十傑パロ(連載ヒロイン)
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この辺境な地方には
クズモチという実が大量に生産されている
ただ美味しいだけの実じゃない
このクズモチの実は細胞の活性化を促す効果があって
ケガをした人や病気の人を救うことの出来る大事な実だ
その事実を知っているのはエンデヴァー様と…側近の私だけ
勇者オールマイトとは違った形で
人々を救いたいと願う彼の思いに私はついていく
*~**~*
お城の長い廊下を早足で進むと大きな扉をノックして
返事を聞いてからゆっくり扉を開けた
『エンデヴァー様、今よろしいでしょうか?』
エンデヴァー「どうした」
『クズモチの実の輸出先についてのリストをまとめました
確認をお願い致します』
エンデヴァー「…ああ」
エンデヴァー様がリストを見たあと
ある地方の名前を指差していた
エンデヴァー「ここはリストから外しておけ」
『しかしエンデヴァー様…この地方は
最近、魔術師を大量に集めているという噂を聞きました』
エンデヴァー「魔術師だと?」
『もし断って…何かよからぬ事が起こらないでしょうか』
エンデヴァー「問題ない、その時は俺が相手になる」
『分かりました、口を挟んでしまい申し訳ありません』
エンデヴァー「…ところでソウ」
『はい?』
エンデヴァー「もうすぐ…ショートが18になる
誕生祭の準備は進んでいるか」
『…………』
エンデヴァー様の末の息子…ショート様
エンデヴァー様に劣らず強い剣術を身につけ
頭脳だけでなく容姿にも恵まれ
いつかエンデヴァー様の後を継いで
この地方を治めるであろう御方
『はい、問題なく』
エンデヴァー「ならいい…魔王を倒しにいくなど
バカげた事などしていないで、俺の後を継ぐために
色々準備して欲しいんだがな」
『もう少し様子を見て差し上げましょう
ショート様も来るべき時が来たら分かるハズです』
エンデヴァー「…そうだな」
『では、失礼致します』
*~**~*
ショート様の誕生祭まで残り5日
ショート様が帰ってくる様子はみられない
『はぁ……』
エンデヴァー様を毛嫌いしているから
死んでも帰ってこないつもりなのは目に見えていた
『…ΠΞΦγπΨΛЖИЙП』
韻を結んで呪文を唱えたら青い鳥が羽ばたいていく
私も身支度を整える為に
仕事を終わらせると自分の家に向かった
家で荷造りを終えたタイミングで青い鳥が戻って来ると
彼の居場所を教えてくれた
床にチョークで魔方陣を書くと真ん中に立ったら
人差し指と中指をたてて呪文を唱えると
私の身体が足先から消えていくのを感じで目を閉じた
草を踏んだ感覚に目を開けると
目の前には驚いた表情のショート様と
同じく驚いた表情をしている旅のお仲間さん達がいた
薄い金髪に三白眼の男が私に剣を向けて睨み付けていた
爆豪「てめェどこから現れた!?魔王の手下か!!」
轟「ソウさん…」
緑谷「え!!ショート君の知り合い!?」
『…初めまして旅の皆様、私の名前はソウ
そちらのショート様のお父様でエンデヴァー様の
側近をしているものです』
麗日「…あーー!!!!」
飯田「ど、どうしたのだオチャコ君!」
麗日「こ、この人……最年少で
国王直属の対外治安総局部隊に入隊した…最強魔導師さん!」
「「「えぇ!?」」」
『(そんな事まで知られてたなんて…)』
ショート様を見ると更に驚いた表情をしていたけど
時間がないから簡潔に話を切り出した
『ショート様、一緒にお城に帰りましょう』
轟「!…帰らねぇ」
『もう分かっているとは思いますが、貴方はもうすぐ18歳
立派な大人として認められる大事な祭典に
ご本人様がいらっしゃらないのは可笑しいじゃありませんか』
轟「そんなのそっちが勝手に盛り上がってるだけだろ」
『この祭典には多くのお偉い方々が
わざわざ遠くからお見えになられるんですよ?
地方との良縁な関係を結ぶのにも必要なことです』
轟「…っ………」
『困るのはエンデヴァー様ではありません、私達国民です
…我が儘は許されません』
轟「っつ!!」
ショート様の悔しそうな表情を見つめていたら
両手の拳をほどくと小さい声で「分かった」と仰った
目の前の旅のお仲間さん達にも声をかける
『…もしよろしければ、一緒にお城にいきませんか?』
緑谷「え…いいんですか?」
『はい、ショート様のご友人なら大歓迎です』
麗日「やった~!!」
爆豪「はぁ?行ってたまるか、かったりィ」
『旅でお疲れでしょうから、祭典までの間
お城の客間でお休みになられて下さい
もちろんその間の衣食住は無料ですし、温泉もございます』
爆豪「…部屋は?」
『全て個室です』
爆豪「…行く」
切島「うっしゃー!!楽しみだぜ!!」
飯田「皆、失礼のないようにしよう!」
『…決まりですね』
轟「…………」
ショート様の不思議そうに私を見つめる目をゆっくり逸らした
草むらを出て砂利道に移動すると砂利を退かして
砂の上からチョークで魔方陣を書く
ショート様達を魔方陣の上に立つように声をかけたら
人差し指と中指をたてて呪文を唱えた
足先から消えていくのが珍しいのか
驚いている後ろの方々の声に細く笑った
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