イケメンの考え(イケメンの苦悩続編、微切甘)
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~轟焦凍 サイド~
想さんと会わなくなって一ヶ月
仕事をしてても頭の片隅にはいつも想さんがいた
轟「…………」
あの女を想さんに重ねて抱いてたが
実際に想さんを抱いて気付いた
俺が触れるとクールな声が甘く上擦って
真っ直ぐな紫の瞳が煌めくように潤んで
いつもは無口なのに無意識に何回も俺の名前を呼んでくれる
前よりも…もっともっとあんたが欲しくて愛おしいのに
(『…それじゃあ』)
轟「…っ……クソッ!!」
またあんな悲しそうな顔させちまった
ただ、俺の隣で笑ってて欲しいだけなのに
ブーーーー!!!!
轟「!」
これは…テロのサイレンか
「「○○オフィスに連続爆破事件の犯人が侵入
ヒーローは直ちに現場に向かって下さい」」
轟「…………」
何回も繰り返される放送に
気持ちを引き締めると急いで現場に向かった
*~**~*
親父と炎のサイドキック数人で着いた場所は
大きなオフィスビルで沢山の警察が周囲を囲んでいた
指揮をとっていた警察に親父が近付く
エンデヴァー「現状を説明しろ」
警察「は、はい!犯人は単独犯で
18階の会議室に立て込もっています!
人質はこのビルで働いている立花景子さん」
轟「!」
立花景子って…あの女じゃねぇか
警察「それから…」
エンデヴァー「…何だ、早く言え」
警察「公安委員の…記銘想さんです」
エンデヴァー・轟「「!?」」
嘘だろ…何で想さんが
いきなり親父の携帯が鳴ると
目を見開いた親父は急いで警察を集めて電話に出た
エンデヴァー「無事なのか、想」
『(…エンデヴァーさん)』
轟「!!」
スピーカー音から聞こえた声は間違いなく
想さんだった
『(時間がありませんので簡潔に説明します
犯人は無事確保しました、人質の立花景子さんも無事です
ただ、犯人が持っている時限爆弾が残り11分で爆発します)』
エンデヴァー「何だと!?」
轟「!!」
『(エンデヴァーさんは半径一km以内にいる人達を
避難させて下さい
時間がありません…早く!!)』
エンデヴァー「…っ……人々を避難させろ!!急げ!!」
親父の指示で動き出した警察とサイドキック
俺は動けずに親父のスマホを見つめていた
エンデヴァー「想、お前は」
『(…私は今からこの爆弾の解体に入ります)』
エンデヴァー「!!」
轟「…は?」
『(前に本の資料で見たことがあります
開いたら爆破するタイプの爆弾ではないので
やれるだけやってみます)』
轟「止めろよ!!」
『(!…焦凍君)』
轟「何してんだあんたは!?今すぐ逃げろ!!」
『(…………)』
黙った想さんにイライラが募っていると
『(ヒーローは…命がけ)』
轟「!?」
『(私はヒーローじゃないけど
いつも焦凍君と同じ気持ちよ?)』
轟「…っ………」
『(焦凍君…愛してるから)』
轟「!!」
電話が切れると強い風が俺の間を通りすぎて
両手を握りしめると顔を俯かせる
歯をくいしばって顔をあげたら隣のビルの避難誘導に向かった
*~**~*
『焦凍君…愛してるから』
焦凍君の言葉を聞く前に電話を切った
聞いたら…泣いちゃいそうだったから
立花「…………」
『貴女は急いでここから逃げて、まだ時間があるわ』
立花「…冗談じゃない」
『え?』
立花「あんたに仮だけ作って逃げるなんて嫌」
『…………』
立花「それから……っ…あの人がいるのに逃げるだけなんて
そんなの……出来ないから」
『!』
そうか…やっぱりこの人
『…貴女も焦凍君と同じだったのね』
立花「…………」
『焦凍君を……エンデヴァーさんと重ねて見てたのね』
立花「…っ………」
顔赤くして…何か可愛いかも
『…趣味は悪くないわね』
立花「…あんたもね」
お互い笑い合うと時限爆弾がちょうど10分を過ぎた
彼女は私のスーツの裾を握りしめてくれる
『…………』
目を閉じると頭の中に、時限爆弾の解体図を思い浮かべた
彼女が持っていたソーイングセットのはさみを持つと
目を開けて爆弾の解体をはじめた
