Episode11
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目を開けたら、逆巻家のお屋敷で
セーラーコスモスから普通のセーラー服に戻っていた
(「助けて宇宙ちゃん!!」)
『!……ユイちゃん?』
急いでお屋敷の中に入ってリビングに向かうと
二階のバルコニーにリヒターさんと
瞳がいつものピンクから黄緑色になっている
ユイちゃんが逆巻家の人達を見下ろしていた
嫌な考えが頭を過ったとき
ユイちゃんと目が合ったら、嬉しそうに私に微笑んでいた
ユイ「あら…随分と遅いお帰りね?」
スバル「お前っ!?今までに何処にいやがった!!」
『…コーデリアさん』
シュウ・レイジ「「!」」
ライト「宇宙ちゃん……」
カナト「…何で母様の名前を知ってるんですか?」
『…ユイちゃんは…?』
ユイ「残念だけど、この身体はもう私のモノよ!
ふふふ………いいわね、お前のその絶望した顔」
ユイちゃんを元に戻せないか一生懸命考えても頭が回らなくて
ユイちゃんを見つめる事しか出来なかった
ユイちゃんは銀のナイフをリヒターさんに渡すと
微笑みながら私を見つめていた
ユイ「お前がいると私は輝けない…あの女を始末して今直ぐに」
リヒター「これはスバルの銀のナイフ…確かに
これで心臓を突かれたら、吸血鬼は人溜まりもない」
『え…』
周りの皆さんの空気に本当なんだって怖くなると
庇うように立ってくれたのは、ライトさんとスバルさんだった
『お二人とも…』
スバル「黙ってろ、俺たちの側から離れるな」
ライト「落ち着いたら、秘密にしていることぜーんぶ
話してもらうからね?」
『…でも』
ユイちゃんは物凄く顔を歪めていて
でも何故か瞳の奥が悲しそうに揺れているように見えた
ユイ「さあ始末して…そしたら貴方を
次期当主にしてあげるわ!!」
リヒター「…あの娘を殺したら、私を次期当主にすると?」
ユイ「ええ!」
リヒター「…それは可笑しい、その約束は
瀕死の貴女を助けた時の交換条件ではなかったのですか?
貴女の命を救えば…私を王座につかせる、と」
『(何……リヒターさんの雰囲気が……)』
リヒター「…愚かな人だ、今となっては
薄汚れた貴女など私にとっては不要な存在
必要なのは貴女の心臓のみ……その心臓を持つ彼女が覚醒し
手に入れば…貴女の助け無くても私は次期当主となるのです」
ユイ「…っ……お前は、私の心臓を託した時から…そのように」
リヒター「今頃気付いたのですか?
貴女が私を利用しているのではない
…私がお前を利用しているのだ」
『コーデリアさん逃げて!!』
リヒター・ユイ「「!!」」
「「「「「!?」」」」」
テーブルに置いてあったグラスをリヒターさんに投げつけた
ユイちゃんが後ずさって逃げようとしたけど
リヒターさんに捕まってしまった
リヒター「大人しくしていろ娘……お前は傷付けずに連れていく」
スバル「何だと!?」
レイジ「…何故、彼女も連れていく必要があるのです」
リヒター「…お前たちが気にせずともいいことだ
さぁ、私の元へ来い娘……いや
前世は月の王女、プリンセス・セレーナ!!」
ライト・カナト「「!!」」
シュウ「前世…?」
スバル「この女が…姫?」
レイジ「(月の王女…何処かで聞いたことが)」
コーデリアさんもリヒターさんも、私の前世を知っていた
私がまだ思い出せない
プリンセスの頃の記憶を知ってるのかも
『…分かりました、そのかわりコーデリアさんに
ユイちゃんに乱暴しないで下さい』
リヒター「…いいだろう、来いプリンス・セレーナ…私の元へ」
『…………』
スバル「…っ、おい!!」
リヒターさんとユイちゃんの所へ
一歩ずつ近付いていた時だった
アヤト「お前らごちゃごちゃうるせーんだよ
そいつらは俺のモンだ、勝手に触ってんじゃねー!!」
Episode11 End