Episode08
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学校に久しぶりに行ったら
うさぎちゃんや皆と笑顔で会えて安心したのも束の間
その日の放課後、ルナが全ての秘密を解くために
月へ行こうと話したのだ
『…月齢13.7、満月までもう一日かな』
教会の窓から月を見つめる
ルナは簡単に月に行くって言ってたけど
一体どうやっていくつもりなのかな…
「…おい」
『…スバルさん』
扉の近くにいたのはスバルさんで
椅子に座ってる私に近付くと鋭く私を睨み付けていた
スバル「…お前一体何者なんだ、何しに此処へ来た」
『…………』
スバルさんに何て返事をしたらいいか分からなくて俯くと
両肩を強く掴まれてあまりの強さに痛みで顔が歪んでいく
スバル「…前と違ってお前の血が少し濃くなりやがった
てめえの成長と何か関係があんだろ?」
『…っ、スバルさん』
スバル「…………」
『!!』
私の視界が白に包まれる
冷たい体温に私の身体が大きく震えたけどすぐに止まった
何で私…彼に抱きしめられてるんだろう
スバル「…っ、お前はおふくろに似てる」
『え…?』
スバルさんから聞かされたお母さんの事
スバルさんのお父さんは
スバルさんのお母さんを無理やり陵辱してしまって
スバルさんを産んだお母さんは、精神を病んでしまったらしい
自分の存在がお母さんを苦しめているんだと
スバルさんは苦しそうな声で話してくれた
『(他の皆さんも…それぞれ何かを抱えているのかな)』
だからってユイちゃんの血を無理やり奪うのは許されないけど
スバルさんの胸を軽く押してスバルさんを見上げたら
すごく驚いた表情をしていた
『…これから何が起ころうと、私は変わりません
それだけは確かです…お約束します』
スバル「お前…」
『心配して下さってありがとうございました』
スバル「…はぁ!?」
顔を真っ赤にしたスバルさんが少し可愛いと思ってしまった
ゆっくり立ち上がると、窓から覗く月をもう一度見上げた
『…明日、月に行きます』
スバル「月に…だと?」
『自分のこれからの使命と前世を知りに…』
スバル「…………」
スバルさんを見つめたら眉間にシワを寄せていた
『必ず戻ってくるので、それまでユイちゃんをお願いします』
スバル「…分かった」
『ありがとうございます…スバルさん』
スバルさんに頭を下げたら、教会を後にした
スバル「……おふくろと似てる…か、」
あの白い髪に白い肌は確かにおふくろとそっくりだ
でもそれ以外は全然似てねぇ
俺を見つめる真っ直ぐな青い瞳も、覚悟のある強い意思も
あいつに見つめられる度に、よく分からない
胸がむず痒くて苦しい気持ちが込み上げてくる
スバル「…何だってんだ」