Episode13
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~ 翌朝 十番中学 ~
今日は全校集会で校庭に全生徒が集まっている
壇上にはキレイな男女が立っていて
担任の桜田先生が嬉しそうに二人の自己紹介をしてくれた
桜田「皆さーん!転校生を紹介します!
銀河星十郎くんと銀河夏実さんです!
皆さん仲良くして下さいね!」
うさぎ「いい男~!!」
なる「素敵な名前~!!」
海野「でも銀河星十郎なんて、出来すぎた名前ですね!」
うさぎ・なる「「そんな事ないわよ!!」」
海野「え?」
なる「ぴったりの名前だわ~!!」
うさぎ「だわ~!!素敵~!!」
『(あの転校生……)』
何となくだけど、雰囲気が坂巻家の人達と似てる気がした
*~**~*
先生にお願いされて授業のノートを運んでいると
笛の音色に思わず足を止めてしまった
『…キレイな音色』
思わず口ずさみながら廊下を歩いてたら
音楽が止んで目の前に現れたのは
転校生の銀河先輩だった
『あの……』
星十郎「ついに…ついに心のアンドロメダに巡り合えた」
『え?』
星十郎「私の心のしらべを貴女に捧げる事を…お許し下さい」
先輩の言いたい事が分からなくて困ったけど
早く教室に戻らないといけないのを思い出して頭を下げた
『すいません…みんなにノートを返却しないといけないので
失礼します』
星十郎「!」
銀河先輩にもう一度深く頭を下げると
教室に入ろうとした時、殺気を感じて振り返ったら
妹の銀河さんに睨まれてしまった
*~**~*
家に帰っている時、いつもの角を曲がったら
誰かとぶつかってよろけると
手を掴まれて顔を上げたら銀河先輩だった
『ぎ、銀河先輩?』
星十郎「僕の名前をもう覚えてくれたのかい?」
『はい、先輩カッコいいって有名ですから』
星十郎「君も、そう思ってくれてると嬉しい」
『え?えっと……そうですね、はい』
星十郎「…君の名前を伺ってもかまわないかい?」
『小森宇宙、2年生です』
星十郎「宇宙さん…なんて素敵な名前なんだ」
『ありがとうございます……!?』
先輩が近付いてきて思わず離れようとしても
手を掴まれているから離れられなくて
壁と先輩の間に挟まれるような形になっていた
『あの先輩…少し近いです、離れて下さい』
星十郎「キレイな髪だ…瞳も強く美しい
宇宙さんの事を…もっと教えてくれないか?」
『っ、先輩「おい、女の子にしつこくすんなよ」…え』
懐かしい声に振り返ったら
目の前にいたのは、衛さんだった
星十郎「…宇宙さん、また今度ゆっくり」
『…あ………』
私の手を離して帰っていく銀河先輩
銀河先輩が見えなくなって衛さんを見つめたら
私に近付いてきて声をかけてくれた
地場「大丈夫だったか?」
『はい……ありがとうございました』
地場「別にかまわないさ」
『…さようなら』
地場「待った」
『_______』
手を掴まれて振り返ったら
衛さんが勢い良く手を離して両手を軽く万歳していた
地場「ごめんごめん!何か君、危なっかしいし
…俺で良ければ家まで送る」
『…………』
衛さんを真っ直ぐ睨んだら、凄く驚いた表情をしていた
『お気遣いありがとうございました、でも本当に大丈夫です
私こうみえて結構強いですから…それに』
地場「それに?」
『…あなたが守らなきゃいけないのは、他の人だから』
地場「え?」
『っ、さようなら!!』
衛さんに頭を下げたら、全速力でその場を離れた
息が苦しいのにそれ以上に心が痛かったのは
本当は衛さんに声をかけてもらえて
手を握ってくれて嬉しいって感じたから
Episode13 End