだよ?』
ユイ「宇宙ちゃんなら絶対合格だよ、私応援してる!」
『…ありがとう!』
ユイちゃんの心からの応援に少し胸が痛くなった
妹オーディションに参加するのに別の理由があったから
『…………』
ユイ「…宇宙ちゃん?」
『あ…お風呂たまってるか見てくる!』
ユイ「う、うん………」
『…はぁ………』
お風呂場に着いてお湯を止めると
また小さくため息をついた
思い出すのは、テレビ局の人が見せてくれた
妹オーディションの候補者の写真
『…まさか、あの四人がいたなんて』
亜美ちゃん、レイちゃん、まこちゃん、美奈子ちゃん
うさぎちゃん以外のこの四人が揃うなんて
運命としか思えない
もし何かのタイミングで過去の出来事を
思い出すなんて事があったら_____
『…っ、それだけは……ダメ』
シュウ「…何で?」
『!……シュウさん』
さっきまで浴槽にいなかったはずのシュウさんに
あからさまに驚くと
シュウさんは目を閉じたまま天井を向いていた
シュウ「なんでそんな苦しそうなわけ?」
『…それは』
シュウ「無理しずぎ、見てて痛い」
『…………』
表情に出してるつもりなんてなかったのに
みんなと離れてやっぱり寂しかったのかなと思うと
シュウさんにハッキリと伝えた
『…ごめんなさい、次からは気を付けます』
シュウさんに頭を下げたら
返事を待たずにお風呂場を後にした
シュウ「…面倒くさ」