Episode05
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(「愛してるわ"_____"」)
(「俺も愛してる"_____"」)
(『大好きです……私の大好きな"_____"
そして…ずっとお慕いしておりました……"_____"』)
『…はぁ~…………』
ここは晴れでも霧がかかっていて薄暗い
カーテンの隙間から見える風景にため息をつくと
ゆっくり起き上がった時に夢の内容を思い出そうとしても
何故か思い出せなかった
とにかく急がないとって思って学校に行く準備を始めた
階段を下りて玄関に向かってすぐだった
壁に寄りかかるようにいたのはスバルさんで
昨日の事もあったから顔が合わせずらいなって俯いたら
スバルさんの近付く足音に勇気を出して挨拶をしようと
顔をあげたときだった
スバル「…昨日は………悪かった」
『え…?』
まさかの謝罪に驚いてスバルさんから目が離せないでいたら
だんだんスバルさんの眉間のシワが深くなっていくと
勢いよく扉を開けられて身体がビクって飛び跳ねた
スバル「さっさと学校行け!!」
『は、はい!行ってきます!』
勢いよく玄関を飛び出すと
スバルさんに振り返らずに長い道のりを走り続けた
そんな私の姿を、スバルさんが見つめていたのには気付かずに
*~**~*
学校の帰り途中
委員会の仕事が長引いて帰りが遅くなっちゃった
今日は寄りたい所も合ったから急いで向かうと
まだお店がやっていて安心した
予約していた期間限定のマカロン
雑誌で読んでたのを見てユイちゃんが
食べてみたいって話してたから今日はサプライズで渡す予定だ
『…これで少しでも元気になってくれるといいな』
吸血鬼にとってユイちゃんの血は
普通の人間の血と違って極上らしいと
不安そうに話してたユイちゃんを思い出す
『(ユイちゃんの血が美味しいのは…生贄の花嫁だから?)』
生贄の花嫁にならない方法も分からないままで落ち込んでたら
目の前にいたのはユイちゃんとライトさんだった
ユイちゃんは明らかに嫌がっていて
急いでユイちゃんの所に駆け寄ろうとしたときだった
楽しそうにユイちゃんを見ていたライトさんの視線がオフィスビルについてる大型テレビに向いていた
そこに映っていたのは、スーツを着た男性…確か彼は
ライト「あいつは政治家の逆巻透吾…僕たちの父親
僕にとっては憎悪の対象でしかないけどね」
『逆巻…透吾』
(「_________」)
『!…まただ』
何かを思い出せそうだったのに
よく分からない感情に怖くて服の上から胸を握りしめたら
目の前でユイちゃんが倒れているのを見て慌てて駆け寄った
『ユイちゃん!』
ライト「おやおや…こーんな所で会えるなんて奇遇だね♪」
『ユイちゃんは大丈夫なんですか?』
ライト「まぁね、気絶しちゃっただけだからー」
『でも……』
ライト「…さーて、っと!」
『え』
ライトさんにいきなり腰を引き寄せられたと思ったら
いつの間にか空に浮いていた
叫ぶ余裕もないくらい怖くて
ただライトさんにしがみつく事しか出来なくて我慢してると
足が地面に着いて目を開けたらユイちゃんの部屋だったのに
安心してその場に崩れ落ちていた
ライト「はい、到着~♪」
『あ、ありがとうございました…?』
ライト「んふ、お礼なら…体で払って貰おうかなー?」
『!?』
気付いたら地面に押し倒されていた
両手首を押さえつけられて抵抗しても全く意味がなかった
ライト「ビッチちゃんがあんな状態だし、仕方ないから
君の血で我慢してあげるね?」
『ど、どうして血を求めるんですか?』
ライト「そんなの…僕達が吸血鬼だからさ
人間の食べ物もいいけど、僕達にとっての食事は
やっぱり人間の血なんだよ…特に恐怖と快感が混ざった血は
最高のごちそうなんだよ?」
『…っ………』
ライト「今怖がった?…いいね、いつも表情を崩さない君の
恐怖に歪む顔…想像するだけでドキドキするなー」
ライトさんの顔が近付いてきて
無意識に手を動かすと袋をライトさんに渡した
『私よりも美味しいマカロンです!
こちらをあげるので私の血は飲まないで下さい!』
ライト「……へぇ~」
ライトさんの身体が離れて勢いよく身体を起こすと
袋の中からマカロンを一つ取り出したライトさんは
そのままマカロンを食べてしまった
ライト「んん~!!この甘さと風味がいいよねー!!
確かに…君より全然美味しいかも♪」
『よかったです……』
ライト「でも…少し恐怖で歪んだ君の顔は、そそられたよ?」
『…………』
ライト「それじゃあ、ご馳走さま~♪」
部屋からいなくなったライトさんに安心してため息をつくと
ユイちゃんにマカロンをあげられなくて落ち込んだら
さっきよりも大きなため息が部屋に響いた