連載ヒロインのバレンタイン
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※大人爆豪×大人ヒロイン
『うわぁ~!!もうこんな時間だよ~!!』
今日はバレンタインなのに
そんな日に限って会議が長引いたり
契約の手続きが立て込んでたりして帰りが遅くなっちゃった
時計を見たらもう22時
『バレンタインが終わっちゃう~!!』
七年前の時は爆豪君にフラれたから
チョコを受け取ってもらえなかったけど
今年は七年前のリベンジだと思って気合いを入れて
バレンタインチョコを作ったのに
…っていっても包装紙とかに包む時間がなかったから
調理場を借りてタッパーに入れてきちゃったけど
暗くなる気持ちを押し殺して気合いを入れたら
全速力で家に向かって走った
*~**~*
現在22時40分
息を整え終わって玄関の扉を閉めたら
リビングの扉を開けた瞬間、爆豪君に声をかけた
『爆豪君!ただい…ま…』
爆豪「…遅かったな」
『…こ、これ………』
リビングには溢れんばかりのお花や包装されたプレゼントが
山のように積まれていた
…まさか
『全部ファンの人達からの…バレンタイン?』
爆豪「全部じゃねェ、契約してるサポート会社からもだ」
『そ、そっか~…』
でも明らか可愛く包装された包みとかもあるし
…あのチョコ、高級ブランドのだ
綺麗に可愛く包装されていて、味はプロが作った高級品
自分の持ってるタッパーに入ったチョコなんか
恐れ多くて渡せなくて急いで冷蔵庫にしまった
『…お風呂、入ってくるね!』
爆豪「…………」
*~**~*
重い足取りでお風呂から上がって
冷蔵庫からお茶を出そうとしたら
さっき入れたはずのタッパーがなくて
冷蔵庫の中や周りを見渡しても見当たらないから
ソファーに座って本を読んでる爆豪君に声をかけた
『爆豪君、冷蔵庫に入れてたタッ……あーーー!!』
爆豪「あぁ?」
爆豪君の座ってるテーブルの上には
私が持ってきたタッパーが置いてあって
爆豪君の手には私が作ったブラウニーケーキが握られてた
『な、何で食べちゃうの!!』
爆豪「てめェが作ったンだろ、これ」
『…………』
爆豪「変な意地張ってンじゃねーよ、クソが」
『…だ、だって……リベンジ…』
爆豪「はぁ?」
さっきまで我慢してた涙が溢れると床にこぼれ落ちた
『七年前は貰えなかったから…今年はリベンジしようと思って
頑張って作ったのに…っ…仕事が忙しくて…包装まで
…間に合わなくて…』
爆豪「…………」
『他の人達のプレゼント見て
自分が作ったの…っ……恥ずかしくて』
爆豪「…………」
涙を拭ってたら爆豪君が近寄ってきて顎を掴まれると
口に無理やりブラウニーケーキを突っ込まれた
爆豪「…どうだよ」
『…爆豪君はどう思った?』
爆豪「…不味くねー」
『分かりずらい…』
爆豪「うるせー、てめェのを一番に食ってやったんだ
感謝しやがれ」
『…え?』
もしかして、私が帰って来るの待っててくれたの?
爆豪君を見つめてたら眉間にシワが寄ってたけど
何故か優しい瞳で見つめてくるから目が離せなかった
爆豪「…あんがとよ」
『______!!』
初めて爆豪君からお礼を言われて嬉しくなると
爆豪君に勢いよく抱きついたら受け止めてくれた
『爆豪君…っ……大好き!!』
爆豪「…知ってるわ」
リベンジは出来たけど
来年はもっと素敵なバレンタインチョコを送るから
楽しみにしててね、爆豪君!
End