Episode05
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ユイちゃんが寝てる間にお風呂に入って部屋に戻ってる途中
誰かの呻き声が聞こえて耳をすませた
少し歩いた部屋の中から聞こえてノックをしても返事がなくて
扉が少し開いてたから中を覗いたら、レイジさんだった
このまま無視なんて出来なくて
ゆっくり彼に近付いて声をかけた
『…レイジさん?』
レイジ「…っ…………」
『…レイジさん!』
レイジ「!?」
肩を揺すって目を開けてくれたレイジさんに安心すると
目を見開いてたレイジさんの目がいつもの目付きに戻ったら
私を睨みつけていた
レイジ「…ここで何をしていたのですか」
『うなされていたので…心配で声をかけました』
レイジ「彼女なら匂いで分かるのに、あなたは何の匂いもしない
揺すられるまで全く気付きませんでした」
『…………』
レイジ「おや、ショックでしたか?
姉の極上の血と比べられて」
『…ショックというよりは悲しいです
ユイちゃんの血が皆さんにとって特別なのは分かりました
でもその度にユイちゃんは血を吸われ続けるから…』
レイジ「…………」
レイジさんは立ち上がって紅茶を淹れると
勢いよくカップを床に投げつけたら私を鋭く睨み付けた
レイジ「悔しくはないのか!?
いつも姉と比べられ誰にも振り向いてもらえない!!
…っ……あいつよりも才能も知性もあるのに!!何故だ!!」
『…………』
(「"_____"…貴女はとても強い力を授かったの
だからお願い…"_____"を守ってあげてね?」)
(「"_____"は…強いな」)
『…優れていることは悪い事じゃありません』
レイジ「…何だと」
『優れていれば守れる物が多いからです…』
レイジ「…何を言っているのです」
『!?………す、すいません!失礼しました!』
レイジさんに頭を下げて部屋を出る
何かがおかしい
私の中で何かが変わってく感じがして
怖くてたまらなかった
レイジ「…強ければ守れる物が多いだと」
そんな物、あるハズがない
どんなに穀潰しのシュウに勝っていようと
「兄」というだけで優遇され守られる
俺の存在などなかったかのように_______
レイジ「彼女について…調べる必要はありそうですね」
Episode05 End