ヒーローズ・ライジング※ヒーロー仮免取得後
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爆破の爆風で近くにいた女の子が浮き上がって転ぶと
同時に巨大カマキリの姿が消えてしまった
「いっ、たた…もう!ちょっとぐらい怖がりなさいよ!?」
緑谷「!…あの子」
『あの子もしかして、活真君のお姉さん?』
活真「う、うん…真幌っていうの…」
爆豪「…幻の敵を出したのはおまえだな?」
真幌「え!?どうして幻だって…」
爆豪「わかるわ!?影がねェーンだよ!!」
『…そうだったんだ』
爆君は真幌ちゃんの前に行くと
物凄い形相で睨み付けていて…それはまさしく敵そのもので
その表情に私と出久は冷や汗を浮かべた
活真君もなんとなくオーラで恐怖を感じたのか
私の白衣を掴んでいる
爆豪「おいクソガキ…ヒーローおちょくって楽しいか?」
真幌「え?…あ……」
爆豪「俺はそんじょそこらのヒーローとはワケがちげぇ…
オールマイトを超えてナンバーワンヒーローになる男
爆豪勝己だ…おちょくる相手を間違えたなァァ!?」
目が吊り上がって鬼の形相になっていく爆君に
真幌ちゃんはすっかり怯えきっていて
白衣を掴んでいた活真君がゆっくり爆君に駆け寄っていた
活真「お姉ちゃんを叱らないで…」
爆豪「あ"あ"!?」
活真「ひぃ!!」
余りの威圧的な態度と恐ろしい表情に
活真君も泣きそうになっていて
我慢出来ずに出久を見つめると出久も同じ思いだったみたいで
大きく頷いてくれた
爆豪「おめぇもグルかァ…なら!!」
緑谷「やりすぎだってかっちゃん!?」
後ろから爆君を止めた出久はそのまま一緒に倒れ込んだ
爆豪「離せクソデク!!」
緑谷「子供のイタズラで良かったじゃないか!」
爆豪「そういう態度が昨今のガキの増長を招『今のうちに
逃げようね二人とも!!』
真幌・活真「「え?」」
這いずりながら二人を追いかけようとする爆君に恐怖を感じ
爆君に殴られながらも馬乗りになって
必死に押えてくれてる出久に感謝して
二人を抱き抱えると、羽を広げて空に羽ばたいた
爆豪「待ちやがれ聖ーー!!!!」
『(聞こえない聞こえない何にも聞こえない!!)』
緑谷「だからダメだって!?いてて!!」
爆豪「俺に命令するんじゃねェェー!!!!」
活真君の案内で、二人を家の前におろすと微笑んだ
『夜も遅いし、お父さんとかお母さんが心配してるよ?』
真幌「…………」
活真「…お母さん…いないの」
『え』
真幌「お父さんも私達の為に出稼ぎで家にいないの!
…これで満足ですか、ヒーローさん?」
活真「お、お姉ちゃん……」
『…………』
姉弟の寂しそうな姿が
小さい頃の自分と重なって胸が苦しくなる
優しく二人の頭を撫でると
二人は私の顔を見て驚いた表情をしていた
『私と一緒だね?』
真幌「え?」
『私も小さい頃に…両親を亡くしてるんだ』
真幌・活真「「!!」」
翼を広げると二人を見て手を振った
『敵で驚かされるのはびっくりしちゃうから困るけど
私ね…橘先生の診療所でお手伝いをしてるの!
いつでも遊びに来てね♪』
真幌「あ…」
活真「お姉さんの…っ、お姉さんのお名前は!?」
二人に振り返ると優しく微笑んだ
『天堂聖…ヒーロー名はラファエルだよ!』
真幌「ラファエル…」
活真「聖…お姉さん…」
二人に微笑むと、今度こそ満天の星空に向かって羽ばたいた